Nicotto Town ニコッとタウン

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レーグルの日記

とりあえず、現在は活動縮小中。

6月自作/雨「作戦名『あの雨がくれた名前』」5

 あれから少し経って、私たちはいつもの日常を取り戻していた。
 いつもの午後。いつもの研究所。リビングで寛いでいると、願望が自室から現れた。
「未来君、見たまえ。新しい衣装だ」
 本格的な夏に向けて、願望は新しい衣装を用意したようだ。と言っても、マスクが変わったこととマフラーが無くなったこと以外は見...

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6月自作/雨「作戦名『あの雨がくれた名前』4

 願望が目の前で穏やかに笑っている。これは幻だろうか。それにしては随分とはっきり見えるし、触れた手の感覚も本物みたいだ。
「どういうことですか?」
 これが私に都合の良いただの幻だったとしても、全然構わない。私は確かめるように願望の手を強く握った。
「僕だけじゃないぞ」
 願望がそう言って左右に目配...

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6月自作/雨「作戦名『あの雨がくれた名前』」3

 私が生まれた日は『予報外れの雨』が降った。完璧なシミュレーターによって計算された天気予報は、その時代にはすでに予知の域にまで達していた。いや、天気だけじゃない。地球上のあらゆる事象がシミュレートされ、人々はそれに従うことで幸せになれると信じられていた。人は産まれると能力検査を受け、入る学校や就職す...

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6月自作/雨「作戦名『あの雨がくれた名前』」2

 願望の右腕でアンドロイドのヤマモト君が淹れてくれたお茶を飲んで少し落ち着いた私は、願望たちに全てを話した。願望がこの危機を解決して世界を救う偉人であること、私は願望の伝記を書くために未来からやって来たこと、ジャスティストラベラーのこと、宇宙消滅の真実。
「そうなのか」
 願望は意外と落ち着いて聞い...

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6月自作/雨「作戦名『あの雨がくれた名前』」1

 超次元危機。一般的にそう呼ばれる事件は地球の暦で二十一世紀後半に起こった。
 エネルギーは形を変える度に少しずつ減少していく。これをエネルギーロスと言うが、エネルギーの行き来しない閉空間内ではエネルギーの総量は変わらない、というのがこの時代の考え方だ。要するに、「エネルギーは減っているのでは無く、...

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