Nicotto Town ニコッとタウン

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レーグルの日記

とりあえず、現在は活動縮小中。

11月自作/都会「ハンカチーフ殺人事件」


 ねえ、涙拭く木綿のハンカチーフください
 ハンカチーフください


 被害者は三十代のサラリーマン。午後九時、帰宅後、声を掛けても返事が無いことを不審に思った妻が自宅の寝室で死亡している被害者を発見した。腹部を包丁で一突き。凶器は現場に残されていたが、犯人の指紋は残されていなかった。死亡推定時刻...

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10月自作/そば「死神がそばにいる」2/2

「先輩、待って、ください」
「急げ急げ。あんまり遅いと寿命(ショーミキゲン)が切れちまうぞ」
「はあ、はあ。そんな、こと、言われても、はあ、私は、空、飛べないんですから!」
「もう先に行っちまうぞ。ガハハ」
「なんで、こんな、大変な、思いしてまで、はあ、寿命の、来そうな、人を、探すんですかあ?」
「...

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10月自作/そば「死神がそばにいる」1/2


「ところで先輩。どうして私たち、そばを食べているのですか」
 私は仕事の先輩である「先輩」に、素朴な疑問を投げかけました。
「ん? ああ、お前は知らないのか」
 先輩はごくりと咽喉を鳴らしてそばを飲み込んでから答えます。
「あー、あれだ」
 発声練習のようにあーうーと唸りながら、先輩は割り箸を持っ...

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6月自作/雨「作戦名『あの雨がくれた名前』」5

 あれから少し経って、私たちはいつもの日常を取り戻していた。
 いつもの午後。いつもの研究所。リビングで寛いでいると、願望が自室から現れた。
「未来君、見たまえ。新しい衣装だ」
 本格的な夏に向けて、願望は新しい衣装を用意したようだ。と言っても、マスクが変わったこととマフラーが無くなったこと以外は見...

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6月自作/雨「作戦名『あの雨がくれた名前』4

 願望が目の前で穏やかに笑っている。これは幻だろうか。それにしては随分とはっきり見えるし、触れた手の感覚も本物みたいだ。
「どういうことですか?」
 これが私に都合の良いただの幻だったとしても、全然構わない。私は確かめるように願望の手を強く握った。
「僕だけじゃないぞ」
 願望がそう言って左右に目配...

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