午前二時。モニターの青白い光が
安物のバーボンの氷を透かし
数字の羅列が、死神の列のように行進する。「買い」か「売り」か。
選ぶのは指先ひとつ、捨てるのは積み上げた歳月。
誰かの悲鳴が光回線を伝い
俺の口座に、無機質な利益として着金する。相場(マーケット)という名の戦場に、神はいない。
あるのは、冷...
午前二時。モニターの青白い光が
安物のバーボンの氷を透かし
数字の羅列が、死神の列のように行進する。「買い」か「売り」か。
選ぶのは指先ひとつ、捨てるのは積み上げた歳月。
誰かの悲鳴が光回線を伝い
俺の口座に、無機質な利益として着金する。相場(マーケット)という名の戦場に、神はいない。
あるのは、冷...