俺は嘘をついている……
- カテゴリ: 自作小説
- 2013/01/05 16:01:38
赤ん坊だった俺を置いて、母は姿を消した。現代でよく聞く離婚というものだ。一歳だった俺に母親との記憶は無く、物心が着いた時には祖父の家に父が転がり込んでいて、祖父と父の三人暮らしだった。俺にとっては、それが当たり前だと思い、母親がいる家族に対して蔑みや、妬みは無かった、と言ってしまえば嘘になるが。小...
小説や日記、色々^^;
赤ん坊だった俺を置いて、母は姿を消した。現代でよく聞く離婚というものだ。一歳だった俺に母親との記憶は無く、物心が着いた時には祖父の家に父が転がり込んでいて、祖父と父の三人暮らしだった。俺にとっては、それが当たり前だと思い、母親がいる家族に対して蔑みや、妬みは無かった、と言ってしまえば嘘になるが。小...
「おいロビア! ベルスカ地区が爆撃を受けてるってよ! 兵士の数が足りねぇから援軍要請だ!」
冷たい肉の塊となった男の死体を眺めながら戦場の音に耳を澄ましていると、同じ兵士であるジェンス・ベクトーラが戦闘機からの爆撃を避けるべく民家に転がり混んできた。土埃で薄汚れた軍服、血塗れの銃、日焼けした浅黒...
一章「平和への疑惑」
戦争の発端、それは自国の領土を広げるべくして数少ない武力を手に隣国に攻め込んだ小さな火種でしかなかった。戦火の中で優れた科学力を誇った自国は、その小さな火種を消すまいと血の汗を流し、激闘の末に隣国に――勝ってしまったのだ。
そこで有頂天になったのが間違いとも知らず、自国...
――遥か昔と言って忘れてしまうなら、歴史書は意味をなさない。
生命の根源がみな同じ微生物なら、同じ地上に住む者達は何故憎しみを生み、血で血を洗うのか。武器を持たぬ事が平和なら、何故人は武器を捨てられないのか。
平和を歌う事が人類共通の願いなら、人は憎しみを捨てきれない愚かな脳しか持っていないの...
蒼白したままの少女を尻目に、ピエロは淡々と行動した。血塗れの両親の亡骸を抱え上げ、先に母親を、壁に打ち付けた釘に持ってきた紐を掛け、首を吊らせる形で吊り上げる。まるで、見せしめだと表現する化の様に。父親も同じく首を吊らせた。悲鳴を上げる事すら忘れ、只見ている事しかできないマリーは、小さな両手を握り...