京都の外れに警察署がある。
テレビのニュースで中継されたことのある三階建ての普通の警察署だ。その建物の二階に生活安全課と刑事部がある。刑事部の部屋では署長、副署長と数人の刑事が集まり対策会議をしていた。
会議も終わりに近づいていた。
「容疑者、三浦利弘はこの事件の重要な鍵を握っている...
京都の外れに警察署がある。
テレビのニュースで中継されたことのある三階建ての普通の警察署だ。その建物の二階に生活安全課と刑事部がある。刑事部の部屋では署長、副署長と数人の刑事が集まり対策会議をしていた。
会議も終わりに近づいていた。
「容疑者、三浦利弘はこの事件の重要な鍵を握っている...
俺の頭がかゆい。
そういえばここ三日風呂に入ってない。
インフルエンザの騒ぎで、風呂屋に行かなかった。
かいても、かいてもだめだ。
「なんでこんなにかゆいの」
俺は鏡の前で頭をかきながらつぶやいた。
風呂屋にいってないとはいえ頭の皮膚は正常だし、ケジラミもいない。
「ま...
マスクをした人が街にあふれている。
色は白色、型はどれも良く似ている。
このマスクはブランドものと見せびらかすひともいない。
電車の中。
マスクマンがマスクウーマンの顔を見る。
マスクを見てもしかたないから目に自然に視線がいく。
目と目があってしまった。
あわてて視線をはずし下...
利弘は帰ろうとした。
「ママ、おあいそ」
「あらもう帰るの。まだ早いじゃない」
利弘はいつもならボトルを半分ぐらい空ける。ママはそれを覚えていた。
ボトルの透明なガラスの底はまだ琥珀色だった。
「今日は帰る」
「そう、だいじょうぶとしちゃん」
ママが心配そうに聞く。
「だいじ...
過去に聞いた女性の声が頭に残っている。
ブログを読むときその声音で読んでいる気がする。
男にとって女性のやさしく話す声は癒しを与えてくれるのかも知れない。
テレビの音は一方通行。
インフルエンザにかかり看護師さんのやさし声を聞きたい。
と、一瞬思う。
気分はあかん...