「もう会えない」Ⅵ-1
- カテゴリ: 自作小説
- 2019/01/22 01:43:05
Ⅵ
その夜、私たちは初めて身体を重ねた。 玄関ドアが閉まるのも惜しいように、翔が私の唇を奪う。外で逢っていた時にはできなかった、深い深いお互いを貪るようなキス。そのまま、私の腰を右腕で支えながら翔は奥へと進んでゆき、リビングのソファーに私は押し倒された。 翔...
少しずつ再開していきたい、です。できるかな・・・
Ⅵ
その夜、私たちは初めて身体を重ねた。 玄関ドアが閉まるのも惜しいように、翔が私の唇を奪う。外で逢っていた時にはできなかった、深い深いお互いを貪るようなキス。そのまま、私の腰を右腕で支えながら翔は奥へと進んでゆき、リビングのソファーに私は押し倒された。 翔...
V-1の続き
翔は再び、私を抱きしめた。 「ボクね、魂を得て体という器をもらった時、カミさまから聞かれたんだ。何を望む?って。人として、何を望んで生きていくのかってね」 翔は、何を話しているんだろう。たましい? うつわ? かみさまって? 「ボクは、こう望んだんだ。...
Ⅴ
2月に入ると、翔からのLINEが一気に増えた。 1月末くらいから受験日などで、休みの日が多いのだそうだ。そういえばそうだったな、と私の方は懐かしく感じていた。翔からのメッセージは、暇だよお、とか、逢いたいよとか、そんな言葉がたくさん送られてくる。 翔はす...
Ⅳ
翔と私は、休みの日に渋谷や原宿などで逢っていた。 その方が、会社の人間に会わないだろうと思ったから。 高校の知り合いに会う確率は高くなるが、翔は平気だから、の一言で片付けた。意外とこういうところは、頑固なのだ。 私たちは、人目を気にせず手をつない...
向かい合って座ったものの、お互い緊張してしばらくは無言だった。明るいところで、私は翔の顔をまともに見られなかった。 翔は、アイスラテを一気に飲み干すと、覚悟を決めたように話し始めた。 自分は高校生で、寮生活をしているということ。バドミントン部に入っていて、秋の遠征に行った...