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【淫愛の交錯点】

投稿者:.三叉

3Pオリチャ メインキャラ受持ち配分
琥鋤大河
深瀬宗也/神風修哉
廣澤雄大
──────────────────────────────────
 【大雑把な粗筋】
大河に誘われて調理室でデートをする宗也。勿論二人とも肉体関係にある。秘密の戯事はそのまま大河のマンションへと移った。
攻受入れ替わりながらの危ない性戯は、日を跨いで翌日の昼まで続き、夕食はホテルでディナーと洒落込んだ二人は、そのまま最上階の専用スイートルームへと足を進めた。
中に入った宗也が大河に案内されたのは、一面黒で統一された秘密の部屋であった。

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2022/01/01 16:52
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  深瀬宗也 × 琥鋤大河
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2022/01/01 16:51
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2022/01/01 16:50
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  深瀬宗也 × 廣澤雄大 × 琥鋤大河 × 神風修哉
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2022/01/01 16:46
 黒で統一された部屋は遠近感が乏しく、錯覚を起こさせる。窓の無い四面の壁には鎖やら鞭やらが怪しげに掛けられ、中央には黒革張りの長台が置かれていた。
 突き当たりの壁の前にX型の磔台が設置されている。他にも色々あるのだろうが、扉からの明かりだけでは何が置かれているのか良く見えない。
「驚いたでしょう?」
 このホテルにこんな部屋があるとは誰も思わない。大河は中にいる宗也を苦い顔で見つめながら、背後の扉を閉め、鍵をかけた。
「こんな場所にコレって...」
今一宗也は驚きを隠せない。
カチャリ...と鍵を閉めた扉から乾いた音に宗也はビクッとした。
これから何が起こるのか想像もつかない
 大河は部屋の照明のスイッチを入れた。間接照明で浮かび上がる室内は、何処と無く淫靡で背徳に満ちていた。
「いっそ、台に磔られてみますか?」
 意地悪に囁く声は嬉しそうに、楽しげに弾んでいる。宗也の手を取り、ゆっくりと奥まで進むと、大河はおもむろに服を脱いだ。
「ぇ、ぁ、大河」
大河のこういう顔は宗也を見て楽しんでいる顔だ。
何をするつもりなのか…緊張した面持ちで、宗也は大河を見ている。
 大河は全部の服を脱ぎ、床に捨てた。一糸纏わぬ姿で磔台に背中を預け、煽るように宗也にその身を晒した。
 間接的に統一されてる部屋の照明で、二つだけ例外がある。それは寝台の上に吊下げられた電球と、磔台を照らすスポットライトだ。その強い光に当てられて、大河の肉体が黒い闇の中に白く浮かび上がる。
「僕に下さい、貴方を。」
 宗也を見つめる大河の瞳は、熱に浮かされているように潤んで、淫らに彼を求めていた。
「大河、、、とても綺麗ですよ」
宗也が見惚れる程大河の体は妖しく照されていた。それはもう神秘的な・・・。
宗也は大河に近付くと大河の両方の指を自分の指と絡ませた。
そして濃厚なキスをした。
「ん…ふ、」
 熱く深く絡み合う。奥の奥まで貪り尽くす様に舌の絡み合いが暫く続いた。

 漸く離された唇の端を涎が伝い顎を濡らし、銀糸の様に輝く唾液が互いの舌先を繋ぎ止める。
「この…まま、僕を縫い止めて…貴方だけのモノに…して…」
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2022/01/01 16:43
 切なく甘える声で大河は、宗也に強くねだった。いつもの…ホテルオーナーに犯られる時と違い、体の芯から宗也の愛撫を欲している。異常な性への欲望が大河の意識を興奮させた。
 いっそこのまま宗也に殺されてみたい、と思うほどに。
「ん、ぁ大河・・・良いんですか?虐めちゃいますよ?」
宗也は大河の左右の手を手枷にかけ、足は自由に動かせるようにした。
「足まで止めてしまったら折角の楽しみがなくなるので」
そう言って宗也は大河を優しく抱き大河の乳首にキスをし、舌で大河が感じるように柔らかく愛無をした。
「…ぁ…宗也…ゃ」
 恍惚とした瞳で大河は視線を泳がせた。宗也の甘い吐息が、甘い舌が、甘い指先が、大河の肉体を責め立てる。
 もどかしくて切ない快楽が、大河の腕を揺らす。だが繋ぎ止められた鎖に阻まれ、一層耐え難いジレンマを大河に与えた。
「…ああ…も…っと、」
 自分から求めて淫戯に走ろうとする肉体を抑制され、気が狂うほどの性欲に侵される。大河は今にも逝ってしまいそうな苦悩の救いを宗也に求めた。
「大河、そんなに気持ち良かったですか?では、」
次は・・・、と宗也は左手で大河のモノを擦りあげた。すでに若干大きくなっていたが、宗也の手でさらに膨らんでいく。
その上、口は先程どうよう乳首を愛無している。
2つ攻め入られ、益々大河は興奮していく。
「んあっ!!!」
 鼻に抜けた声をあげ、足掻いた足のつま先で冷たい床を蹴る。体を支えきれずに大河は、磔台にぶら下がる様に両膝を折った。
「…ぁ…そ…ぅゃ…宗也ぁ……」
 欲しい。熱い宗也の分身が。宗也の手に弄られて、大河のモノは射精寸前まで昂ぶり、熱い蜜を滴らせている。
「とても良い反応ですね、大河」
と大河の耳許でそっと呟いた。宗也の手を伝わって大河の蜜が流れていく。
ピチョン、と渇いた音が響いた。
「仕方ないですね・・・。大河、」
宗也はズボンの隙間から己のモノを取り出すと軽く擦りあげた。すでに大河の可愛さで宗也のモノは早く入れて欲しいと嘆いていた。
宗也は大河の後ろに回ると大河の小さな口に己のモノを突き立て、一気に入れ込んだ。
「はぅんっ!!!あああっ!!」
 熱い芯棒に穿たれるのは、いつでも気が狂いそうになる。大河はその身をバタつかせ、うねる熱波にその身を委ねた。
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2022/01/01 16:42
 腕を捕えるのは抵抗する力を殺す枷。抗えない肉体に釘を刺す物。
 だが自由だ。心は全ての柵から解き放たれる。
 カチャカチャと音を奏でるそれは、苦悩に沈み込む手をしかと支える、救いの手の様でもあった。
「…ふあっ!!あんっあンんっ!!」
 両の腕を虚空に広げ、羽ばたく様に上半身を仰け反らす。淫らな姿を晒しながらも、大河は宗也の匂いを嗅ぎたくて不自由な姿勢で振り向いた。
「っ…ぁう。  大河、もうちょっと・・・だけ力を抜いて・・・」
いつもと少し変わっていて大河は興奮しているみたいだ。締め付けられて下身が息苦しい。
尚、大河はあばれるので大河の胸の小さな突起を触りながら大河を抱きしめた。大河の手は今にも自由になりたいと声が聞こえてきそうなくらい暴れている。
「ひぃ…ぁ…ぁ…そ…ぅゃああっ!!!」
 熱い。熱い。そして気持ち良い。じんじんと痺れる感覚に酔い痴れて、何度も頭を振る。
 大河は嬉しげに顔を歪ませて、吐息を貪り喘いだ。湧き出る汗と精液が混じり、独特の酸いた匂いが辺りに充満する。
 大河の肉棹は最早堪えきれずに、白い欲汁を解き放ち、辺りに一面飛沫が舞う。そして同時に後穴もキュッと縮こまった。
「っ・・・ぁ、あ たぃ、がっ!」
大河がイった後、宗也も続けてイった。大河の体の中に自身の液を流し入れ、大河の下の口から己のモノを引き抜いた。
「大河・・・お疲れ様です」
宗也は大河の手枷を外し近くにあった黒のベッドに大河を横たわせた。
 薄らと笑みを浮かべる。心地の良い気だるさだった。ベッドに転がったまま、運んでくれた宗也の腕を引き寄せ、その身体に口付けた。
「わっ!!、大河」
いきなり引き寄せられキスをされ、ビックリした。
 眼を閉じれば、灼熱の太陽が照り返す異国の地に居る様だ。二人でビーチに寝転んで。
 ライトに焼けた寝台の黒革が、熱く大河を包んでいた。
宗也はスポットライトで焼けて赤くなった大河の体を見ていた。
大分長い間当たっていたとされるだろう。
「宗也…」
 自身の肌が焼けている分、宗也の身体が冷たく感じられる。大河は熱に浮かされていた。
 淫戯という熱病だ。先程宗也に太くて硬い注射を打って貰ったというのに、また欲しくて身体が疼いてしまう。
「ん…宗也、」
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2022/01/01 16:39
 伸ばした腕で宗也に縋りつき、開いた脚で彼を誘う。なんて淫らだろう、この身体は。心内で大河は笑ってしまった。
「まったく、僕を誘っているのですか?大河」
宗也は大河の仕草に思わず苦笑いをしてしまった。
また欲しくなってしまったのだろう...甘えん坊ですね、大河はと心の中で包み込むように笑った。
大河の手が宗也の体に巻きついている為、宗也も大河の体に手を巻きつけた。
「ん、大河」
そうして、宗也は熱いキスを長く、長く大河の唇へ伴った。
 差し伸べられた舌先に、大河も己の舌を絡めていく。もっと深く貪って欲しくて自ら喉奥へ誘い入れた。
「ん…ふ」
 自分の息が苦しくなろうとお構い無しに、宗也の唾液を貪り、大河も宗也の口腔に舌を伸ばした。
 抱きついていた片方の手を外し、ベッドの端を握り締める。このまま腕を回していたら、いつか宗也を絞め殺してしまいそうで、少しそれが怖くなったのだ。
 宗也の支えてくれる手に任せて、大河は両手をベッドの上に回す。いつもそうやって鎖に腕を絡め取られ、相手に大河は淫らな身体を晒してきた。宗也にはもっとこの身体を卑猥に汚して欲しい。
 大河の興奮は益々昂ぶっていた。
「大河...今の格好良いですよ?」
鎖に絡み捕られた犬…と表現した方が良いのだろうか。
大河にしか出せないこの色っぽさ、そして経験。
淫らな姿をもっと見せて欲しい、宗也の感情は昂ぶっていた。
「ん、ああっ!!宗也ぁ!!」
 言葉でも煽られる。どんな姿で宗也の眸に自分は映っているのか。己のはしたなさを想像すると尚の事、大河は全身で羞恥を露わにした。
 潤んだ眸が熱く宗也の眼を見つめ、ドクドクと大河のモノは激しく脈打った。既にそれは硬く屹立し、エサを前に涎を滴らせる犬の様に、だらしない液を噴き溢していた。肛口は先程から物欲しげにクチュクチュと自ら音を立てている。
「大河...良いです...よ?」
自ら大河の口に舌を回し舌と舌を重ねあった。大河の舌が激しく巻きつけてくる。
濃厚なキスをし続けながら宗也は自分の手で大河の棹を刷り上げていく。既に、大河のものはかなり硬くなっていた。
欲しい、欲しいと言っている様に。
 接吻を続けながら、大河もその身を何度もくねらせて宗也に催促する。
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2022/01/01 16:38
 はちきれんばかりのモノは、後一擦りで達きそうなのだ。だのにその一越えが越えられない。
 狂い死にしそうなその身が、大河は恨めしくも口惜しくて、艶めく瞳に雫を溜めて宗也に眼で縋りついた。
大河の動きが愛しくて微笑んでしまった。
そろそろか、と思いつつ宗也は最後に大河のモノにキスをした。
「大河、今日は此処までですよ。お楽しみは明後日で」
そう二コリと微笑みながら言い放った。
「あああぅぅっ!!」
 あたりが真っ白になる程に、大河の精は弾け散った。気だるげに身を沈めながらも、まだ奥は物足りなさに疼いて大河を苛む。
「…宗也…」
 ごねる様にじっと宗也を見つめたが、仕方が無いと溜息をついて、大河も笑みを返した。
「きっとですよ? 忘れた、なんて無しですからね。」
「えぇ、」そう言うと宗也は大河の首あたりにキスマークをつけた。
「必ず」にこりと微笑みそそくさと服を着た。
 お互いに身形を整え、ホテルを後にする。大河はそのまま宗也を彼の自宅まで送り届け、名残惜しげに見送った。
 どの道直ぐに学校で会えるというのに、重ねた肌熱が離れがたくする。



 翌週には、何事も無かったかの様に、二人とも教壇に立っていた。










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2021/12/28 18:03
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  深瀬宗也 × 廣澤雄大 × 琥鋤大河 × 神風修哉
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2021/12/28 18:01
家に帰るとゴロンとベッドに寝転がった。ふと、ポケットに名刺みたいな四角い紙が入ってあった。
なんだろう?と不思議に思いつつ見てみると、「廣澤 雄大」と。書いてあった。
「廣澤...?確か、第二学年の...」
どうしてこの子の名刺など入っていたのだろうか?と不思議に思いつつも寝た。明日も学校で授業がある、少しでも休んでおこうと。

 翌朝、運良く宗也を目にした大河は、気軽に声を掛けた。
「お早うございます、深瀬先生。」
 久しぶりというわけでも無いのだが、一日空いただけでも随分昔のことの様に思えてしまう。宗也とホテルで淫戯をしてから2、3日も経っていないというのに。
 大河は今日は3時頃から時間は空いていた。宗也の教科が終わればいつでも、動けるようにしてある。
「お早う御座います、琥鋤先生。」
背後から声をかけられ、振り向き笑顔で返答した。
「私はこれから授業があるのでお先です」
 宗也の後姿を見送り、大河も踵を返して同様に一時限目の教室へ向かった。
 そういえば、少し宗也の様子が気に掛かったが、忙しいのはお互い様だ。特に意識に止める事無く、大河も授業をこなしていく。

一時間目は何処のクラスだっけな...と思いつつ、宗也はさり気無くポケットに手を突っ込んだ。
昨日の名刺をそのままにしてしまっていたのだ。
「今日返しに行かないと...」

一方で、雄大は。
「・・・名刺失くした・・・。」
ふと学校で鞄を見ると、自分の名刺が入っていないことに気が付いた。
「高いのに・・・・・。大河に相談しようかな・・・。」
机に突っ伏し、うじうじと指で机に「の」を書いていた。
「名刺~・・・・。」
授業中もずっと名刺のことを気に掛けて、授業に身が入らなかった。
「・・・廣澤、彼女のことでも考えてるのか?」
気づかないうちに先生が傍に来て、ぽこんと頭を軽く叩いた。
「・・・・・・すんませーん・・・。」
1限目が早めに終わり、チャイムを待たずにすぐに廊下に出て、大河を探す。
「・・・流石にまだ・・・大河のクラスは終わってないかな・・・。」
仕方ないので廊下の壁に凭れ掛かり、目を閉じながら大河が出てくるのを待った。


 
1限目の担当は第二学年だったはず...その帰り道に渡しに行こうと決めた。
「クラスが思い出せない」
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2021/12/28 18:00
今の宗也の難題であった...w
「では、今日は此処までで」
授業が終わって外へ出てみると一人の生徒が廊下に出ていた。美形だ、と思いつつ宗也は生徒に近づいた。ふと名札に目がいった。「廣澤 雄大」と書いているではないか。
宗也は雄大の後ろからそっと近づき雄大の目を隠した。そして
「君が廣澤雄大君だね、落し物だよ。」
そういって雄大のポケットに名刺をそっと入れた。雄大はびくっとしたが抵抗する気はなさそうだ...
目から手を離し雄大に見つかる前にそっとその場所から離れた。

「・・・ッ!?誰・・・ですか・・・?」
目から手が離された瞬間に後ろを振り向くが、その場にはもう誰も居なかった。不思議に思いながらポケットを見ると、名刺が入っていた。
何か聞き覚えのある声だった。恐らく教師だろう、授業であの人の声を聞いたことがあった気がする。誰だっけな・・・。と思いながら、職員室へと向かった。

「・・・失礼します。・・・・・・深瀬先生、お願いします。」
少し考え、職員室の扉をノックして、中にいる職員達に声を掛けた。すると雄大は宗也を見つけ、再度「ちょっと良いですか?」とニッコリ微笑み、声を掛けた。
ふいに名前を呼ばれ後ろを振り返ると先ほどの少年がいるではないか。
「どうかしましたか?」
SSには朝飯前の笑みで雄大に返答をした。
「・・・さっき、俺のポケットに名刺入れたのって・・・深瀬先生ですか?」
確信は無いものの、前から雄大は宗也には優しく、美形な教師で大河同様教師の鏡だ、と思っていたので、印象は雄大の中では強かった。
「名刺・・・?さぁ、分かりません」
敢えて此処は嘘をつくことにして後で楽しみを増やそうと宗也は考えていた。
「・・・そうですか?じゃあ、何でもないです^^気にしないで下さい。お忙しいところ有難うございました」
苦笑し、深く一礼してから、再び雄大は職員室の中を覗き、誰だろう・・・。と考えていた。
これからどうなるだろう...宗也はふふっと笑った。
ふと宗也は大河がまだ授業から帰っていないことに気付いた。
多分また何処かでナンパしてそうだな、と思いつつ。



 思った以上に実験の後処理に手間が掛かってしまい、遅ばせながら大河は職員室へ戻ってきた。
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2021/12/28 17:58
 幸い2時限目に授業はないのだが、それだと宗也を捕まえられないし、雄大の様子も気に掛かる。
 最近相手が疎かになっていたから、拗ねてやしないか…と随分勝手な妄想を、大河は頭の中で繰り広げていた。
 職員室まで戻った大河は、結局間に合わなかったのかと少し落胆の色を見せて、荷物だけ机に置いて廊下に出る。
 風を当たりに屋上へ足を向けつつ、ぶらぶらと廊下を歩き流していた。

2・3時間目とフリーの宗也は校舎見回りをしていた。
まだ来たばかりの頃は見回りが大変だったな…と思い出し独りでに笑ってしまった。
「…そ……深瀬先生。」
 思わず下の名で呼び掛けてしまい、慌てて大河は言い直す。逢いたいと思っていたからだろうか。
 少し興奮気味に高鳴る胸を押さえつつ、足早に宗也の元へ駆け寄る大河であったが。
宗也は名前を呼ばれて振り返ると大河が居た。
「あぁ、琥鋤先生。どうなさいましたか?」
久しぶりに大河の顔を見て嬉しくなってしまい言葉に戸惑った。
「お忙しそうですね。深瀬先生。」
 そう言いながら、耳元では全く違う事を囁く。
「この間の続き、やりませんか。」
大河の声に宗也はびくっとなった。
大河の声が頭に響いて頭を支配する
「たい...琥鋤先生、此処でそんな話はダメですよ」
そう言いながらも宗也は続きを楽しみにしていたのだった。
「巡回中ですか?」
 ならばあそこも…と大河は上を指差す。その顔には淫靡な輝きが宿っていた。
「不真面目な生徒が授業をサボるのに使う、常套区でしょう?」
 躊躇う事無く、宗也の背を押して屋上へと続く階段へ足をかけた。



今日は気分が乗らないから、2時限目以降はサボってずっと屋上で寝てよう。と子供のような事を考え、雄大は屋上へと走った。
「・・・ちょっと寝ようかな・・・。」
屋上にあるもう一階分ほど高い小さな塔のようなものに上ろうと考え、梯子に手をかけ、登り始めた。
「良い眺め・・・とか最近漸く感じ取れるようになってきたな・・・。」
そんな風に風を感じていたその時。
「・・・!」
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2021/12/28 17:57
 屋上への階段を上ってくる音がする。雄大は慌てて屋上の上の小さな塔に登り、静かに身を隠した。少し上を向けばすぐに見つかってしまう場所だが、一瞬隠れるには十分だ。そいつがどこかに行く前に隠れるか屋上から出るかしてしまえば良い。そう考えた。

「ぇ、ぁ琥鋤先生!?」
大河に背中を押されながら宗也は慌てあふめいた
屋上で...!?の気持ちがあったからである。
 強く宗也が拒絶しないのをいい事に、強引に屋上の扉の前まで連れてきた。宗也の手を取り、大河は弾む息のまま扉のノブを静かに回す。

「・・・大河・・・?と・・・深瀬先生・・・?」
 ごくりと息を呑む。雄大は2人に見つからないようにこっそり裏に周り、大河と宗也の様子を見つめた。
 大河は手を繋いだまま、人目に付かない側のフェンスへ宗也を導いて歩いていく。着いたところで今度は扇情的に腕を回して、宗也に口付けた。
「この間の続き、覚えていますね?」
「忘れるわけ...ないじゃないですか」
先に大河にキスされ、宗也は大河に濃厚なキスでやり返す。
「腕を回すなんて...大河、僕は止められませんよ?」
意地悪っぽく大河に言った。
 大河は強く体を密着させて、一度宗也から離れた。フェンスに体を預け、弄ってくれと言わんばかりに自ら身体を開いていく。
「ねえ宗也、暑く…ないですか。」
 上着を脱いでコンクリートの床に投げ置くと、チャリ、とポケットの手錠が音を立てたて。大河はそのままネクタイを外して腕に絡まし、ベルトを抜いて首にかける。
 頭上で腕を交差させ、足を開いてフェンスにしがみ付く姿は淫犬そのものであった。
物音がした方を見てみると手錠が落ちてある。
「大河、じっとしてて下さいね」
ネクタイで大河の両手を縛り、フェンスの上のほうでクロスにして手錠をかける。これで大河はもう逃げられないだろう。
足を開いた大河の股間に宗也は手を当てる。服の上から大河のモノっを撫でていく。

陰で見ていた雄大は言葉を失った。
「・・・・・・・・・ッ」
 ギリ、と音がするほど壁に強く爪を食い込ませ、目が乾き真っ赤になるのも構わずに大河と宗也に釘付けになる。爪からは血が流れていた。

「…ぁ…っ、」
***このコメントは削除されています***
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2021/12/28 17:56
 屋上への階段を上ってくる音がする。雄大は慌てて屋上の上の小さな塔に登り、静かに身を隠した。少し上を向けばすぐに見つかってしまう場所だが、一瞬隠れるには十分だ。そいつがどこかに行く前に隠れるか屋上から出るかしてしまえば良い。そう考えた。

「ぇ、ぁ琥鋤先生!?」
大河に背中を押されながら宗也は慌てあふめいた
屋上で...!?の気持ちがあったからである。
 強く宗也が拒絶しないのをいい事に、強引に屋上の扉の前まで連れてきた。宗也の手を取り、大河は弾む息のまま扉のノブを静かに回す。

「・・・大河・・・?と・・・深瀬先生・・・?」
 ごくりと息を呑む。雄大は2人に見つからないようにこっそり裏に周り、大河と宗也の様子を見つめた。
 大河は手を繋いだまま、人目に付かない側のフェンスへ宗也を導いて歩いていく。着いたところで今度は扇情的に腕を回して、宗也に口付けた。
「この間の続き、覚えていますね?」
「忘れるわけ...ないじゃないですか」
先に大河にキスされ、宗也は大河に濃厚なキスでやり返す。
「腕を回すなんて...大河、僕は止められませんよ?」
意地悪っぽく大河に言った。
 大河は強く体を密着させて、一度宗也から離れた。フェンスに体を預け、弄ってくれと言わんばかりに自ら身体を開いていく。
「ねえ宗也、暑く…ないですか。」
 上着を脱いでコンクリートの床に投げ置くと、チャリ、とポケットの手錠が音を立てたて。大河はそのままネクタイを外して腕に絡まし、ベルトを抜いて首にかける。
 頭上で腕を交差させ、足を開いてフェンスにしがみ付く姿は淫犬そのものであった。
物音がした方を見てみると手錠が落ちてある。
「大河、じっとしてて下さいね」
ネクタイで大河の両手を縛り、フェンスの上のほうでクロスにして手錠をかける。これで大河はもう逃げられないだろう。
足を開いた大河の股間に宗也は手を当てる。服の上から大河のモノっを撫でていく。

陰で見ていた雄大は言葉を失った。
「・・・・・・・・・ッ」
 ギリ、と音がするほど壁に強く爪を食い込ませ、目が乾き真っ赤になるのも構わずに大河と宗也に釘付けになる。爪からは血が流れていた。

「…ぁ…っ、」
***このコメントは削除されています***
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2021/12/28 17:56
 屋上への階段を上ってくる音がする。雄大は慌てて屋上の上の小さな塔に登り、静かに身を隠した。少し上を向けばすぐに見つかってしまう場所だが、一瞬隠れるには十分だ。そいつがどこかに行く前に隠れるか屋上から出るかしてしまえば良い。そう考えた。

「ぇ、ぁ琥鋤先生!?」
大河に背中を押されながら宗也は慌てあふめいた
屋上で...!?の気持ちがあったからである。
 強く宗也が拒絶しないのをいい事に、強引に屋上の扉の前まで連れてきた。宗也の手を取り、大河は弾む息のまま扉のノブを静かに回す。

「・・・大河・・・?と・・・深瀬先生・・・?」
 ごくりと息を呑む。雄大は2人に見つからないようにこっそり裏に周り、大河と宗也の様子を見つめた。
 大河は手を繋いだまま、人目に付かない側のフェンスへ宗也を導いて歩いていく。着いたところで今度は扇情的に腕を回して、宗也に口付けた。
「この間の続き、覚えていますね?」
「忘れるわけ...ないじゃないですか」
先に大河にキスされ、宗也は大河に濃厚なキスでやり返す。
「腕を回すなんて...大河、僕は止められませんよ?」
意地悪っぽく大河に言った。
 大河は強く体を密着させて、一度宗也から離れた。フェンスに体を預け、弄ってくれと言わんばかりに自ら身体を開いていく。
「ねえ宗也、暑く…ないですか。」
 上着を脱いでコンクリートの床に投げ置くと、チャリ、とポケットの手錠が音を立てたて。大河はそのままネクタイを外して腕に絡まし、ベルトを抜いて首にかける。
 頭上で腕を交差させ、足を開いてフェンスにしがみ付く姿は淫犬そのものであった。
物音がした方を見てみると手錠が落ちてある。
「大河、じっとしてて下さいね」
ネクタイで大河の両手を縛り、フェンスの上のほうでクロスにして手錠をかける。これで大河はもう逃げられないだろう。
足を開いた大河の股間に宗也は手を当てる。服の上から大河のモノっを撫でていく。

陰で見ていた雄大は言葉を失った。
「・・・・・・・・・ッ」
 ギリ、と音がするほど壁に強く爪を食い込ませ、目が乾き真っ赤になるのも構わずに大河と宗也に釘付けになる。爪からは血が流れていた。

「…ぁ…っ、」
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2021/12/28 17:55
 思わず上がりそうになる声を、懸命に大河は押しとどめた。青空の下、遮る物が無い状態で声を上げればそれは、自ずと周りに知らしめるという行為になるのだ。
 羞恥と知られるかもしれない恐怖心が、なお一層大河の被虐心に火を点ける。
「宗也…焦ら…さないで…」
 乱れる呼吸に、大河は眸を潤ませて宗也の眼を見つめた。
「大河・・・声を出しても良いんですよ?」
大河の声が・・・艶声が聞きたくて仕方がなく宗也はさっきより激しく撫でたり服の上から擦ったりしている。
「ぁあっ!!…んんっ…」
 一瞬、開いた口許から鋭く媚声が漏れ、慌てて大河は口を噤んだ。反射的に仰け反った頭が金網に擦れ、音を鳴らす。脚は己の身体を支えるのが辛くなる程に、ガクガクとみっともなく筋肉を痙攣させていた。
 ズボンの下でいきり勃った大河のモノが、狭いといわんばかりに、股の布地をピンと張り上がらせる。
「お願い…だ…、はず…して…」
 早くと、涙目で大河は訴えた。
大河の願い事を聞き宗也は大河のズボンを降ろしていった。
既にはち切れそうなほど大河のモノは反っていた。
「声を...出して大河」
大河の耳元でそっと宗也が甘い声で囁く。


「大河・・・。」
 低く呻くように雄大は呟いた。
 もうどうなっても良い、見つかっても良いから早くこの場から立ち去りたい。息が出来ない。頭が割れそうに痛い。吐き気がする。目の前が霞む。大河と宗也の姿がはっきり確認できない。倒れそうだ。目眩もする。身体が熱い。自分はどうなってしまうんだ。

 あぁそうか・・・。「また」裏切られたのか・・・。

 今この瞬間、漸く雄大は昔の記憶を脳内から引っ張り出し、西山の行動を「裏切られた」と認識した。そして今、再び大事な、大好きな人に裏切られた。
 この時雄大は、初めてとも言える「怒り」という感情を覚えた。その感情を知らない雄大は狂ってしまいそうだった。しかもはじめての怒りがこんなに辛い出来事なのだ。これ以上に辛い事はあるのだろうか。
 こんな事だったら大河に「好き」も「大好き」も言わなければ良かった。聞かなければ良かった。全て嘘なら、傷つくだけなのに。
「─うぇ・・・ッお・・・ぇ・・・ッ」
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2021/12/28 17:54
 その場から動けない。トイレまでも自力で歩いていけなかった。その場に崩れるように膝を付き、下を向いて嘔吐した。

  ──俺と居るより、深瀬先生のほうが良いんでしょ?どうせ。俺なんて子供だし。
       …「実家」に…帰る…。有難う、大河。──

 しばらくその場に蹲り、大河の喘ぎ声を耳にしながら落ち着くことのみを考えた。



 耳元を擽る宗也の息と、脳を酔わすような声が、大河の意思で結んだ口の留め金を外した。
「…っや…ああん!!」
 もう、周りに聞こえるのも憚らないほど、甘く切なく嬌声を奏でる。
 もっと激しく弄って欲しくて、大河は自ら腰を揺らし出した。
大河は欲しがっている。一時も早く入れて欲しいんだろう...
「大河、どうして欲しいですか」
大河の口から直接聞きたい。宗也はそう思いながら喘ぎ声を発している大河の口にキスをした。
「…んぅ、」
 宗也の口付けを受けながら、ふとその向こうに大河は人影を見た気がした。
 そう感じた瞬間、ビクッと明確に大河の肉体は硬直する。無論、宗也もそれに気づかぬ筈はない。
一瞬、大河がビクついたのが分かった。
「どうしましたか、大河?」
不思議そうに大河が見ている方向を振り返ってみると雄大が居るではないか。
「えほ…ッえ゛ッ…ぉえ゛…ッ」
 そんな大河と宗也の視線と声に気づかず、フラリと立ち上がって屋上のドアに駆け寄る。なるべくバレないように呼吸を落ち着かせ、静かにドアを開けた。
「…ぁ゛…ゆう…だいっ…」
 今にも泣きそうに唇を震わせ、大声を上げて、大河は瞬間雄大を追おうとした。
 ガチャン、と派手にフェンスが音を立て、大河の肉体を縛り付ける。追える筈もないし、追ってどうすると言うのだろう。
 今のこの状況を取り繕う言葉など、大河の頭には無かった。
 一瞬にして萎えた体をその場に沈め、ただ目線だけで雄大を追う。

 今自分が呼ばれた気がした。  …まぁそんな訳は無いか…。大河は裏切ったのだ。だからもう自分の名前など呼ぶはずが無い。
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2021/12/28 17:43
 雄大はそのまま屋上を降りて、昇降口に向かった。靴を履いて自宅に向かい、その途中で貧血を起こし、その場に蹲った。朦朧とする意識の中、大河と宗也のことがずっと頭に残っていた。
       もう自分には関係ないか…。

流石の宗也も冷や汗が垂れた。雄大を伝って知られればとんだことが起こるだろう。
「た、大河。ちょっと待っててください...!」
宗也は大急ぎで雄大の後を追った。急がないと、この言葉がずっと響いていた。

 あー・・・ヤバイ、本格的にクラクラしてきた・・・。
 朦朧とする意識の中で、大河や深瀬先生が来られたら困る、と考えて頭を押さえながらフラフラと亀ペースで歩き始めた。



 一方、取り残された大河は、為すすべなく二人が消えた扉を虚ろに見つめていた。
 精神的に落ち着いてくると、改めて自分が置かれている状況の恐ろしさに、息を呑む。
「……っ、」
 それもその筈。両腕は一括りでフェンスに固定され、股間ははしたなく外気に曝しているのだ。
 そして、身を出来るだけ屈めた所で、秘部が隠れるわけで無し。もしこの状況を他人に見られでもしたら…逃げる事も誤魔化しも出来ぬだろう。
 万事休す。後はただひたすらに、早く宗也か雄大が戻ってきてくれるのを祈るだけだ。

「何、その愚かな格好?」
扉の影で修哉が言い放った言葉に大河は硬直した。
「さっき廣澤と深瀬が凄い勢いで走って行ったけど琥鋤のその格好と何か意味が有るわけ?」
修哉は煙草をふかしながらゆっくり大河の方を見た。
大河の目は絶望に瀕していた。
 冷や汗が滴り落ちるのを背中に感じつつ、大河は気丈に相手を睨み付けた。
 確か…確かこいつは地理担当の…神風だ。神風修哉。
 はっきり言って、大河は彼が苦手であった。確とした理由があるわけではないが、性格的に合わない、と直感で感じる部分がある。
「何……でも有りません…よ。少し、戯れが過ぎただけです。」
 そうだ、校長のせいにしてしまえばいい。そして宗也と雄大はたまたま居合わせて、宗也は助けようとしてくれていた事にしてしまえばいい。
 校長の趣味を知っているものは、教員の中にもいくらかいる。
「ふーん?」
修哉は少し目を細めポケットからある一つのビデオを取り出した。
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2021/12/28 17:42
「これをどう説明する気だ?  生徒に手を出した証拠だろう?」
修哉は煙草を床に捨て踏み潰した。
「それが…どう証拠になると?」
 ふふん、とせせら笑うように大河は言い返した。まだそれが何のビデオか考え付かなかったからだ。
 不自由ながらも僅かに身を引き、修哉に対して身構える。
修哉は大河の前まで来ると言い放った。
「これ、何か分からないのか? 廣澤を犯したビデオじゃないのか?」
ふっと鼻で笑うと大河の顔を掴んだ。
 雄大を犯した…ハッと大河は息を呑んだ。視聴覚室…あそこでの内容は消した筈だ。確か。
 まさか残っていたというのか!? 掴んだ手を振り退ける事も出来ず、大河は何度も息を呑む。

 不意に厭な予感が大河の脳裏を掠めた。もし、この事がバレれば雄大が…晒し者になる─?

動揺している大河の顔を見て修哉は勝ち誇ったように笑った。
「どうする? これ、」
大河の焦り様に修哉は愉快に見下ろす。
「僕にください。」
 そう言った所でくれる筈も無いだろうが。大河は極上の笑顔で修哉に言った。
「良いぜ」
修哉はそう言うとビデオをポケットにしまい込んだ。
「んな訳ねぇだろ。この事実は隠してやるから俺の犬になるか…」
んー、と少し考えながら…
「深瀬と別れるか、」
ニヤリっと大河のほうを向いて言い放った。
「何故そんな…事…」
 宗也と別れたくない。いや、別れた方がいいのかもしれない。雄大の為にも。
 そんな風に迷いながらも、他人の淫犬になる事など、大河にとっては造作も無い事だった。
 もっとも、ただの性欲の捌け口として、修哉が大河を扱うかどうかによるのだが。
 軽く目蓋を伏せ、大河は首を差し出し、頭を垂れた。
「答えは、出たか。」
どっちにしろ 修哉にとっては苦はない。
廣澤も良いが深瀬も良い。
大河が2人を相手にしていたのならば、どっちか1人を差し出しても、もう片方がいるわけだ。
「いいですよ。ご主人様…とでも呼べば宜しいのですか。」
 もう一度キッと修哉を見据え、大河は彼の前に屈した。
 例え下僕に成り下がっても、傍にいる限り修哉を牽制する事が出来る。万が一、宗也や雄大に悪意のある腕を伸ばそうとするなら、大河は身を呈しても阻止するつもりでいた。
「深瀬とは別れずに俺の犬になる方を選んだか。」
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2021/12/28 17:41
ふ、と鼻で笑うと大河の顔を掴んだ。
そしてそのまま大河の唇に軽くキスをしてから唇の隙間に自らの舌を入れDキスをした。
お互いの唾液を絡め、そのまま唇から離れた。
「お前の味、癖になりそうだ。 これで今日からお前は俺の 淫犬だ。 」



その一方で。
肩で息をしながらも雄大を探して走り続ける宗也。
ふと曲がり角で止まってみると雄大がゆっくり歩いているのが見えた。
「っ___!  廣澤君!」
宗也はめいいっぱい雄大に向かって叫んだ。
「・・・深瀬先生。・・・・・・何ですか?」
 表上は聞き返すようにしたが、身体は既に学校へと戻っていた。授業中に寝てはしまうものの、学校を出てサボって留年でもしたら困る。現に1年のときサボりすぎて留年しかけた。だから連日バイトで眠くても何でも、学校へは行く。授業中寝ても行く。本当は今すぐに家に帰りたい。だけどそういう訳にもいかないのだ。
 宗也の横を風を切るように通り過ぎ、自分のクラスへと足を運んだ。授業中のクラスには流石に宗也も大河も入ってこれまい。
「すいませ・・・ッ遅れマシ・・た・・・。」
 ぜいぜい荒い息をしながら、席に着いた。

宗也は雄大が走って去るのをずっと見ていた。
彼は、強い。遥かに僕より、宗也は思った。
生徒が学校へ戻ったのならばもう用はない。宗也も学校へ戻るのだった。



『お前の味、癖になりそうだ。 これで今日からお前は俺の 淫犬だ。』
 仕方が無い。大河は大人しく修哉にされるがまま、抵抗しなかった。流石に慣れているのか、舌使いも巧みで思わず舌ごと持って行かれそうになる。
 黙ったまま、大河は修哉を仰ぎ見た。
「随分と大人しいな。」
修哉は目を細め、大河を睨むように見つめた。
少しの抵抗もあれば可愛がってあげようと思っていたが、無抵抗ならば・・・
退屈そうに修哉は大河のシャツのボタンを一つ一つ取り外していく。
全て取り外し終わり、大河の体が露わになる。
「思ったよりも良い体じゃん。」
修哉は見に入った小さな突起に吸い付いた。大河の口から甘い媚声が聞こえたのを修哉は逃さなかった。
「若干気持ち良いんだろ? 琥鋤さんよ、もっとどうヤって欲しいか言ってみろ」
「…ぁ、」
 惑う声を上げ、暫く考えた後、大河は躊躇いがちに視線を反らした。
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2021/12/28 17:40
「もっと、嬲って下さい…。恥首…を」
 噛み締めたいのをぐっと堪える。こんな事はどうってことない。いつもの事だ。
 そうじゃないかと、大河は無理やり自分に言い聞かせた。
「そうか、なら此処もだな」
修哉はそう言うなり、下の方に手を伸ばした。
一瞬大河のソレに触れた時大河はビクッと体を縮こませた。
大河のソレを下で遊びながら上では突起を舌で弄んでいた。
「んふぅっ…!!」
 声を殺そうとしたが、無駄だった。思う以上に修哉の指先と舌の先が、大河の媚体を追い詰めていく。
「や…ああっ!!ぅぁんっ」
 フェンスを掻き鳴らし、頭を擦り付ける。いっそ強く噛んでくれた方がどれだけ─!! そんな風に大河は自身の性弱を煽られて、修哉の淫指の絶妙な責めに泣き喘いだ。
 己の自我を保つのさえ、難しいかもしれない。そんな危惧が更に大河を追い込んでいく。
「言葉で言ってみな? 気持ち良いですってな」
修哉はにやつきながら大河の急所を一転に狙って大河のモノを爪できつく握りしめた。
「さて、後ろはどうなっているのかな?」
確認しようとするが手錠が邪魔で大河を上手に後ろに向けれないのだ。
「…ハッ…ああんン!!…ぃっ…イイっ!!」
 口惜しさで一杯であった。言わされる腹立たしさもそうだが、それでも反応してしまう己の肉体が、大河には赦せず憎らしい。
「いっ…気もち…イイっ…で…ぁぅっ!!…す!!ぅァァんンっ!!」
 強引に体を捻られ、頬に金網が食い込むも構わずに大河は頭を強く押し付けられた。元々不自然な体勢は、更に歪められて自身の節々が傷む音を大河は聞かされた。
 晒された肛穴は怯えているかのように、ヒクヒクと震えながらも、中から熱い粘汁を滴らせ始めている。
「ふ、そんなに感じるのか。 素直に言葉にしたご褒美だ!」
そう言うと修哉は大河の肛穴に己のモノを突き立てた。
修哉のソレはあっさりと大河の中に飲み込まれた。その分きついのは大河のほうだろう。
「っ、どうだ気持ちいいだろう?」
嘲笑うかのように修哉は上から大河を見下ろしていた。
「ふ…あん…ぅ」
 甘ったるい声が大河の口から漏れた。顰められた眉間は艶めかしく淫靡さを煽っている。
 奥まで突き立てられたその肉棒は、大河の媚体をとろとろに蕩けさせていた。
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2021/12/28 17:39
 力の入らない指先で金網を掻く姿は、性に溺れる猥らな犬と称しても構わないだろう。
 悩ましげに何度も、大河は艶声をあげた。
「そんなに良いか?  だが、イかせはしないぜ?」
修哉は大河の腰を持つと一層早く動き奥まで突く。
大河の甘い声の悲鳴が修哉を昂ぶらせる。
「や…ああんっっクッ!!ィひっ!!」
 だめだ…何も考えられない。喘ぐだけで精一杯で、大河は己の意識がある事すら不思議でならなかった。
「ぐ…アアッ!!や…だぁ…んぅう…ふ…」
 涎も涙も垂らしているのに、肝心の棹の先は雫を滴らす事も出来ない。きっちり修哉に首を絞められて、耐え難い淫悶に晒されている。余りに張り過ぎて痛いくらいだ。

 次第に朦朧とした眼で、大河は修哉を見ていた。

「イかずにくたばるだけだなんてゆるさねぇぞ?」
修哉は前で大河の棹を手で蹂躪しならがら後ろでは大河の奥をつついていた。
艶声は出ているのに・・・。
「まだイかねぇの?」
ニヤつきながらもその瞳は何処か面白そうに言い放った。
「イ…カぁ…っせて…ぅっく…くだ…ぁっ…さ…ぃっ!!ヒィッ!!!!」
 舌を噛みそうになりながら、それでも大河は修哉に嘆願した。このままでは本当に気が狂ってしまいそうだ。
 淫苦に耐えるのはまだどうにかなる。だが、この酷過ぎる己の醜態や、相手となる修哉の性格、飛び出していった雄大の事、後を追った宗也の事等、想えば思う程に全てが引き裂かれてしまいそうで…。
 こんな情けない状況を、宗也に見られたくはない。だからせめてこの陳腐な性戯だけでも早く終わらせたい。
「あ…あ…はゃ…く…おぉねが…ぁあぃ…っ!!」
 しとどに顔中汗と涙にまみれて、大河は再度嘆願した。
「懇願か、クス。 イかせない」
修哉は大河がイく寸前で抜いた。大河の涙や汗でぐしゃぐしゃになった顔を満足げに見上げ、思い出したようにポケットからカメラを取り出し、醜態を曝け出している大河の姿を一枚パシャリと撮り終えた。
「中々淫乱だったな、今回はこのぐらいで、ハハ。 楽しかったぜ」
服装を整えると踵を返しその場を後にした。






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2021/12/28 17:37
 授業を受けていても、如何する事も出来ない深い憤りに、雄大は一人悶々と頭を悩ませていた。
 あのことを誰かにバラしてしまえば。そうだ、写真だってある。大河と宗也がキスをしている写真。勿論大河の格好は無様な格好だ。新聞部にでもバラせば瞬く間に広がるだろう。そうだ、そうしよう。
 ・・・・駄目だ、それじゃあ大河に迷惑がかかる。
・・・自分は何を考えている?大河は俺のことを裏切ったんだからもう何も関係は無い。
 しばらく考えてからにしよう、と机に突っ伏して考え続けた。
 しかし。
「…先生、すいません。具合が悪いので早退…します。」
 教師も雄大の顔が明らかに青ざめているのを見て、一言「分かった、お大事に」と言っただけだった。
 下校途中で何度も立ち止まり、吐いた。自分で指を突っ込んだわけではない。自然的に吐いてしまったのだ。胃の中のものが…胃液まで全て無くなったのではないかと思うほどだった。

 雄大はその時から「表情」を失った。面白くても哀しくても、笑うことも涙を流す事も無い。ただ、ずっと無表情─…。自覚は無い。体調が悪い、と少し感じるだけだ。
 家に着き、昼食を取っても全てもどしてしまった。
 病院に行くのは避けたかった。だが行かない訳にはいかなかった。病院に行き症状を話すと、精神科に通された。看護婦も雄大の表情の無さを不思議に感じたのだろう。
 精神科に通され一通り診察を受け終わった雄大は、一晩入院して点滴、という状況に陥った。金が無いから入院は無理だ、と言ったのだが、このままだと大事に至る。と言われた為渋々承諾した。
 もう大河のことなんて考えない。そう決めた。深瀬先生のことも。何も考えない。そう決めたんだから考えちゃ「いけない」んだ。
 雄大はぼんやりとした意識の中、医師が話している声も聞こえないまま天井を見上げていた。新しい真っ白な天井。何処か一点を見てると大河の姿が出てくる。雄大の頭は沢山の事でこんがらがり、今までで経験した事のないような殺意に襲われた。誰を? …宗也を。

 雄大はその気持ちを押し殺すように叫び部屋を飛び出し知らない人の病室に入り、果物を剥いていたその手からナイフを奪い取り自分の右足に3回ほど刺した。医師が雄大の手からナイフを奪い取り病室に強制的に見張りの看護師を付けられながら治療された。
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2021/12/28 17:36
 再び松葉杖無しで歩けるようにはなるが、相当のリハビリが必要とのことだった。雄大はリハビリをする気は無かった。一生歩けなくても良い。寧ろこのまま出血多量で死んでも良かったのに、と思うほどだったのだ。
 異常なまでの精神の負荷は、雄大の身体まで蝕んでいく。
「あ・・・ぎ・・・あ゛・・・」
 雄大は突然苦しそうに喉を押さえて喘ぎだした。医師達は雄大が呼吸を行っていない事に気づき、呼吸器を取り付けて個室に移した。



雄大が学校を早退し、病院へ向かう少し前の事…

宗也は自分の机に座ると焦っていた。廣澤君がバラすような事はしないだろうと思いつつもどう対策をしようか考えていた。大河が好むような生徒であって性格がまだあまり分からない。若干気難しい子だろうと思うが喋ったこともないし欠席履歴も多い。
こんなに悩んだのは久しぶりだった。
むしゃくしゃする感情を押さえ込みながら早く学校が終わって欲しいと思った。
「…あ。」
宗也は屋上に大河を置き去りにしたのをふと思い出した。
急いで職員室から出ようとし、ちょうど扉で修也とすれ違った。ふわっと大河の甘い香りがしてふいに修也を呼び止めてしまった。
「神風先生、」
修也が不思議そうに振り向くと宗也は慌ててやはり何も無いですと言い去った。気のせいだろう・・・
そのまま宗也はひとり屋上を目指した。



 修哉の去った後を虚ろに映して、大河はフェンスにぶら下がる様に崩れていた。まだ股間の逸物は疼きを収められていなかったが、萎えるまでそう時間は掛からない。
 擦れた手首は赤い筋を皮膚に残し、大河はぼんやりと痛みに体を委ねていた。

 宗也は…戻ってくるのだろうか。雄大は…

 考える気力もなく、停止する思考を持て余すように無表情なまま、大河は投げ遣りになる意識を遊ばせた。
 全てがどうでもいい、そんな気分にすらなる。
「…くっ、」
 痛みもダルさも承知で、体に力を入れた。やはりそれでもこんな情けない姿は、宗也には見せられない。
 己を必死で叱咤し、大河はフェンスに凭れながらどうにか立ち上がった。

宗也は屋上のドアが開いている事に気付いて階段を急いで駆け上った。
大河はまだ其処にいた。だが露の姿で誰か犯された形跡があったのだ。
「っ____! 大河、大丈夫ですか!?」
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2021/12/28 17:34
大河の両手を戒めている手錠を外すと大河を己の腕の中におさめた。
「…宗也。」
 少しやつれた顔を見せていたが、大河はにこりと宗也に微笑みかけた。宗也の腕にしがみ付きながらではあるが、大河は自分の足で立ち上がった。
「そんな顔しないでくださいよ。僕は大丈夫ですから。それよりも─」
 問題はないと笑いかける。訊きたい雄大の件は、やはり胸に痞えて大河はその先を口に出来なかった。
「?、それよりも、何です?大河」
不思議そうに大河の顔を覗き込む。思ったよりも体は平気そうで安心したが、何か・・・
「大河、まず服を着てください。」
思考回路を止め、大河に風邪を引いてほしくは無いため散らばった服を渡す。
大河が落ち着いたら探そう、あの子を。
少し強引なやり方になるだろうと思うけど今の僕にはそれしかない。
大河を見てニコリと微笑んだ。
「…有難う。」
 それだけを搾り出すのが精一杯であった。大河は受け取った服で身形を整える。
 痛い。肉体も、精神も。宗也を見ているのも、見られる事も痛くて耐えられない。
 何も声に出来ず、大河は宗也に笑みだけを返して、ゆっくりと歩き始めた。
大河が大丈夫そうで良かった・・・、そう感じて大河の跡に続いて屋上を出た。



修哉は職員室の自分の机に座ると、さっき撮ったばかりの大河の写真を見た。
クスッと密かに笑った
「さて、お嬢様狩りのスタートだ。」
修哉は楽しそうに呟いた










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2021/12/25 17:50
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  深瀬宗也 × 廣澤雄大 × 琥鋤大河

主に 雄大と宗也の…病院後とホスト編 です
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2021/12/25 17:50
宗也は本来の目的を思い出し、雄大のクラスを覗き込んだ。
そこには雄大の姿が見えず楽しそうに喋っているクラスメイト達がいるだけだった。
「ねぇ、廣澤君いる?」
宗也はにこやかに喋ると雄大が早退したという事実を聞かされた。
さすがに家におしかけるまでなんてしたら・・・。
宗也は仕方なく明日雄大が来るのを待つことにした。

 大河は体調不良を理由に、残りの受け持ち授業を自習にして、早退した。
 向かったのは自宅ではなく、雄大のマンションだ。早退したらしい事を耳にしたからだ。
 どのみち違っていても、ここに来れば雄大に会える、そう考えたのだが。

 いざマンションの前まで来ると、急に大河の足取りは重くなった。迷いが大河を翻弄し、けれど後に退く事も出来ず、とぼとぼと気付けば雄大の部屋の扉の前まで来ている。
「………。」
 扉を前に、何も出来ない。大河は扉の脇に蹲って顔を伏せた。



 病院の個室で、静かに呼吸器で呼吸をしながら雄大は眠っていた。1時間に一度看護師が精神安定剤を取らせに来、点滴と呼吸と血圧を確かめにやってきた。その間も雄大が眼を覚ます事は無かった。そのうち眼が覚めると医師は言っているが、雄大の気持ち次第だ、とも言っていた。
 家族を呼ぶよ、と言って医師は雄大の携帯を見たが、母親と父親の名は無かった。仕方なく家族のカテゴリに一つ入っていた元樹の名に電話をかけた。すぐに繫がり、元樹を呼び出すことに成功した。

「あ・・・の、廣澤 雄大は・・・?」
 元樹は急いで駆けつけ、雄大の病室を聞いて向かった。医師が待機しており、色々と話を聞いた。元樹も既に親元を離れて就職しており、雄大とともに暮らさなかった事を後悔した。元樹は雄大の手を握り、「今日はずっと此処にいる。」と呟いて座っていた。
 雄大は10分ほどおきに激しい発作を起こした。その時は必ず呼吸困難にも陥った。雄大のその時の記憶は無いが、元樹から聞いたことだと必ずその時に「たいが」と「ともき」という名を口にするそうだ。忘れかけてた昔の記憶を思い出しかけているのかもしれない。朋樹はともかく、大河はもう忘れるのだ。
 雄大は精神的な関係で記憶を忘れてしまう時があるのだが、いつまでたっても朋樹のことは忘れられなかった。そしてどんな些細な事でも大河のことは忘れた事は無かった。
***このコメントは削除されています***
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2021/12/25 17:37
 そして雄大の額にそっと唇を押し当てる。
「雄大………有難う。」
 愛してくれた事を。共に生きてくれた事を。これからは影で見守ろう。もう近づいて君を傷つけるような真似はしないから。
 そう心に決めて、大河は雄大から離れた。そしてそっと病室を後にする。

 駐車場に戻ってくると、元樹の乗った車に近づき、にこやかに挨拶をする。
「先程は失礼しました。雄大くんのお兄さん、でいらっしゃったんですね。事情は分かりましたので、僕の方から学校に説明をし、休学扱いになるよう手配しておきます。」
 他、何か力になれることがあれば何なりと…口ではそう言いながら、大河の眼は拒絶をしていた。
「僕は少し用事がありますので、どうかこのまま雄大くんの傍に付いていてあげてください。」
 では、と軽く会釈をする。



 大河を忘れる そんな事はもう不可能だと知った。微かな意識の中で大河が会いに来てくれたから。それはもう別れの事を告げに来たのかもしれないけれど。それでも会いに来てくれたから。自分の所に。
 だからもう忘れない。心の中に秘めておく。明日からの生活はまた苦しいかもしれないけれど。俺は大河に見合うちゃんとした「人間」になって新しい「廣澤 雄大」として大河に会いに行く。だから・・・早く目覚めないといけないんだ・・・。早く・・・早く・・・・・・ッ。

 雄大は大河が病室を去った後ぼんやりと目覚めた。呼吸器を手で乱暴に外し床に投げつけ、ベッドから降りて病室を出ようとした。しかし松葉杖も車椅子もナシにその足で歩けるはずも無く、呆気なく床に身体は落ちた。丁度良いところに元樹が来て、雄大の身体を抱き起こした。
「・・・元兄・・・ちょいウチまで連れてっ・・て・・・。」
 元樹は苦笑しながら溜息を付き、看護婦に松葉杖を借りて「散歩」を理由に外に出て車に乗り込み、病院を後にした。



大河が途中辞退から3時間後、学校が終わった。
宗也は深い溜め息を誰もいない、職員室で吐いた。
大河は恐らく、廣澤君の場所へ向かったんだろう・・・、
頭がスッキリせず悩みまくった宗也は、その場所を後に学校を退出した。
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2021/12/25 17:36
 一度医師は元樹を雄大の家に帰した。

 元樹は家に着くと、ドアの前で蹲っている人物に気がついた。
「・・・どなたですか?・・・大丈夫ですか・・・?」
 元樹は大河に手を差し出すと、大河の顔を覗き込んだ。
 憔悴した顔が、元樹を見上げている。大河は何処と無く雄大に似た彼を、ただじっと見つめていた。
「………だれ?」
 かなり不躾な問いかけだ。後から考えればそう思う。だが、この時の大河には、そんなことを考える余裕は全く無かった。
 元樹は優しく微笑み、大河を立ち上がらせて家に入れた。
「・・・初めまして。廣澤雄大の兄の・・・廣澤元樹です。そちらは・・・雄大の担任 琥鋤大河先生ですね?」
 大河が何故知って・・・。と言っても、只ニッコリと微笑み理由等は何も口にしなかった。元樹は大河にお茶を出すと、部屋の中を物色し始めた。引き出しから一つの鍵を取り出すと、大河に手渡した。
「雄大の家の・・・この家の合鍵です。あ・・・と、付いてきてください。面会時間すぎると困るんで。」
 元樹は何処に向かうかも何も言わずに大河を車に乗せて病院に向かった。

 到着すると元樹は大河を雄大の病室に押し入れ、「車で待ってます」と言って病院を出た。
 大河は何も分からずに、病室内を見回した。ベッドで眠っているのは雄大だ。
 だがその姿は余りに痛々しい…ものであった。
「………。」
 血の気が引くという意味と、崩れ落ちるという意味、それに心が凍りつくのを、大河は同時に体感した。
 嗚咽さえ出ない。何も目に入らない。呼吸器の音でさえ…。

 嗚呼、とたった一言だけ、大河は発して泣いた。壊れた笑みを湛えて。

「…ぅ……た…い…が…」
 僅かだが、雄大の口元が動いた。その発された言葉を聞いて、大河は現実に引き戻されたのだ。
「雄大っ!?」
 嘘だ、こんな状況で自分の名を言う筈が無い。そう思いはしたものの、けれど強い憎しみを抱いているのなら、ありえない話ではない。
 途端に、全てが大河の身近に迫って感覚が甦って来た。
 雄大は生きている。生きようとしている。苦しみに喘ぎながらも、僕が与えてしまった苦痛に必死に抗いながら。
 ならば、逃げ出すわけには行かないではないか。大河は涙を強引に拭い、腫れた眼で雄大を見つめた。
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2021/12/25 17:36
 そして雄大の額にそっと唇を押し当てる。
「雄大………有難う。」
 愛してくれた事を。共に生きてくれた事を。これからは影で見守ろう。もう近づいて君を傷つけるような真似はしないから。
 そう心に決めて、大河は雄大から離れた。そしてそっと病室を後にする。

 駐車場に戻ってくると、元樹の乗った車に近づき、にこやかに挨拶をする。
「先程は失礼しました。雄大くんのお兄さん、でいらっしゃったんですね。事情は分かりましたので、僕の方から学校に説明をし、休学扱いになるよう手配しておきます。」
 他、何か力になれることがあれば何なりと…口ではそう言いながら、大河の眼は拒絶をしていた。
「僕は少し用事がありますので、どうかこのまま雄大くんの傍に付いていてあげてください。」
 では、と軽く会釈をする。



 大河を忘れる そんな事はもう不可能だと知った。微かな意識の中で大河が会いに来てくれたから。それはもう別れの事を告げに来たのかもしれないけれど。それでも会いに来てくれたから。自分の所に。
 だからもう忘れない。心の中に秘めておく。明日からの生活はまた苦しいかもしれないけれど。俺は大河に見合うちゃんとした「人間」になって新しい「廣澤 雄大」として大河に会いに行く。だから・・・早く目覚めないといけないんだ・・・。早く・・・早く・・・・・・ッ。

 雄大は大河が病室を去った後ぼんやりと目覚めた。呼吸器を手で乱暴に外し床に投げつけ、ベッドから降りて病室を出ようとした。しかし松葉杖も車椅子もナシにその足で歩けるはずも無く、呆気なく床に身体は落ちた。丁度良いところに元樹が来て、雄大の身体を抱き起こした。
「・・・元兄・・・ちょいウチまで連れてっ・・て・・・。」
 元樹は苦笑しながら溜息を付き、看護婦に松葉杖を借りて「散歩」を理由に外に出て車に乗り込み、病院を後にした。



大河が途中辞退から3時間後、学校が終わった。
宗也は深い溜め息を誰もいない、職員室で吐いた。
大河は恐らく、廣澤君の場所へ向かったんだろう・・・、
頭がスッキリせず悩みまくった宗也は、その場所を後に学校を退出した。
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2021/12/25 17:35
 家に着いた雄大は、元樹を自分の家に帰して一人で部屋に向かった。そして自分の部屋の前に誰かが立っていることに気がついた。学園の教師、西山ことにっしーだ。あの人と同姓同名だから俺があだ名をつけた。それ以来皆何事も無くにっしーと呼んでいる。
「・・・にっしー!」
 雄大は家に西山を招き、色々話を聞いた。ほとんど「昔の事」だった。雄大は無言のまま、泣きながら西山の話を聞いていた。
「だから・・・もう一度・・・ッお前と暮らしたい・・・。お前と・・・愛のある・・・SEXを・・・」
 話を聞くと、西山は雄大と別れて以来一度も愛のあるSEXはしてなかったそうだ。雄大の答えは・・・NO。
「・・・Hは別にしても良い。だけど・・・愛のあるHは・・・無理だ。もう朋樹に愛は・・・無い。だから一緒にも・・・暮らせない。」
 朋樹は「そうか・・・。・・・・・悪かった。・・・俺は諦めない」とだけ言い、部屋を後にした。

 意外と実際に会ってみると平気なものだ。いや・・・昔ならその時点で朋樹を殴り飛ばしていただろう。でも大河に会ったから・・・か。まぁ・・・今は自分を直す事に専念しないと。
 一日でも早く大河に謝るために。



宗也は大河と雄大の関係が知りたくなったり知りたく無かったりとその疑問だけが頭の中を巡回していた。
そうしている間に雄大の家の真下に付いてハッとして気付く。
見舞いについでに・・・そう思って雄大が住んでいる階に目を向けた。一瞬目を疑ったが、真実だろう。
雄大に招かれて入っていく客は・・・、同じ学園である教師西山であった。
「まさか、西山先生とも・・・?」
宗也は暫く雄大の家の様子を伺っていた。管理人に事情を話し雄大の家の隣に在る階段でじっとしていた。40分ぐらいか、あるいはそれよりも、経った時間に西山は雄大の家を出た。
はっきりとは聞こえなかったが「諦めない」と西山が言った言葉はしっかりと聞こえた。
何を諦めないんだ・・・?廣澤君の事か・・・?それとも、そこで思考を止めた。そんな訳が無いと。
やはり、彼に聞くしか。
雄大が扉を閉めようとした瞬間___・・・。
「ねぇ、君って一体どんな子なの?」
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2021/12/25 17:35
宗也は足音一つ立てずに雄大の玄関の扉の裏で壁にもたれ掛っていた。大河とどんな関係があるの?と言おうとしたがそれよりも、大河が生徒である雄大と体の関係があるほどだ。どんな子なのか知りたくて仕方が無い。
宗也はずっと__の傍でSSをやっていた。だから足音や気配を消すのは簡単だ。
ふいに誰もいない筈の場所から声をかけられて雄大がビクっとしたのを宗也は感じた。
「・・・深瀬先生・・・。こんにちは。さようなら。」
 それでも、宗也の姿を確認すると即拒絶するように言った。長時間松葉杖で体重を支えていた為、かなり脇辺りが限界なのだ。折りたたみ式の車椅子も一応受け取ってある。だが車椅子に乗ったら何だか「障害者」になった気分で嫌だったのだ。
 ドアを半分ほど閉めると宗也に半ば無理矢理抉じ開けられた。くそっ、もう限界なのに。ずっと立ってたから足も痛い。かなり。しかも治療して間もないというのにだ。松葉杖で歩いている事さえも常人なら不可能な事だ。雄大はほぼ気合で立っていた。
 雄大の身体は崩れ落ちた。
目の前で崩れ落ちる雄大を見て宗也は咄嗟に雄大を抱きしめた。
「危ない危ない、大丈夫?廣澤君、」
宗也は雄大の体勢が楽になるように体勢を変え、雄大の頭が自分の腕の中にくるようにした。バランスを崩して倒れたのか、と宗也は思ったが半分正解で半分間違いだった。
宗也は何気なく雄大の額に手をあてた。
「なっ____! 廣澤君、君熱が」
宗也が慌てると雄大は強がって大丈夫、平気ですと言うが大丈夫じゃないだろう。息も騰がってきている。
宗也は雄大をお姫様抱っこの形でベッドに連れていった。雄大の家に来たのは初めてだが何故か部屋の場所はおおよそ理解出来た。
ベッドにそっと雄大を寝かすと近くにあった小さめのタオルを持って水道に向かった。タオルに水をたっぷり含ませると雄大がいる寝室に戻った。
タオルを雄大の額にのせ、暫く様子を伺った。
「有難う・・・ございます、でももう・・・本当に平気なんで・・・・。」
 勝手に退院して足にあった熱が動き回って上がってきたのだろう。
「あ・・・の、さっき・・・君ってどんな子・・・って聞きましたよね。何で・・・そんな事知りたいんですか?うちに来てまで・・・。」
 恐らく大河との関係等だろう。雄大は推察してみた。
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2021/12/25 17:29
「ん?あぁ、見舞いついでに聞きたかったんだ。大河が生徒を好きになるような子ってどんな子だろうかなってね」
宗也はニコリと雄大に向けて笑った。僕はただ、君を知りたい。今はそれだけ。
「教えてくれない?」
「・・・何か勘違いされてるようなんですが。・・・・・別に琥鋤先生は俺の事好きじゃないですよ?後俺は・・・何処にでもいる只の男子高校生です。」
 雄大は宗也の笑顔にも反応せず、明らかに作り笑いの微笑を向けた。
「あ・・・後。俺は別に病気じゃなかったです。何の見舞いに来たんですか?」
 宗也をこれ以上踏み込ませないように何処か一線を引いた雰囲気を雄大は見せた。教師なんて皆ろくでも無いんだ。只の教師に自分の事を教える必要性など何処にもない。
「そう、なんですか。」
宗也は微笑むと雄大を見つめた。その瞳には戸惑いの1つもないけれど少し瞳が揺らいでいる、
彼がこう言うのなら本当なんだろう・・・。

 何気なし二時間を確認した雄大はハッとした。気づくともうバイトに行く時間の午後6時になっている。何のバイトか?・・・ホスト。それが一番稼げるんだ。この状態の足で行ったらきっと客の女共は同情してほいほい色々頼むだろう。熱は・・・まぁ大丈夫だ。
「それより今から俺バイトなんで。失礼します。」
全て喋り終わった雄大が立ち上がり"今からバイト"という言葉を聞いて耳を伺った。こんな体でバイト、だなんて・・・、信じられない。
宗也の横を通り過ぎようと歩いてきた雄大の腹に手を伸ばすと鳩尾に一発拳を与えた。小さく呻き声を洩らした雄大はそのままゆっくり宗也の手の中に堕ちた。
「そんな身体じゃバイトなんて無理ですよ・・・、雄大君。 熱が下がってからじゃないと外には出さない。」
宗也は手の中で眠る雄大を優しく寝かせた。今日はずっと側にいよう。
「ぅぐ・・・ッ!?」
 拳を喰らった雄大は宗也の手の中に納まり、宗也の手によってベッドに寝かされた。入院費を払わなきゃいけない。食費も光熱費も水道代も・・・・・。こんなトコで寝てる訳にはいかない。
「お・・・願いします、いかせて・・・下さい・・・。てゆ・・・か・・・。貴方には関係ないでしょう・・・。」
 再び腹を押さえながら起き上がり、宗也を睨んだ。さっと立ち上がり松葉杖を手に取ると、玄関に向かって歩き出した。
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2021/12/25 17:29
どうして・・・、そこまでして。体はボロボロなのに、
「・・・、ふう。 体を壊しても知りませんよ。」
宗也は不自由に歩いている雄大をお姫様抱っこという風に抱き上げた。勿論、松葉杖事。雄大は離せと抵抗するが宗也は無論無視を通す。
「バイト先、もしくは近くまで送りますから、暴れないで下さい。」
そんな体で歩かれたら・・・、もし誰かに捕まって抵抗出来ないようじゃいけない。そう思い宗也は雄大を抱えあげたのだ。
「・・・。どうも・・・。」
 バイト先まで送る・・・か。店までは送ってもらうわけにはいかないな。俺はまだ一応未成年だから。かといってそういう感じの店が沢山周りにもあるし・・・・・。どうしよう?適当に場所を言っておいてそこから歩いていくか。
「じゃあ・・・駅までお願いします。・・・すいません。」
 駅からだったらバスでいける距離だ。
 ・・・久しぶりのバイトだ。それにしても・・・また沢山の女の愛液を飲む事になるんだろうか・・・。最近女とヤってないからな・・・。上手く出来るかなー・・・・・。
 雄大は笑顔の練習として頬を手で伸ばしたり押したりし始めた。
「・・・何をやってるの?」 
 宗也が不思議そうに覗き込んで聞いてきて、首をかしげた。
「笑顔の練習です。・・・接客業には大切な事でしょう?」
 接客業には、という言葉を強調して言い、宗也に身体を委ねた。
ふいに雄大が放った言葉に再度確認をする。
「廣澤君、さっき接客業って言った?」
笑顔が大切だから多分、コンビニか何かの接客業だろう・・・、それか夜の相手の・・・、いや考えるのはよそう。こんな子がそこへ出入りをしているのならば危険だ。
‘接客業’という単語が気になって仕方が無い。教師として生徒のバイトに口を出すのもどうかと思い宗也は再び悩みの底に落ちた。
「先生、信号青ですけど」
雄大が考え込んでいる宗也に向けて放った言葉に宗也ははっとして慌てて車を走らせた。後をつけるのは好きじゃないが気になって仕方が無い。廣澤君にバれないようにこっそり後をつけよう…

 …マズったかな。もうちょい言葉を選べばよかった。
 胸の内で雄大はチッと舌打ちをする。
 まぁ…もしコイツが店まで来たとしてもウチの店は男性の立ち入りは禁止だ。受付が全力で止める。俺を連れ帰る事は不可能だ。
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2021/12/25 17:28
 そんな事をたらたら考えている内に駅に着いた。
「有難うございました。じゃあまた学校で。」
「気をつけて、」
 松葉杖を手に取り車からゆっくり降りて、バス停へと歩き出した。宗也は車から降りる雄大に一声をかけた。バス停に行く途中、バイト仲間が車に乗っているのを見つけ、声を掛けたら送ってもらえるとの事だった。車に乗り込むと、そのまま一直線にバイト先へと向かった。
雄大がバス停に行く前に知人と思われる人物の車に乗ったことに正直驚いた。どんなところでバイトしているのかを見るだけ・・・、見たら帰るんだ・・・。宗也は自分に言い聞かせその車の後をそっと追いかけた。

 バイト先へ到着し、車から降りてお礼を言うと一目散に店へと入っていった。開店は7時で店員達が大忙しに準備をしていた。オーナーは雄大が復帰する事に喜び、足を見て座ってて良いと言った。

 店が開店し、雄大が接客に入ると客の女は騒いで雄大を指名した。皆足を見て同情し、沢山のものを頼んだ。一応21歳という事でやっているので、ワインやシャンパンも沢山飲んだ。



車が止まった場所を見た。おそらく目的地についたのだろう・・・、宗也はそっと窓から外を覗いた。
「・・・っ___!」
そこはホストだった。男性禁制の・・・、
一番なっては欲しくないバイトだった。まだゲイバーではないだけマシだろう。
「まいったな・・・、」
宗也は中を確かめるべく女装をすることを考えた。男子としてプライドが少し落ちるのだが、気にしなかった。近くのショップで彼女への贈り物として買った嘘の服を着た。
栗色のロングヘアーに先がくるんと丸まった髪。細い足は色白で黒いショートスカートが良く似合う。靴は小さな黒いバラがついた少し高めのヒール。黒地の生地に白いレースが良く似合う服。黒く薄いストールを妖しげに巻き如何にも‘夜の美女’を演じる。
「我ながら完璧」
小さく鏡に写る自分を見て微笑んだ。これならバレないであろう・・・。

「ユーダイ君、もっと飲んで飲んでー♡」
 ハートを沢山飛ばせながらシャンパンを女は頼む。やっぱり女は馬鹿だ。ほいほい頼みやがって。まぁこっちとしてはそれで助かるんだけどね・・・。
「ユーダイさん、指名です!!」
 受付のボーイの一声で俺はテーブルから離れてテーブルに着く。
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2021/12/25 17:28
「ごめんね__さん。指名入ったから行って来るね。また一緒に飲みたいな・・・。また来て?絶対ね?」
 ウチの店は客の好みに合わせる。だから大人っぽいのが好きな人は大人っぽく。ショタ系の人はショタ系で。
「好みは・・・なしか。じゃあ執事系で行くかな。名前は・・・宗莉さん・・・ね。」
 ボーイと相談し、黒縁眼鏡を掛けて髪を整えキッチリしたスーツに着替えて宗也(宗莉)の元へ向かった。
「・・・こんばんは。御指名有難うございます。ユーダイと申します。」
 雄大は宗也の下へ来て、跪いて手の甲にキスをした。その瞬間、雄大はハッとした。この手は女のものじゃない。ゴツい。デカい。・・・深瀬先生?
「クスッ、男みたいって思った?」
はっとしたように雄大は顔を見上げる。図星だったらしい。
「無理ないよね、私生まれつき男みたいな体でね。けどちゃんとしたレディだからね♪イケメン君」
良い成人のくせに若干子供っぽく扱いやすい性格の設定だ。昨日校舎ではしゃいでいた彼女らと話をして良かった。宗莉・・・もとい宗也は少し安堵した。だが雄大がこの理由をどう思ったのか分からない。
「けどこの体があったから得した事は沢山あったよ♪」
雄大ににこりと微笑んだ。
「・・・失礼しました。」
 ふぅっと深呼吸をして宗莉の隣に座った。今の心境は60%深瀬先生40%宗莉 くらいだ。
「何か・・・頼みますか?宗莉様。」
 洋風に仕立て上げられたメニューを手渡すと、コレがお勧めです、とアルコールは強めで値段はまぁまぁのシャンパンを指差した。
「あ、お酒が飲めないなら此方ですかね・・・?」
 とペリエを指差し、数種類ある中から慣れた手つきでお勧めをとんとんと指差した。
「お酒は飲めるのですが馴れてなくて」
苦笑いのまま宗莉(宗也)は最初のお勧めの品で、と雄大に話し掛けた。馴れてないお酒に、アルコールが強。久しぶりに飲むのだから明日は頭痛が激しいのだろう・・・宗也はやれやれと言う顔で溜め池をついた。明日も朝が早いのに、頭痛で遅れたらなんて。
「じゃあ此方でよろしいですかね。」
 最初に指差したアルコール強めのお酒をボーイに頼んだ。
 この人が本当に深瀬先生なら営業時間終了後に分かるはずだ。此処は焦らず金を積ませる。それが第一にやることだ。
「ええ、はい」
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2021/12/25 17:21
宗莉(宗也)は怪しまれる事を避けるため、考え事を避けた。
「どうぞ。宗莉様。慣れてないなら・・・少しずつ飲みますか。」
 雄大はコルクを慣れた手捌きで開け、宗莉のシャンパングラスに少し入れ、自分のに多めに入れた。
「乾杯。」
 くっと半分くらい飲むと、宗莉を見てニコリと笑った。
「どうですか?『久々』のお酒の味は。」
 ボロを出さないかと見ながら、得意の演技力で宗莉に近付いた。
そんな雄大にピクッと反応してしまった。久々なんて、僕しか知らないのに。何故?
「久々だなんて♪ 昨夜飲んだばかりですよ」
戸惑いを廣澤君にバレてはいけない。満縁の笑みで雄大に話し返した。それにしてもこのお酒 は思っていた以上にアルコールが強い。少しずつ飲んでもすぐに酔いつぶれそうだ。僕が酔いつ ぶれる前に廣澤君にこのお酒をほとんど全て飲んで貰わないと・・・、
「お代わり、要りませんか?。 もっと飲む姿が見たいですゎ。」
「慣れてないのでしょう?だから久々かなと。失礼しました。お代わり・・・有難うございます。頂きますね。あ、そうだ宗莉様!!飲み比べしませんか?僕結構お酒強いんですよ!並大抵の人には負けません。」
 ニヤッと笑って並々とこの酒が入っている飲み比べようのものを頼むと、片方宗莉に差し出した。
「飲み・・・比べ?」
衝撃の言葉が頭の中を駆け走った。ただでさえ不慣れな酒を飲み比べで大量摂取という形になれば・・・即ダウンに決まり無い。だが此処で拒否をすれば・・・、
「私絶対負けますがそれでも良いのでしたら」
先ほどのグラスより上回って、溢れんばかりに入っているお酒が入ったグラスを受け取った。冷や汗が背中を垂れる。出来れば一生やりたくなかった勝負だ。
「ええ、構いませんよ?貴女がどんなにお酒の強い人であろうと、僕は負けません^^じゃあ行きますよ。すたーと!!」
 ぐいっと宗莉を横目で見ながらお酒をまずは1杯、軽く余裕で飲んだ。2杯目を手にしながら雄大は宗莉の方を向いた。
「どうしました?あまり進んでいませんね。もうリタイアですか?」
 2杯目も飲みながら雄大は笑った。頑張ってください、と言い、時には優しく微笑んだ。
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2021/12/25 17:21
雄大が二杯目を飲み終わった時、宗莉もとい宗也はまだ一杯目も飲み終われず半分までしか飲み終わっていなかった。その間雄大はまるで水でも飲むかのように次から次へと飲んでいく。ようやく一杯目を飲み終わった頃には雄大が五杯目を飲み終わった後だった。
「ちょっと、失礼します。」
気分が悪く、思わず吐きそうになった宗也は席を外してお手洗いへ向かう。
 雄大は宗莉の後を追ってお手洗いへ向かった。洗面台に凭れ掛かり今にも吐きそうな顔をしている宗莉の背中を優しく摩った。
「・・・宗莉様の意見も聞かないで申し訳ありません。無理なされたんですね。吐いて構いませんよ。ずっと傍に付いていますから。」
 宗莉にコップ一杯のミネラルウォーターを渡した。宗莉が辛そうに飲むと、雄大はタオルを持ってきて宗莉の首にかけた。そして自分の羽織っていた上着を被せると、再び優しく摩り始めた。
「あり...がとう、ございます。」
顔面漂白になりつつある宗莉(宗也)を優しくしてくれた雄大に何て言ったら言いのか...。とりあえずミネラルウォーターを飲んだ後、少し気分が良くなった宗莉(宗也)はこのままでは一向に良くはならないと思い、雄大に今日はもう帰りますね、と一言告げるとフラっとして、壁に添いながらゆっくりと玄関に向かった。
「送りますよ。本当に申し訳ございませんでした・・・。」
 宗莉の冷や汗を優しく拭き取り、宗莉をおんぶした。オーナーに送ってきますと伝えると、階段を下りて駐車場に向かった。
「・・・これですよね、深瀬先生。」
 さっきまで乗っていた車を見つけ、宗也を助手席に乗せた。
「俺が運転していきますから・・・。場所教えてください。」
 雄大が運転するにしろ宗也がするにしろ、飲酒運転には変わりないのだ。ならば全然酔っていない雄大が運転した方がまだマシだった。

『これで____ね、____生。』
少し気分が良くなった宗也だが歩くと再び悪化してしまった。雄大がおんぶをしてくれて店から出たのは確かだがその後はほとんど朦朧としていて、雄大が何と言っていたのか聞き取れなかった。ぐったりとしたままで自分の助手席に雄大が乗せてくれたのは覚えている。ひどく優しい感触だったからだ。
「あり、がと、う。○○駅、の近、くの○○店で降ろしてくれ、れば良い、です。」
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2021/12/25 17:21
「・・・分かりました。寝てて良いですよ、着いたら起こしますから。」
 宗也の頭を優しく撫で、助手席のシートベルトを緩めに閉めた。免許証持ち歩いてたっけ。と財布を見て、ソレらしいものがあることに気づき安堵し車を走らせた。
 足が動かすと激痛が走り、本当なら松葉杖なしで自分ですら歩けないのに宗也をおぶりながら無茶しまくって歩いたので、そろそろ限界だった。まぁ車くらいは運転出来るかな。
 そんな甘い考えをしながら雄大は車を走らせた。

助手席に横たわってうとうとし始めるとふわっと頭を撫でられた。優しい感触と柔らかい声に安らぎを感じ、宗也は寝てしまった。次起きたら何か、お礼をしなくては。僕にでも出来るぐらいのお礼を・・・その思いと共に。










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2021/12/20 17:22
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  琥鋤大河 × 神風修哉 & 深瀬宗也 × 廣澤雄大 

前半 修哉相手の…大河の奴隷編
後半 雄大×宗也 介抱編 です
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2021/12/20 17:20
「ふわぁ~・・・。」
修哉は帰宅後ずっと暇で暇で仕方が無かった。
「今日手に入った玩具代わりの奴隷でも呼び出すか・・・、」
あまりに暇すぎたため大河を使って暇つぶしをしようと修哉は思った。犬用の玩具も格好も揃ってるし・・・、
もともと修哉は裏で沢山の人らと性を交わしていた。全て性欲処理の活用だけであったが。
ポケットから携帯を取り出しもう片方の手は悪戯して淫らになっている大河の姿を撮影した写真だ。
rr・・rrr・・・rrrr・・・r
電話に出た大河は少し悲しそうな声であった。
「電話出るの遅せぇよ、お前俺のペットだろう? もっと早く出れないのかよ。」
電話をかけて待たせられるのが嫌いな修哉は舌打ちをしたがこれから行う事を思ったらどうでもいいぐらいだ。
「お前の何処かのポケットに俺の住所が書かれた紙を入れた。1時間後に来い。1分でも遅れたらゆるさねぇぞ」
大河の返答も聞かずに無理やり呼び出すと電話を切った。



 病院を出た後、大河は徒歩で駅へ向かっていた。ポケットに差し込んだままの手には、雄大の部屋の鍵が握られている。
 大河は以前雄大と恋人関係にあった西山に、雄大を託すつもりでいたのだ。彼に会って直接雄大の今の状況とこの鍵を渡す気で、彼の住む家に向かって歩いていた。
 西山に託す事が最良だと、今の大河にはそう思うより他無かった。

 突然携帯が鳴り出し、僅かながら大河の体が凍りつく。雄大から?そんな筈はない。宗也が心配して掛けて来てくれたのかもしれない。だが、そんな都合の良い事を考える己自身に吐き気さえ感じる。
 開いた画面には見知らぬ番号が踊っていた。
「…はい。」
 怪訝に顔を顰めて大河は電話に出た。相手の声に思わず背筋が凍りつく。修哉からだったのだ。
『電話出るの遅せぇよ、お前俺のペットだろう? もっと早く出れないのかよ。』
 苛立ちが携帯の向うから、ひしひしと突き刺さってくる。大河は息を飲んだまま、黙って聞いていた。
『お前の何処かのポケットに俺の住所が書かれた紙を入れた。1時間後に来い。1分でも遅れたらゆるさねぇぞ』
 用件だけを述べると、修哉はさっさと電話を切った。まだ少し手が震えているのに大河は気付き、その情けなさに唇を噛み締める。時間を確認し、それから大河は服のポケットを片っ端から探した。
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2021/12/20 17:18
 着替えていなかったのは幸いであった。程無くメモは見つかり、嘆息と共に重い足取りをそちらへ変える。

 …1時間後、か。1分でも遅れたら許さない…か。
 大河はクスッ、と笑った。先ずは1分、駆け込みで。少しぐらい間の抜けた方が、修哉もいたぶり易いだろう。そんなことを平然と大河は考えていた。
 一旦自宅に戻り、身体をすっきりさせたい。何せこの鍵を修哉に盗られる訳にはいかないから。
 重かった大河の足取りは、いつしか軽やかに、自宅へ向けて走り出していた。



修也は退屈そうに欠伸をすると時計を見た。約束の時間から一時間が経とうとしていた。1分遅れたらどんな事をして苛めて遊ぼうか・・・。そんな事を考えていたら笑いが込み上げてきた。ク、ハハ。
「早く来ねぇかな、 琥鋤」
フハ・・・、愉快そうに修也は笑った。

ピンポンピンポン。

来たか・・・、修也は時計を見た。1分半の遅刻であった。大河が少し遅れたせいか修也は若干苛立った。玄関に向かうと苛立ちを抑えドアを開けた。
「遅かったな、 琥鋤。 」
ドアに凭れ掛かる状態で大河に喋りかける。おそらく大河は走って来たのだろう、肩で息をしながら荒い呼吸の状態だった。まだ大河の息が整っていない状態のまま修也は大河のシャツの胸ぐらを掴み自分の方に引き寄せキスをする。ん、と小さな声が漏れるがお構い無しに大河の舌を絡めとる。暫くしてから胸ぐらから手を離すとどうして遅れたのか問うた。
「間に…合わなかった…?」
 愕然とした表情で、大河は絶望の色を瞳に浮かべた。悔しげに唇を噛み締めて、僅かに顔を修哉から逸らす。
「信号に…引っかかって…」
 有りがちな理由で声を震わせ、詫びる様に修哉を見つめた。
「俺から目を逸らしたな。」
怒気を含みながら修也は弱々しく喋っている大河を強引に部屋の中に連れ込み、ある一室の部屋に連れ込むと乱暴に大河を突き飛ばした。
「詫びているつもりだろうが遅刻は遅刻だ。 罰を受けて貰う。」
修也は大河を壁まで引きづり天井からそれぞれ繋がれた細い鎖の先にある手枷に両方手をはめ固定した。
一室をよく見ると沢山の玩具がある。一面黒で統一された部屋は妖しく光っている。
「くっ、」
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2021/12/20 17:16
 怯えと怒りを混ぜ合わせたような瞳で、大河は修哉を睨んだ。抵抗するだけ無駄だと悟っているのか、それ以上は何も言わない。僅かに震える唇が、修哉の加虐心を煽った。
「何その目、唇。俺を煽っているのか」
修哉は大河の両手を押さえ込み微かに震えている大河の唇に吸い付いた。奥にしまっている大河の舌に自らの舌と絡め取る。修哉は一方的に大河の口の中に自らの唾液を送り、ごくりと大河が飲み込んだのを確認すると大河から離れた。
「暫くそこでいろ。」
修哉は大河に言い放つと扉を開けて部屋の外へ出て行った。


…放置、なのか。だが修哉の行き先も気になる。大河はまだ気を抜けない自分を嗜めるように、強く唇を噛んだ。
 やはり慣れない事はするものではないな、と冷や汗だらけの体に内心苦笑する。修哉より有利に事を運ばせる為には、偽りの姿で淫犬を演じなくてはならない。どういう表情を見せれば、どういう声を上げれば、SEXの相手が悦ぶのか理解しているので、後は修哉の好みに合わせていくだけだ。
 気持ちを切らさぬよう心掛けつつ、大河は繋がれた室内を見回した。


再び扉が開き修也が入って来た。手には大きめのかばんを持っており、中には沢山の玩具が入れ込むように入っている。じっと大人しく待っていた大河がつまらなかったのか、苛立ち続けているのかは分からないが大河の方に歩みよると首筋に舌を這わせ吸い上げるように噛みついた。小さな呻き声が大河から聞こえたが修也は気にも止めなかった。カバンをおくと、中から目隠しするためのアイマスクをとると大河の目を覆った。
「犬か猫かで迷ったが琥鋤は淫犬だから犬だよな。」
楽しそうに喋りながら笑った。再びカバンの中から2つの物を取り出した。1つは犬耳がついたカチューシャ。もう1つは小さな青いびんに入った透明の液体。媚薬だ。
犬耳を大河の頭につけ、着ている服が邪魔なのでシャツを破り、ズボンを下着ごと一気に脱がす。大河の子はまだ、だらんとたれているだけであった。
「今から飲ますやつは一口残らず飲み干せ。」
そう言って青いびんのふたを外し大河の顎を掴むと一気に流し込んだ。大河が飲んだのを確認すると再び部屋から出た。
普通1.2滴でも十分効く媚薬を全て飲ませ、その上きつめの媚薬だ。効果はすぐに現れるだろう。
「…カッぁ……クッ、ぅ」
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2021/12/20 17:14
 程なくして、大河の体を異変が襲った。冷汗が背筋を伝うも、体の芯は狂ったように熱くなっていく。
「あ…かは…ぁ」
 膝がガクガクと笑い、自分の体を支えきれない。
 まずい。そう思っても既に後の祭りだ。狂おしい感覚に飲まれて意識が遠退いてしまう。
 大河は次第に鎖にぶら下がる様に、身体を崩していった。

 視界を奪われている故に、余計敏感に感じてしまう。腹を打つ程反り返った大河のモノは、甘い汁で腹を汚しながら熱(いき)り立ち、今にも爆発しそうだ。
 不幸にも、僅かに残っている自制心が、それを押し留めている。
「んひ…ぁ…ぁ…」
 早く…はやく…だれ…か…
 助けて。大河は愚かにもそう願ってしまった。

キィっと重い扉が開く。
「何だ。思ったより早く効き目が現れたのか。」
修也は弱々しく鎖にぶら下がっている大河を見た。大河の竿は先走りの甘い蜜に濡れていて妖しく光っている。どれだけ感じやすくなったのか試しに小さな突起を指先でピンっと触るとビクッと反応し、艶声が洩れる。
想像以上に感じれるのであろう。
「乳首だけで最初はイかせてやるよ」
修也はそう言って大河の乳首に吸い付いた。先を舐めたり噛みついたり。もう片方は手で弄ぶ。
「ひあぁっっ!!」
 空を掻く手が、耳障りに鎖を鳴らす。一瞬にして意識が飛んだ大河は、それと同時に真っ直ぐ潮も噴き上げた。怯える様に大河の体は震えている。
「…ぉね…がぃ…、…も……ゃ……て…」
 消え入りそうな声で、大河は訴える様に何か呟いていた。
「やっぱり媚薬飲ませ過ぎたか。達するの早ぇ」
白濁を飛ばした大河を楽しそうな目つきで見る。飛ばした後は体を全て鎖に任せていた大河だが何かをぼそりと呟いた。はっきり聞こえなかったが怯えている事は確かだろう。
「あ?今何か言ったか。琥鋤」
「も…と…やっ…て…」
 抗えない快楽の渦に靡く肉体を制する術を無くして、淫らに涎を垂らしながら、大河は虚ろに啼いた。
 かつて酷く扱われた時の様に。だが、ふと脳裏に雄大の顔が浮かぶ。
「あ…」
 大河の眼から涙が滔々と溢れ出した。何故今更泣くのだろう。それすら分からずに壊れた人形のように、大河は涙を流し続けた。
「ふっ・・・快楽に溺れたか?」
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2021/12/20 17:13
楽しそうに喋る修哉とは裏腹に大河は泣いている。アイマスクをしているせいでどのように泣いているのかは分からないが、おそらく恋人関係であろうと修哉は察知した。
「お前の恋人にこれ飲ませたら壊れてしまうかなー?」
その言葉に大河はぴくりと反応した。
「…ぁ…」
 だめ…だ、雄大にも、宗也にも。そんな事をしてはだめだと、それだけは分かっているのに、大河自身はどうすればいいのかさえ分からない。
 分からないから、大河は首を左右に振り回した。
「首を振っても分かんねぇ。口で自分で喋れ。」
大河に厭きたらあの二人のどちらかを次はターゲットにしよう・・・、修哉は以前からそう思っていた。
あんな好みの奴らはめったにいない。弱みを握ればこっちの勝ちだ。
「や…だぁ…ぁんっ…ぼ…くっ……こ……して…」
 イヤイヤを何度も修哉に曝し、頭を大きく仰け反らせて、大河は息を呑んだ。
 小さい子のひきつけの様に、大河の肉体は痙攣を起こしている。喘ぐように開いたままの口で浅く早い呼吸を繰り返し、舌で空気を掻いていた。顔も体も汗と涙でびしょびしょに濡れている。

 そんな中でも、大河の逸物は勃っていた。

「ふっ、口で次からは言えよな」
修哉は大河を嘲笑うように上から見ると思い出したようにかばんから黒くてデカイ、バイブレーターを取り出した。大河の体を少し捻り後ろの穴をチェックした。案の定物欲しげにヒクヒクしており、修哉は何も付けずに一気に異物をナカに突っ込んだ。入れ終わると振動を中に設定して大河がいる場所から離れ、また部屋の外へ出て行ってしまった。
「ひぃっ!!!んぁああっ!!!ゃあぐ!!!」
 異物の暴振が大河を襲う。狂ったように大河は暴れ、何度も雄汁を竿から吐き零した。
 ただの淫欲に曝された性奴隷である。
「…ゃ…ぁうんっ!!んふぅ…」
 媚薬の効果にもバイブの震動にも、次第に大河は慣れてきた。それが更に淫悶地獄へと堕とし込むことにうすうす勘付きながら、けれどそんな自分を大河は冷めた目で哂っていたのだった。

修哉は目の前に写っている沢山の大河の映像を見て笑った。
こいつは本当に淫乱だし、淫犬だな・・・クッハハ。何回も何回も白濁を吐き出している大河の棹は次第に白濁の色が薄れてきた。鎖の音と大河の声は部屋を響きわせて画面越しの修哉の感情を昂ぶらせた。
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2021/12/20 17:11
「そろそろ、行くか。」
映像が流れている部屋から大河のいる部屋へ修哉は歩みだした。そろそろ修哉の方も限界だろう。我慢をするのは・・・。
 大河の方も、肩で浅い呼吸を繰り返すのが精一杯で、自分の体すら動かせぬ程疲弊していた。
 冷たい汗がだらだらと全身を伝って落ちる。股の下には潮溜まりができ、青臭い臭いを発している。
 ハアハアと喘ぐ己の呼吸音を聞きながら、霞のかかる意識の中に大河は居た。

キィーっと扉が開く。修哉は中で今にも意識が飛びそうな大河を見て満足そうに笑い大河の傍にまでいくと大河の顎を掴んでキスをする。半開きの唇には己の舌が簡単に滑り込む。だらんとしていた大河の舌を絡ませてわざと水音をたてる。
「イき過ぎて意識がぶっ飛びそうか?」
嘲笑うかのように言い、大河の後ろの菊の口に埋めているバイブレーターを引っ張りぬいた。ちゅぽんとゆう、いやらしい音をたてて抜けた。ぐずぐずに葛けている後ろの門から未だに甘い密が滴れている。
「入れた瞬間にイくなよ?」
大河の耳元で囁くとぴくっと動いたのが分かった。ズボンのチャックを開け、己の分身を取り出すと既に戦闘態勢に入っていた。大河の後ろに回ると大河の後の口にゆっくり分身を沈めていく。思っていたよりすんなり入った。入れるとその敏感の肌に手を回し胸元の飾りを触れながら最初はゆっくりと、段々早く動かす。
「…ぅ…ふぁ・・・んああっ!!あうぅ!!はぁんん!!んぅや…!!ぃっ」
 修哉の言葉通り、大河の意識は飛びそうになった。だが細い意地の糸が、生憎大河の意識を放さない。
 自分で身を捩る力すらなく、だらりとぶら下がった大河の体は、修哉に翻弄されるままに前後上下に揺すられ続けた。情けない事に肛口もだらりと修哉を咥えただけで、満足に締める事すらできない。

 こんな体たらくで、果たして修哉を満足させることはできるのだろうか? 彼の好色気を自分に向けんが為に淫犬の身分に成り下がったというのに…不安な気持ちが、大河の心に暗く影を落としていく。
「チッ、締め付けが無い。」
修哉は冷酷に言い放つと大河の尻肉を手でビシッと叩いた。一瞬縮まったがまだまだだ。修哉は何回も何度も大河の尻肉を叩いた。次第に尻肉は赤く腫れてきた。未だに満足のいく締め付けがなく、修哉は苛立ちを覚えながら乱暴に奥まで挿したりする。
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2021/12/20 17:07
「ヒィ…いっ…うぁ…や…」
 何度も息を呑んで必死で肛活筋を動かしてみるも、既に脚の感覚が無い。大河は重苦しいだけの自身の下半身に、ただ啼き喘ぐしかなかった。
 たとえ焼き鏝を当てられても、今なら感じないかもしれない。と、脳裏の片隅で冷めた見方をしている己が居る。そんな自分が大河はおかしく思えたものだ。
全くイく気がしなくなってきた修哉は一度大河の中から己の分身を抜いた。
「俺がお前の中で満足できなかった罰だ」
修哉はポケットに入れていたヒモを棹の先に括り付け、雁首を吊らせた。瞬間、大河から悲鳴が漏れた。そんな事は気にせずに修哉は暴れる大河の前にじっと椅子の上に座っていた。
 あらん限りの声で叫んでもどうにもならない苦痛に、大河は身を狂ったように躍らせた。
 ピンと張られた紐と連動するように、大河の棹も上を向き、張り裂けんばかりに皮は突っ張っている。
 只でさえ、敏感で弱い部分だ。そんな柔な皮膚に容赦なく食い込む紐が、大河の淫果を引き千切ろうとしている。
「あああああぃやいぁぁああっっ!!」
 想像を絶する痛みだった。痛みから逃れようと腰を上にずらそうとするが、脚に力が入らず、余計に雁首を絞めていく。足掻けば足掻くほど、それは大河を苦狂のどん底へ落としていった。

 程なく、絶叫を上げていた大河の声が止み、修哉は大河が気絶した事を知ったのであった。

「流石に絶えたか。」
椅子から立ち上がり大河を苦しめていた紐やら何やらを開放した。流石に体力的にも限界だろう。仕方なく修哉はその日大河が目を覚ますまで放って置いた。
次目を覚ましたら満足いくまで犯そうか…、などと次の行動を考えながら。



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「・・・生。深瀬先生。」
 何度か呼び、雄大は宗也を起こした。まだ酔っていてダルそうな宗也をおぶって連れて行こうと思ったが、流石に足が限界な為元樹を呼んでおぶってもらった。まだ宗也は女の姿なので、はたから見ればそれは彼氏が彼女をおぶっているようにしか見えない。
 雄大は松葉杖を着いて元樹の後に付いた。
「深瀬先生。家、何処ですか?そこまで車で送るのに・・・。」
「ん、ぁ」
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2021/12/20 17:06
雄大に起こされてゆっくり目が覚めた。まだ意識は朦朧としているもののその言葉はハッキリと耳に届いた。“深瀬先生”と。あぁ、君はいつから気付いていたのだろうかと。雄大の兄の背に小房莉ながら目を閉じて考えた。
「ん、嫌、此処で、良い、で。す。」
そういうなり宗也は無理矢理雄大の兄の背から降りて、ふらつく足でタクシー乗り場へと向かう。電車よりタクシーの方が良いか。
「駄目ですよ!送ります。」
 元樹は雄大の意思に応えて宗也を捕まえ再びおぶった。雄大は宗也に再度家を訪ねた。
「深瀬先生。家、何処ですか。送らせて下さい。」
 元樹は振り返って宗也に優しく微笑むと、「遠慮しないで下さい」と言った。
「っ___・・・!」
捕まえられて抵抗するも上手く力が入らない。そして再び雄大の兄の背に厄介になった。雄大の兄は優しく微笑みながら話かけて来た。酔っているせいか、その笑顔と声にトクンっと脈打ってしまった。
「ぇ、と。」
思わず戸惑うが此処は素直になるしかいない。
「そ、こを曲がって、真っ直ぐ、進ん、だら、マンション、が、見、えます」
途切れ途切れだがちゃんと耳に届いたのだろうか?
「曲がって真っ直ぐ進んだところのマンション、ですね。分かりました。元樹、お願いね。俺後ろにいるから。」
 元樹は宗也を優しくおぶったまま歩き出した。雄大はただその後ろをついていくだけだった。俺のせいでこうなったのだから家に着いたらきちんと介抱しないとな、と考え、元樹にそう告げた。元樹は「その足と退院直後のお前じゃ無理だ、俺がやる」と言うばかりだったが、雄大は頑なにNOを言い続け、口論に勝利した。

優しくふわふわとした背中の感触に、宗也はうとうととしていつの間にかスゥーっと寝息をたてながら寝てしまった。途中、雄大と雄大の兄が喋っているのを聞いたが何を話しているのか分からなかった。


 元樹は眠っている宗也のポケットから鍵を取り、家に入って宗也を着替えさせ、ベッドに寝かせてから帰った。
 雄大は松葉杖を着きながら宗也の家を歩き回り、タオルに水を含ませて宗也の汗まみれの身体を拭いたりした。一通りの事を終えると、雄大は宗也の脇に座っていた。
「ん、ぅ」
宗也は安らかな寝息をたてながら寝返りをうつ。宗也の寝顔はいつも女々しい。
「可愛い」
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2021/12/20 17:04
 ふいにその言葉が口から出た。無意識に。そして更に無意識で宗也の頬に手を伸ばした。頬を優しく撫で、顔を近づけた。
 赤い頬に唇を付けた。これでは大河と同じことをしてるだけじゃないか。まぁ・・・ヤってないだけマシか。
 頬から口を離し、唇以外の手や足、額にも接吻をした。
「ん、ぁ」
宗也はゆっくり目を覚ます。優しい感触が体を撫でる感じがし、目を覚ましたのだ
「こ、此処は」
そしてはっとしたように宗也はベッドから起きた。確か、雄大君のバーで飲んで・・・それから、それからの記憶がない。どうして?ふと傍を見ると雄大が居る。何故。一体何が・・・?
と思ったが頭がずきっとして「痛っ」と声に出してしまった
「あ・・・起こしちゃいました?まだ寝てて良いですよ、ダルいでしょう。」
 水が滴り落ちるタオルを取り、乾いたタオルに包んだ保冷剤を宗也の頭の下と上に置いた。松葉杖を付いて洗面所に行き、タオルを洗って適当に干しておいた。
「すいません、勝手に家に入ってしまって・・・。」
冷たさが体に広がって気持ち良い、そんな感覚の中必死で思考回路を巡らせていた。
雄大君は、恨んでいないのだろうか。どうして僕だと分かったのか。様々な疑問や悩みがあった。松葉杖をつきながらも必死に看病してくれるなんて、僕はどうお礼をすればいいのだろうか
「い、え。良いんですよ。別に」
まだ不調な体で微笑んだ。
「色々面倒な事考えなくて良いんですよ。俺だって俺のせいで体調を崩させたから看病する、ただそれだけでやってるんですから。」
 ほんの一瞬冷めた眼をし、再び冷たい、優しい手で撫でた。
「え、っと、どういう意味、ですか?」
雄大君の責任・・・?何があったんだ。・・・っ駄目だ思い出せない。宗也は額に腕をのせ思い出そうとするが頭痛が邪魔する。そんな宗也に冷たく優しい手が触れる。
大河と同じような優しい手。
「今は ゆっくり休んでください。食材の買出しをして また来ます。家の鍵、借りますね。俺が帰ってきて起きてたら許しませんよ。」
雄大は宗也の返答を待たずに鍵を持って出て行った。
「え!?あ、あの」
言い終わる前に家から出て行ってしまった。ただでさえ不安定の体をしているのに・・・。


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2021/12/20 17:04
 スーパーに着くと、米や野菜、肉、飲み物など宗也の家には何も無かったため、全てを買い揃えた。特に栄養のある、二日酔い等に効く等のものも買い揃えた。

 宗也宅に帰り鍵を開けると、言ったとおりきちんと横になっていた。
「何か、作りますね。」
 松葉杖を付き、キッチンへ向かい買ってきた材料を出して調理を開始した。宗也は料理は得意だが、最近学校の用事やら何やらでほとんど食料も買わずに外でご飯を食べていた。
「食べられますか?」
 出来上がったお粥と温かいスープを持ってきた。サイドテーブルに置くと、スプーンでお粥を掬い息で冷ました。そして宗也の口元まで持っていった。
「口、開けてください。」
一瞬たじろいでしまった。
「な、い、や良いです!。自分で食べられますから。」
大河にもされた事ないのに・・・、と顔を真っ赤にしながら宗也は自分で食べられるを所長した。自分の生徒に食べさせられるなんて・・・恥ずかしい事だ。
第一、ご飯まで作ってくれたのに自分で食べずにどうする。
「え、ぁ、すいません、そうですよね。」
 躊躇い無くスプーンを渡し、自分は飲み物を取りにキッチンへ向かった。コップ一杯分栄養ドリンクを持ってくると、粥の横に置いた。そしていきなり栄養ドリンクはやりすぎか、粥には合わないか。と思い、念の為茶も置いておいた。

久々の手料理は口の中全体を覆うような優しい味だった。お粥もいいぐらいに作れている。だが、宗也はスープの方が好みだったらしい。スープの優しい味にほっこりしている間に雄大が傍に栄養ドリンクとお茶を置いてくれた。
栄養ドリンクとお粥は合わないからわざわざお茶をとなりにおいてくれたのだろうか。優しい子ですね・・・、と宗也は自然に唇が緩んでしまった。
「・・・すいませ、・・・ん・・・それ・・・食べ終わったら起こしてもらって良いですか・・・。片付けるんで・・・ッ」
 頭を押さえながらその場に蹲り、苦しげな息を立てながら、寝てはいないが横になった。


食べ終わったお皿にスプーンをゆっくり置く。雄大の様子が変だ。どうしたのだろうか、と思いつつ宗也は思い出したようにはっとして顔を雄大の方に向ける。そうだ、この子は熱があるんだ・・・。それなのにバイトや僕の看病をして。
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2021/12/20 17:02
宗也は少し楽になった体をゆっくり起こすと食べ終わった食器を片付けた。まだ未成年だというのに無理をする。
「僕はもう大分楽になりました。今度は、廣澤君が休んで下さい。」
明日は学校がある。今日はゆっくり休ませて明日登校出来るような安定した体に戻ってもらわないと。宗也はそんな事を考えながら雄大を自分のベッドに横にならせた。雄大は大丈夫と強がってはいたものの相当堪えているらしい。体の温度が異常なぐらい熱い。
 雄大は首を横に振り、ベッドから宗也の制す手を振り解き起き上がった。荒い息を起こしながら、虚ろな目をしながら宗也の身体をベッドに戻した。
 雄大の膝は哂い、無理に松葉杖もつかずに片足で立ち上がったため一気に熱が上がり、顔から身体から何から何まで真っ赤になった。
「なっ!? だ、駄目ですよ! 廣澤君」
教師たる僕が生徒より優先されることなどありえない。熱があるにも関わらず無理をしているんだ。雄大が立った時、全身が赤く熱が侵食されていくのが目ではっきりと分かった。
駄目だ・・・、僕より雄大君のほうが危ない。宗也は起き上がろうとするが上から雄大がまだ寝ていろとでも言うのかのように上から手を押さえつけられた。
どうして、僕のためにそこまでするのですか・・・。喉の手前まで出掛かった言葉を飲み込んだ。
「い、い、から寝てて、下さい、」
 片言な言葉を喋りながら雄大は宗也の温くなった保冷剤を変えによろよろとふらつきながら松葉杖をつき、キッチンへ向かった。
無理をしてまで僕の看病を・・・、宗也は松葉杖をついてまで歩いている雄大に目をやった。
苦しそうに喋っているし足は不自由なのだろうか。僕は・・・。
宗也は気が付くと雄大を後ろから抱きしめていた。そっと優しく肩に手をおいてからぎゅっとおなかの周りに手を回す。まるで壊れ物に触るかのように大切に大事に優しく。
「もう、僕は平気です。 もう無理をしないで下さい。」
そう言った宗也の声は僅かに震えていた。
「・・・はな、せ。俺の身、体のことな、んか、ど、でもい、でしょ、う。」
 後ろから抱きつかれた雄大は宗也の手を振り解いた。宗也の気持ちを、雄大の、自分の気持ちを聞かず、歪な気持ちに取り付かれたように自分の事をどうでも良いと思うようになった。
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2021/12/20 17:01
 まるで、昔の雄大のように。これでは新しくなんてなれない。戻るだけだ。・・・戻る?そうか、戻るか。大河の居なかったあの頃に、誰からも愛されなかったあの頃に?そうだ。戻ろう。そしたら辛くないから。

振り払われた宗也に雄大は背を向ける。肩が震えている、雄大君は泣いているのだろうか・・・?だが、それにしても熱い、身体が。雄大君の体温は経験上で言うと39度の後半ぐらいだろうか、40度以上になると危険だ。
無理強いしているがこの子は大河が愛した子だ。如何なる理由でも大河を悲しめさせたくない。そう思い宗也は、雄大の手を掴み己の胸の中に雄大をおさめた。すっぽり宗也の胸の中におさまった。案の定、雄大は泣いていた。
「ごめん、僕は今の君の気持ちを知らないから、どうすれば良いかわからないけど」
そう言って宗也は言葉を切る。胸の中で泣いている雄大の顎を優しく持ち上げ、その唇にふれるだけの優しいキスをする。一瞬触れた唇からはとても甘い味がした。
「今は強がらないで。熱を下げないと・・・、」
「・・・っく・・・。」
 宗也の唇を避ける事も無く、雄大は宗也の腕の中で意識を保つ事を何とか行っていた。

 きっと、きっと深瀬先生は、俺の事を心配してるんじゃない。俺が一瞬でも大河が愛したコだから。だから、だから優しくしてくれてるだけなんだ。そう。そ、だって分かってる、

「そ・・・や・・・ッ」
 『宗也』はっきりと言葉にこそならなかったが、確かにその名を口にして宗也に身を委ねた。というより委ねざるをえなかった。熱は既に40度以上になっていて、かなり危険な状態だった。宗也の支える腕がなければ、絶対ズルズルと倒れていただろう。
雄大君が苦しげに確かに僕の名前を呼んだ。確実には聞こえなかったけど、けれど。
宗也は自分のことより雄大を優先しなければいけないことを思い出し、自分のポケットから携帯を取り出して救急車を呼んだ。このままだと危機だ。せめて病院で点滴を打って貰わないと…。
五分もたたずに救急車は到着し、その後無事に雄大は病院で熱を少しずつ下げていった。

今日は付き添いでずっと此処に居よう、宗也はすやすやと寝息をたてている雄大の手を握って、雄大の傍で寝てしまった。










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2021/12/18 17:24
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  琥鋤大河 × 神風修哉 + 深瀬宗也 × 廣澤雄大

引き続き 修哉相手の…大河の奴隷編
+ 雄大×宗也 病院クロス編 です
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2021/12/18 17:24
 気付いた時は硬く冷たい床の感触が痛かった。大河はそろりと目蓋を開いた。だが慣れない眼ではまだ辺りがぼんやりとして、よく見えない。
 かなり涙を流したせいもある。腫れぼったさに目蓋を開き続ける事すら億劫であった
「…ぅ…くっ」
 体中が潤滑油の切れた機械のようにギシギシと音を立てている。腕の関節はもとより、膝も股関節も磨り減ってしまったかのように痛い
 そして下腹部は、痛覚を通り越し、ただ重だるかった。

様子見がてら、修也は栄養ドリンクを片手に持ちながら大河のいる部屋の中へと入って行った。丁度良い具合に目を覚ました位だった。
「良く眠れたか? お姫様。」
上から見下ろすように言い放つと栄養ドリンクを棚に置いて、床にうつ伏せ状態でいる大河の顎を持ち、無理矢理舌をネジいれた濃厚なキスをする。最初は嫌がるような素振りを見せたが舌を絡めとるとビクッと反応すると抵抗を止めた。
「ん…ふぅ」
 巧みな舌捌きに翻弄される。こうも暗いのは…ああ、まだ目隠しをされているんだな。薄ぼんやりと大河はそんな事を思っていた。
 強引に上を向かされ続けるのは、今の大河には辛い体勢だ。それでも痛みに悲鳴を上げている大河の体力では、何の抵抗も出来ない。悔しさだけが、大河の胸のうちに広がった。
「抵抗無しね。」
大河の唇から離れ、顎から手を離すとつまらなさそうにポツリと呟いた。少しだけ考えていると棚に置いてある栄養ドリンクを手に持ち、キャップを開け、大河の口に流し込んだ。だが、いきなり飲まされたので大河はほとんど飲み込めず、唇の端から零れていく。
「しっかり飲めよ。」
ぐいっと流し込むと今度は大河が噎せた。しょうがねぇ、修也は残り少しの栄養ドリンクを口に含むと再び顎を掴むと口移しのように大河に与えた。
「ふ………ぅぅ、」
 僅かだが、液体が喉元を通って胃へと流れ込んでいく。どうにか残りの全てを飲み終えると、大河は空気をかっ食らうように息をして、そして咳き込んだ。
「グッ…げほっげほ…うぐっ…ゴホッ」
「やっと飲んだか」
やれやれという顔で宗也は咳き込んでいる大河を見た。そして時計をみるなりまだ深夜かとぽつり呟いた。明日は行かなきゃなんねーしな。明日学校でヤるのも良いが此処で一回俺のを中に出すか。
「おい、琥鋤。俺まだイってねぇから、今イかせろ。」
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2021/12/18 17:22
修哉の言葉は大河に突き刺さり、大河は驚愕の色を顔に浮かべていた。そんな大河を目にもせずに、修哉は大河を四つんばいにさせる。
嫌だ嫌だと抵抗する大河を大人しくさせるため、大河の両手を前でクロス字に紐で括り付ける。
さっきまでグズグズに葛けていた後ろの門も今は硬く閉じている。このまま入れたら多分切れて血は出るなと修哉は思いつつも、修哉の分身は戦闘態勢のままなのでかなりきつい。
修哉は己の分身を手で持ち、大河の硬く閉じている門に押し当て、一気に入れた。
「ぅああぐ!!があうァァっ!!」
 雄叫びに近い悲鳴を上げて、大河は軋む肉体を更に軋ませる。感覚が無いと思っていた下肢は、まやかしであった。激痛に襲われ、脳天を打たれる苦しみに、大河の口からはひっきりなしに悲鳴が零れた。
 先程と違い、縮こまったままの肛門部は、無理に押し広げられた反動で切れて、僅かな血が最悪な潤滑油になっている。潤みを無くした肉襞が修哉の肉棹に絡み付き、スライドされる度に引き摺られる嫌な感覚が尚の事大河を蝕んだ。
「ゥひぃいっや!!だあうっ!!くああぁぁ!!」
 大河の苦悶は最高潮に達している。痛苦以外、何も感じられない。
 ふと、脳裏をある想いが掠めていく。大河はまた無意識の内に嗤っていた。

 どうして…僕はココにいる?

「っ。きっつ」
昨日はあれだけぐずぐずだったのに今日は全然スライド出来ない。濡らしてもいないから、とそれはそうだろうな。
修哉は大河の中に入れながら思った。多分琥鋤も辛いだろうな。仕方ねぇ、と修哉はポケットに入れてある媚薬を取り出すと、ぐいっと大河の顔を掴んで上を向かせて飲ませる。
流石に上向きで飲ませるため、唇の端から少量流れたが、良いだろう。即効性だし、効いてくれれば良いんだ。
「ん…っく」
 激痛から熱に浮かされた大河は、媚薬のせいであっという間に快楽の坩堝へと落ちた。今は体中が疼いて、早くメチャメチャにして欲しい。
「んああ…!!!っや…もっとぉ!!…」
 今度は自分から尻を突き出してねだる。次第に大河の肛口も濡れ出して来た。
「流石だな、媚薬は」
いつもより少々きつめの媚薬を頼んでいて良かったぜ。半笑いで修哉はもっともっとと強請る大河を見た。
「お望みどおりもっと犯してやるよ!」
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2021/12/18 17:12
修哉は大河の中を奥までずんずんと突く。そのたびに大河の口からは甘い吐息がこぼれてくる。もうさっきの激痛は吹っ飛んで、快楽に犯されているのだろう。
「アハぁん!!やん!!あァああは!!!クひぃイイ!!!」
 狂った顔で笑い声を上げ、修哉を飲み込む勢いでガンガンに腰をグラインドさせてくる。
「もっとぉ!!!もっとぉ!!!ヤッテェ!!!アハハ!!」
 無邪気な声が耳障りな程に、大河は狂った声を上げていた。
次第に修也も息が上がってきた。自らもっともっとと大河から腰を打ち付けてくる。流石、淫犬と言った方が良いな。快感に狂わされた 琥鋤がイク瞬間が早くみたい。
見たくて見たくて仕方がない修也は一度、亀頭をギリギリまで引き、一気に奥まで差し込んだ。
「うはあぁああんんっ!!!」
 愉悦に浸る淫らな口許を浮かべ、大河は最高の嬌声を上げた。ぐいと仰け反った首筋で喉仏がヒクヒクと痙攣している。
 涎も舌も垂らした醜い犬の姿で、大河は己の精子を腹筋の上にぶちまけた。暴れ狂っていたのが嘘のような僅かな大河の息遣いに、精神ごとぶっ飛んでしまっているのが見て取れる。脚は未だ小刻みに震えていたが、緊張の果ての痙攣であろう。すぐにだらりと四肢が垂れて、大河は床にその身を投げ出した。





「・・・ん・・・?」
 救急車で病院に運ばれた次の日、静かな朝に瞳を覚ました。ぼんやりとした視界の中、宗也が隣で寝ていることに気がつき一瞬戸惑いの表情を見せた。
 きっと宗也が此処に運んでくれた。なら起こすのは悪いし・・・。
 考えた結果、雄大は宗也を起こさないように温かい毛布を宗也にかけて部屋を出て顔を洗いに行った。点滴邪魔だな、と思い、ブチッと腕から抜いてから洗った。

 部屋に戻っても宗也はすやすやと寝ていた。ベッドに寝かせてあげたいが、そしたらきっと起こしてしまうだろう。起こすくらいならこのままのほうがマシだ。と思いそのままにして自分は宗也の隣に座っていた。
「ん・・・、た・・・ぃが・・・・・・・。ゆ・・・だぃ・・・くん。」
宗也は自分の口から知らず知らずに大河と雄大の名を呼んでいた。宗也は今も夢の中だが深く考えすぎていることは口から自然にこぼれるのであろう。
勿論、雄大が傍に居るとも知らずに。
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2021/12/18 17:11
「大河に・・・会いたいですよね・・。俺のことは放っておいて、行って上げてください・・・?」
 苦笑を浮かべ、温かいお茶を取りに休憩所へ向かった。

 あ、大河・・・に電話・・しておこ・・・かな。でも・・・。
 ・・・もうウジウジするのはやめた!この電話して、大河に俺の気持ち、伝えとく。それで待っててくれるかは大河次第。待っててくれなかったらしょうがない、俺の魅力不足だ。

 雄大は携帯を取り出し、携帯使用可能エリアで大河にかけた。





大河が頂点に達した頃、修哉も同じく大河の中に欲を吐き出した。そろそろ目隠しをとっても良いだろう、修哉は大河の目隠しを取った。
「はっ、そんなに俺に犯されて気持ちよかったのか」
皮肉というよりも嘲笑うかのように床に身を任せている大河の前髪の毛を掴む。ぐいっと上を向かせようとした瞬間、携帯の音が鳴った。俺の携帯の音じゃねぇな、考えられるのは、琥鋤のだけだな。
大河の前髪から手を放すと鳴っている大河の携帯を探すため脱ぎ散らした服の中を捜索する。
「お前の携帯はこれか?」
目隠しを取った大河に携帯を見せる。未だ鳴っている携帯を大河は取るのか。


「で・・・ないか、やっぱし。」
 それでも1%の可能性があるなら、と雄大はコールを鳴らし続けた。


 聞き慣れた音に大河の身体がピクリと反応する。無意識の内に大河はそれに手を伸ばした。
大河が携帯に手を伸ばして来た事で、修也は予想通りの展開にニヤリとした。そして、スピーカーをonにして通話ボタンを押して大河に携帯を投げる。
慌てて大河は投げられた携帯を取り、急いで耳にあてる。何か聞かれたく無い話も全て、修也の耳に聞こえるのだ。
 コール音が切れて、電話が繋がった。だるい腕で携帯を落とさぬよう、懸命に大河は支えている。
「………。」
 声を出そうとしたが息が整わず、大河は押し黙ったままごくりと唾を飲んだ。荒い息だけが恐らく相手には聞こえているだろう。
 大河は困惑したままだった。頭の奥では出るな、といい、出なければいけないとも思い、身体を投げ出した状態の意識は、今何をしているのかさえよく分かっていない。
 ただ、誰からなのか、それが凄く不安であった。


「・・・もしもし?大河?聞こえて・・・るのかな。喋りたくないのかな。」
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2021/12/18 17:09
 荒い息に不信を抱いたが、それよりも今は大切な事があるため、雄大は喋り続けた。
「喋りたくないなら良いよ。でも、聞いてて?」
 一度、大河が喋らないのにぐっと唾を飲み込んだが、すぐに前を向いた。
「あのね。やっぱり同年代が良いんだなって思った。俺じゃ不満だったかなって思った。でも、不満なんて無くせば良い。だから、俺、頑張るから。だから、もう一度・・・大河が俺を受け入れてくれるまで・・・、頑張るから。」
今大河がどんな状況にいるかなど知らず、やはり答えが帰ってこないことに苦しみを抱いた。


「…ゆ……だい…?」
 嘘だ。そう思いたかった。大河は徐々にその顔色を青褪めさせていく。こんな状況で、修哉の目の前で…っ!! 最も知られてはならない事だったのに!!
 早く切らなければと思っても、思うように手が動かない。スピーカーから聞こえる雄大の声が、無情に大河の耳に届いていた。
修哉は固まっている大河を蹴り飛ばし、床に落ちた携帯を拾い上げ電話を切る。
「はっ。まさか電話の相手が廣澤だったとはね。一度廣澤と琥鋤は絶ち寸前っていう場面だったのか、糞。惜しかったな。廣澤からやり直そうと言っているのに、琥鋤はまるで人形のように青くなっていくわ、固まるわ。面白れぇ、」
冷酷な目で修哉は大河を見た。修哉に蹴られた部分を抱え込むようにして痛がっている大河に、修哉は歩み寄った。大河の近くにまで行くと、前髪をつかみ無理矢理上を向かせる。その顔は怯えや痛み、様々な感情を浮かべていた。
「で、お前はこれから廣澤とどうするつもりだ?」
「神風っ!!…っクッ」
 憎しみの眼差しで大河は修哉を睨む。いや、修哉を憎んだところで意味などない。むしろ全て己が招いたことじゃないか。
 大河は完全に正気を取り戻した。雄大の告白に己の不甲斐なさを思い知らされ、床に転がり這い蹲るだけの姿に唇を噛み締める。
 修哉の意識から雄大を外すにはどうすればいい?考えろ!!
 大河は迷走する己の思考を叱咤しながら、一旦息を飲み、ゆっくりと吐き出した。
「…どうって、どうもしませんよ。アンタに…手を出した証拠を握られているのに、これ以上手を出して巻き添えを食らうのは御免だ。」
「ふーん。」
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2021/12/18 17:07
修也は納得した様になんとなく頷いた。大河の前髪から手を離し、今度は顎を持ってキスをする。奥深くまで舌を入れ、大河の舌を絡めとる。が、そのキスは表向き。修也は最後、唇に優しくキスしたかと思うと大河の唇を思いっきりガリッと噛んだ。大河の唇からは血があふれでてくる。
「アンタ?俺の奴隷のくせに偉そうに。お前の言葉は別の意味に解釈するともう関係無いって事だよなぁ?なら、手ぇ出しても良いよな」
修也は苛立ちながらも大河の反応を見る。
「……っ!!」
 余りの事に大河は声が出せなかった。傷の痛み、唇よりも心の方が抉られている。更に大河は傷のある唇を噛み締め、口の中も外も血だらけにした。
 眼差しだけは、憎しみを顕わにして修哉を睨みつける。
「そんな反抗的な目で俺を見てどうすんだ?」
フっと鼻で笑うと再び修哉は大河に蹴りを入れる。ゴフっと、大河が口の中から血を吐いたのを見て修哉は愉快そうにして笑った。
「俺の奴隷になって酷い扱いをされるのをお前は選んだんだぞ?琥鋤。
お前が付き合っているどちらかを差し出せばこんな扱いはされなかったんだって。
これ以上俺に反抗したらお前の大切なお姫さんがどうなるか知んねぇぜ」
 這い蹲ったまま、悔しさと憎しみを大河は募らせる。それでももう修哉に抵抗は出来ない。文字通り、彼の奴隷となる事を選んだのは、大河自身だ。
 これ以上、下手に動いて雄大を危険に晒す訳にはいかない。
 再び鳴る携帯のコール音を苦く心に噛み締めながら、手に取り大河は力任せに叩き壊した。
「どうか…どうか僕に、お仕置きをしてくださ…い。」
 大河は這って修哉の足元へ辿り着くと、頭を垂れて詫びた。
詫びる大河を冷めた目で見返す。
「まぁ、詫びたことは偉い。が」
つまらん。と修哉は最後に一言付け足して大河の傍から離れた。血だらけにされたら困るしな、何より今日はもう飽きた。
「今日はもう帰れ。すぐに此処から出て行け。」
再び発言すると修哉は大河を残してその部屋から出て行った。そういえば、あの電話誰からだったのか、まぁ良いか。クスリと部屋の外でつぶやいた。
そして大河が出て行ったのを確認し、修哉は自室のベッドでごろりと寝転がる。明日はどうやって遊ぼうか等と考えているうちに眠気が襲ってきたので一度寝ることにした。





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2021/12/18 17:06

ん、と宗也はふと目を覚ますと雄大が居ないことに気付く。トイレか?いや、でも布団を触ってみると冷たい。随分前に何処かへ出かけたのだろう。でも、何処に?胸に不安の色が広がる。宗也は椅子から立ち上がった。ピキっとこめかみが痛む。こんな時に頭痛なんて・・・、痛む頭を抑えつつ宗也は雄大の後をおった。



「は・・・やっぱ無理かな・・・。・・・は・・・ッ」
 自分の浅はかすぎる考えに自分自身を嘲笑い、温かいお茶を持って手すりと松葉杖を上手く使いながら病室へ向かった。

「あ、れ?深瀬先生、起きたんですね。今お茶を持っていこうと思ってたんです。今日何となく寒いし。あ、後、これ。二日酔い、辛いでしょう。」
 鞄の中に持っていた二日酔いに効く薬を取り出し、宗也に手渡した。水は持ってきていないので、一度宗也を連れて病室に戻った。
 実は雄大自身まだ少しダルいのだが、仕方ない。
宗也は雄大の姿を見ると安堵した。
「良かっ、た 何処へ行ったのかと心配したんですからね?それより、熱は?」
宗也は雄大が持って来た薬を飲みながら雄大の体調を心配した。あれだけ熱があったのに、もう動けるなんて、まだ若干しんどい筈なのに・・・。
「あは・・・すいません。ちょっと『親』に電話してました。」
 宗也はまだ雄大の事を全然知らない。過去も、家族も。だからそういっとけば納得するはずだ。
「親御さんに・・・?ですか、」
そういえば、廣澤君のご両親は一度も見たこと無いな・・・。あぁ、一人暮らししているし親御さんとは離れて暮らしているみたいだから当たり前かな、などと宗也は暢気に考えていた。
「明日、学校ですが行けそうですか?」
まだ雄大君がしんどかったら明日の学校は休みにして貰おう。
「あ、そっか学校・・・。・・・しばらく休んでも良いですか。ちょっと今・・・。」
 そこで口を結び、俯いた。こう言えば誰もが優しく許すはずだ。経験上、そうだった。誰だって情くらいあるはずだから。俺みたいな人間なんてそうそう居ない。
 雄大の俯いた表情は、ニヤッと笑っていた。

学校の件については…俯いて何も喋らなくなってしまった雄大を見て宗也はふーっと息を吐き、分かりましたと微笑んだ。
「では、学校の方には僕のほうから伝えておきますね、」
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2021/12/18 17:05
宗也はそう言い残すと少し外へ出て行った。

「有難うございます。じゃあ俺・・・帰る仕度、してきますね。」
 途中で外に行ってしまった宗也に聞こえているのかは分からないが、とりあえず言っておいた。

大河は・・・、もう俺の元へは帰ってこないかな・・・。
 きゅっと唇を噛み締め、部屋へと戻り手続きをして宗也の元に向かった。





病院の受付で手続きなどをすませ、雄大が来るのを待った。そういえばこの休日、大河と会っていないなぁ、等と考えていた。折角だから廣澤君が来るまで大河に電話してみよう、と宗也は思い、病院の外へ出て大河の電話番号にかける。
コール音が鳴り響くが大河は出なかった。諦めずにもう一度電話をかける。
「深瀬先生。お待たせしました。・・・あ、すいません、電話中・・・でしたね。」
 宗也の傍に寄ったが、電話中ということに気づき離れた。松葉杖もかなり使いこなし、後ろ下がりもつかえずに下がれるようになった。
「ぇ、ぁ、いや、良いですよ」
慌てながらも電話に出ない大河との通話ボタンを切る。何か大事な用があるのだろう、
「ぇ、そ、そうですか?じゃあ、有難うございました。もう大丈夫です。ご迷惑をおかけしました。じゃあまた学校で。」
 宗也が一瞬驚いた顔をしたのも構わず、バス停に向かった。
バス停へと向かう雄大に宗也は一声かけた。
「バスより、廣澤君の家まで送りますよ」
多分、乗らないだろう。と思いつつ宗也は雄大に言った。
「・・・いぇ、もうこれ以上迷惑はかけられませんから。」
 それに、これ以上宗也と一緒に居たくない。宗也と一緒に居た時実は一度も『瞳』を合わせようとしなかった。合わせられなかった。ずっと胸が張り裂けそうだったから。
 そこに丁度バスが来て、雄大は宗也に礼をするとバスに乗り込んだ。運転手は松葉杖を気に掛けてくれたり、乗客は席を譲ってくれたりもした。が、雄大はそれらを一つ一つ丁寧に断った。

宗也は雄大の姿を見送ると自分も家へと帰った。まぁ、断られるのも無理ないかな、と宗也は肩を落としふっと笑った。今日のことはもう忘れて明日の事だけを考えよう



そして慌しかったそれぞれの一日が、こうして終わりを告げた。



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2021/12/18 16:51
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 上着を羽織り、ボロホロのシャツを脱ぎ捨て、ふらつく足取りで、大河は修哉の自宅を後にした。
大河が出て行ったのを確認し修哉は自室のベッドでごろりと寝転がる。明日はどうやって遊ぼうか等と考えているうちに眠気が襲ってきたので一度寝ることにした。
 そんな修哉の思惑など知る良しも無く、血の滴る唇をシャツの切れ端で押さえるその姿は、明らかに暴行を受けたと見て取れるものだ。

 人目を避けて、大河は随分時間を掛けながら辛うじて自宅のマンションへ辿り着いた。学校へ出勤するまでそう時間もない。そして、見慣れた車に大河の動きは止まった。
「何という様(ざま)だね?大河。」
 その声音に思わず後退る。窪川は何の遠慮も無しに大河に近付き、口元の布と手を取り除いた。
「酷いな、全く。」
 労りよりも呆れた眼差しが、大河の心に甚(いた)く突き刺さる。
「携帯の電波異常を感知したので来てみれば。」
 吐き出される嘆息と伸ばされた手に、自ずと大河は身体をビクつかせた。だが、大きなその手は優しく大河の頭を撫でるだけ。
「今更私が聞く必要も無かろう。」
 その言葉が大河には、心に沁みるほど有り難かった。傷の手当ての為に二人で部屋に入り、大河は窪川のなすがままに、切れた唇を縫われていく。
 凡その治療が終わり、窪川は器具を片付けながら、さり気無く声を掛けてきた。
「大河、無理はするな。」
 云わんとしている事は分かる。それでも今は決して相談できる状態ではない。大河はただ黙って頷き返した。

 窪川に新しい携帯の手配を頼み、部屋から見送りだすと、大河は服もそのままにベッドの上へと倒れこむ。明日…になれば、また少しは状況が変わるのだろうか。
 今はただ疲れたこの身体を休めたい。睡魔に意識を奪われて、大河は急速に眠りへと落ちていった。





 俺は・・・どうしたら良いんだろう。朋に・・・会いに行くべき?でも、一度でも俺を捨てたのは確か。また捨てられる可能性も・・・あ、るの、か。
 雄大は帰宅すると、すぐにベッドの上でクッションを握り締めながら考えていた。
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2021/12/18 16:51
 明日・・・、明日一日だけ、朝、教員しか居ない時間に・・・。行こう。学校。それで生徒が登校する時間になったら・・・すぐに帰ろう。
 そんな事を考えながら雄大は眠ってしまった。



 朝目覚め、雄大は制服を着ようとしたが私服にした。制服だと何かと目立つからだった。
 そして学校に到着し、そーっと教員室までまわると、中を覗き込んだ。無論、そこには宗也、修哉、朋樹、そして唇に傷のある大河が居た。

 教員室には、幸いなのか不幸なのか、関わりのある者だけが揃っている。大河はそっと嘆息を吐き、ちらりと宗也の顔を見た。
 修哉はそ知らぬふりをしている。どういうわけか、朋樹には睨まれているように思う。
 思いを巡らすのは止めて、大河は自身の机に視線を戻した。

 今日の午前中は受持ちが無い。午後も一クラスあるだけで、果たしてこれが、有り難いと言えるかどうか、謎だ。

宗也は朝からずっと大河の事が気になっていた。が、何も心配することはなさそうだ。唇に何故傷が出来ているのか気になっていたが、聞かないでおこう。
今日は午前に3つ、午後に2つと中々のスケジュールで、大河と話したいこともあるけれど放課後にしようと思いつつ、宗也は自席から立つ。昨日ではやはり、頭痛は治らなかったらしく、朝からズキズキする。
立ったのは、そんな頭痛を抑えつつ薬を飲むための水を取りに、だ。



 それぞれに各々が抱える思惑の中で、大河や宗也を目と鼻の先にしながら、雄大は教員室前から一歩も動けずにいた。

 ・・・馬鹿か俺は・・・ッ!!学園着いたら制服じゃないと余計に目立つじゃねぇか・・・ッ!
 とゆうか。大河と会ってどうするんだ?ヨリ戻すのか?・・・一度だけでも・・・キスできれば・・・。

宗也は自分のコップを持つと、職員室から出た。と、私服姿の雄大がどうして良いのか分からないみたいな顔をしていて立っている。
尚、いきなり開けられた職員室の扉の音にびっくりした様な表情もしていた。話しづらい面も多々あるが、今は学校。私情は持ち込まずにいよう。
「おはようございます、廣澤君。誰か、先生に用事でもあるのですか?」
普段どおり生徒と会話するように、おだやかな口調で雄大に尋ねる。
「え、と・・・、」
 ん?これって・・・チャンスじゃん!?
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2021/12/18 16:49
「えと、・・・琥鋤先生、お願いします、」
大河の名前を聞いた瞬間、宗也は自分でもピクっと反応してしまった。何故。
「琥鋤先生ですね」
大河の名前を呼んでにこやかに微笑む。職員室の中を再度覗き、大河の名前を呼ぶ。
何故か酷く複雑な気持ちになる。大河が色んな人と関係を持っているのは大凡分かっていたつもりだったが、やはり直面すると辛い。
 そんな二人のやり取りなど知らず、名前を呼ばれて大河は顔を上げた。見ると入り口に宗也と…雄大がいる。
 ビクンと一瞬体が怯む。それでも何事も無い表情でゆっくりと席を立ち、大河は二人の元へと歩み寄った。
「どうしたんですか。廣澤君?」
 無表情のままの瞳で、口元にだけ笑みを作って雄大に問いただす。
宗也は此処にいてはいけないなと思いその場を離れた。目的の水を手に取り、大河と雄大が話している傍で早く終わらないかとずっと思っていた。
これはまるで立ち聞きではないか、と宗也は自分でやれやれと思いつつ体は其処から動こうとしなかった。

 ドクン、と心臓がなった。大河の瞳を見て、勿論雄大もビクリとする。
「え・・・と・・・、ちょっと・・・、」
 呼んでもらったものの・・・何を言えば!?
「きょ・・・ッ教官室、行きましょう、実験ノートと・・・、まとめを受け取りたいんです、」
 無理なこじつけだ。一応ノートを預けてあるのは本当だが、今受け取るものでもないし、クラス全員預けているものだ。
 雄大の必死の瞳に自身の気持ちを持て余しながら、大河はいいですよ、と軽く笑顔で答えた。瞳が笑っていないのは、多分雄大も気付いているだろう。
 大河は廊下を歩き出した。軽く雄大の背を押し、一刻も早く此処から離れさす為に歩かせる。
 修哉の目に届くところに雄大を留まらせたくなかったのだ。
 急かす大河を不思議に思いながらも、雄大も早く歩いた。

宗也は二人が歩いていった足音を確認すると職員室へ戻った。
そう、それで良いんだよ。大河、雄大君。席に座り切なさと感じられるものを流すように薬と水を飲み込んだ。





 教官室の中に入ると、雄大は大河に面と向かい合った。
「・・・俺の事が、嫌いに・・・なったの?俺と一緒にいるのが疲れたの?飽きたの?」
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2021/12/18 16:49
 雄大の真直ぐな視線は、大河の胸に突き刺さる。その問いに対する答えを見つけられず、大河ははぐらかすように雄大のノートを取り出し、目の前に差し出した。
「これだろう、はい。」
 心を…隠しているつもりでも、やはりどこかに出てしまう。僅かに震える指先に、大河は苦笑を隠せなかった。
「・・・もういい、分かった。」
 返答を聞かずとも分かる。はぐらかされた。眼を合わさない。指は震えてる。
 勿論震えているのは雄大も同じであった。返答を聞かなかったのは怖いから・・・かもしれない。
「俺・・・、明日から暫く学校休みます。深瀬先生にそう頼みました。どうぞ・・・深瀬先生と仲良く。」
 言い終わるとぐいっと大河の襟を掴み引き寄せ、乱暴にキスをした。歯と歯がぶつかり合い、血が滲み出る。のも構わずに雄大は舌を入れ、数十秒たち苦しくなって漸く口を離した。そして大河を震える瞳で見つめた。
「怒って・・・怒ってください。教師に変なことした俺を・・・怒ってください。叱ってください。」
 そうか、今は二人きり。そんなことがぼんやりと大河の脳裏に浮かんだ。それを自覚した途端、歯止めがもう利かなくなっていた。
「ゅぅ……っ」
 有無を言わせず、大河は雄大をきつく抱き寄せた。それこそ雄大の身体をへし折らんばかりに強く。
「もう一回…聞くよ?…俺の事が・・・嫌い?俺に飽きた?俺と居るのに疲れた?」
 折られるほど強く抱きしめられるのも最早快感だ。
 そんな雄大の声すら、今は大河の心を締め付ける。決して嫌になったからではない。むしろ愛すると言う事を知ったが故に苦しい。狂おしいほどに。
「…すま…ない…」
 今は…共に居られない。修哉をこの学園から追い出すか、雄大の卒業を待つか。あんな酷い事をする奴の近くに雄大を居させるわけにはいかないからだ。
 そんな大河の切羽詰まった心境など、雄大にわかる筈も無く。
 どっちなんだよ・・・。それでも、謝ったってことは・・・駄目・・・ってこと?
「・・・有難う。有難う大河・・・。」
 そっと大河の腕を戻し、両手で優しく頬を包んでさっきとは全く違う優しいキスをした。
「・・・大好き。前も、今も、・・・きっとこれからも。なーんて・・・未練がましい・・・かな。」
 涙をためた瞳で微笑むと、松葉杖をついて足早に出て行った。
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2021/12/18 16:48
「待っ…て!!」
 飛び出して追いかけたかった。大河は雄大が出て行った扉に向かって手を伸ばす。だか。
 その先には、誰が居るか分からない。二人だけとは限らない。そんな恐怖が、大河の足を中に押し留めた。
 そう…だ。これでいいんだ…これで…。
 暗く沈んだ瞳で涙と唇を拭う。再び無表情の顔を面に貼り付けると、大河は静かに教官室を後にした。



職員室に残っていた宗也の眼に、ふっと、斜め前の席で笑う修哉が映った。何かを見ているようだけれど不気味だった。何かを企んでいそうな表情、いや企んでいる表情。
背筋が凍りつけにされたような悪寒が走り、大河と雄大君に何かあったのかと思ってしまった。

当の修哉はというと。
琥鋤なりにはまぁ、我慢した方だな。たまたま設置したカメラ部屋に入ってくれて有難い。リアルタイム+録画という優れたカメラからは逃れられない。
我慢した方とはいえ、無理矢理のキスに応じたし、うーん、と修哉は椅子に凭れ掛かった。そして、心の中でこのネタを使ってヤるか。と一人呟いた。





 お願いだから…、涙、止まって…!!
 松葉杖をついて全速力を出してるため、涙を拭えず涙が顔を沢山つたう。
 職員室前を通り過ぎ、学園を出て漸く止まる。ぐしっと涙を拭い、バスに乗り込む。家行きのバスではなく、海岸行きのバス。
 学園からバスで30分ほどの海岸に着くと、岩に座ってぼうっと遠くを見つめた。
 …あれぐらい遠くに行けたら楽なのに……。この辛い生活から…逃げれるのにな。母さん達にも…、会わずに済むしなぁ…。
「あ、ぁ、ぅあああああああああああああああ!!!!!!!!!」
 冷静に思える思考でも、感情は消せない。涙は止められない。雄大は涙をぼろぼろと流しながら誰も居ない早朝の海で叫んだ。










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2021/12/18 16:48
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  ※ この後は途中切れになっている残ログ部分です。※
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   この後は途中切れになっている残ログ部分です。
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2021/12/18 16:25
修也はこの後の楽しい事を考えていた。
琥鋤を昨夜同様はちゃめちゃに犯してやるのも良いが・・・今日は廣澤をどうにかして 琥鋤の前で激しく犯す手もあるな。
修也は堪らなく面白くなりつい笑ってしまった。
これ程愉快な宴はない。



この人は何を考えているのか分からない。
宗也は未だに出て行ったきりで帰ってこない雄大と大河が出て行ったドアを見る。
ふっと影がドアを遮った。
修也が宗也の顔を覗き込んだのだ。
驚いた宗也は椅子から勢いよく立ち上がった。
「しゅ、、、修也先生、どうしたんですか?」
宗也の問いに修也は笑顔で今日は体調が悪いので帰りますと手短に言い、職員室から出て行った。
何故私に・・・?
他にも先生方はいるのに・・・。

欠伸をしながら廊下を歩く修也。
驚いた深瀬も可愛かったな。
朝来た生徒廣澤だったな・・・。
どうやって琥鋤の前で犯そうか。
修也の頭はそれしかなかった。仕事になんて集中出来るわけがない。
修也はポケットから携帯を取り出し大河にメールを送る。
「今日22:00に学校へ来い」



 携帯の着信振動が大河の体に伝わってくる。無表情のまま、大河は携帯を開き、中身を確認した。
 メールが届いていた。
「………。」
 その内容を一瞥し、何事も無かったように再び携帯をしまう。
 無機質な人形のように、大河はその日を淡々と過ごした。





…こんな事しても無駄…か…。
叫び疲れて海をボウと眺めていたらふと、その昔言われた言葉が脳裏をよぎった。
「帰る…か」
ふ、と儚く嘲笑い、その場から立ち上がり再びバス停に向かって歩き出す。
バス停に向かって歩いてる途中で、雄大は修也を見かけた。この気持ちを切り替えられるなら何でも良いと、雄大は修也に、声を掛けた。
「神風先生。」
整った顔立ちの修也がこちらに振り向き、不覚にも心臓が高鳴ってしまった。
「…こ、んにちわ」
家に帰ってどんな準備をしようか考えながら歩いていると声をかけられた。
今日、俺はついているだろう。
そう、声をかけたのは廣澤雄大だったのだ。
ふっ・・・、呼び出す手間が省けた。
「ん?あぁ、君は確か廣澤君だよね?どうしたんだい?」
優しく笑いかける。
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2021/12/18 16:25
これから先、雄大と大河が悲惨な姿で対面する事を知らずに…。
心内で修哉は哂いを抑えきらずにいた。
ああそうだ。向こうはこっちの事など良く知らないんだった。なのに話し掛けてしまって…きっと向こうも困っているだろう。
「いえ…何でもないです、すいません」
苦笑しながら礼をし、雄大は修也に背を向けた。




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