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『竜契』 二次元オタク様×管理人専用

投稿者:આかいり౨ઈ

2枚目です。

宜しくお願いします

アバター
2025/12/04 23:37
 シズルはここ暫くの間、執務に没頭していた。皇族として形ばかりの生活は保証されているものの。他の兄弟に比べ自由に金が使える訳ではない。ミズハには引き続きセキュリティと情報収集に力を注いで貰いたいし、ジンスイは疎い分野だ。シズルは自分で管理する為に執務に手を掛けることにした。
 目的は他にもある。
 ルシアが御所内に入り込んでいるとわかった以上、シズルはじっとしていられなかった。行方を追う手掛かりを自ら捜し出したい、その欲求に今や血眼になっている。
 自らの立場も利用し、出納帳や下級仕官の人事書類等も取り入れて、ルシアへの手掛かりがないか探している。だが、影として潜入していれば、これでは見つけ出すのは困難であろう。
 幾多の書類に目を通しながら、シズルは溜め息を吐いた。
「シズル様。」
 スッと御簾の一部が開き、ミズハが茶を淹れてきていた。心得ている所作でシズルの邪魔にならぬように、絶妙の位置に置く。
「朝摘み茶でございます。」
 僅かな視線で二人は意を交わし、シズルはミズハの淹れた茶を口に含んだ。ミズハはミズハで一礼をし、身を引く。再び一人になったシズルは、甘味を帯びた茶味とは裏腹に渋い表情をした。
 何故こうもルシアに執着を抱くのだろう。今まででも勝手に自分から離れていった者など幾らでもいる。勿論ミズハやジンスイも信頼しているが、彼等がいなくなったとて、ここまで焦燥する気持ちを抱えるとは考えられない。何故、ルシアだけ、こんなにも脳裏から離れぬのだろうか。
 再度、深くシズルは溜め息を吐いた。


--
お待たせ致しました(泣 引き受けるんじゃなかったExcel仕事っ終わらんっっ)

出不精、引きこもりのシズルが自ら舞の観賞を催すとは思えないので、兄君のシズク様に御膳立て(兄弟水入らずの内々な催し)をして貰うのが良いなーと思うのですが。いかがでしょうか?
(ちなみにミズハ・ジンスイもシズルの性格わかってるので、防犯上の理由も追加で絶対にやらないですし)
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2025/11/24 17:40
舞を終えると、先ほどまで空で戯れていた飛竜たちの姿はもうどこにもなかった。どうやら、彼らはひっそりと竜舎へ戻っていったらしい。
…そろそろ俺も舞の練習に戻るか。
ルシアは軽く呼吸を整え、身だしなみを整える。そのまま、仲間たちが集まる大きな天幕へ足を向けた。

布をくぐると、真っ先に声を張る男がいた。

「お、ルシア。戻ってきたか!今から練習をし始めるところなんだ」

朗らかな笑みを浮かべながら、リーダーがルシアの肩に腕を回す。
あの日、“どうしても入りたい”と頼み込んだ自分を、理由も聞かず受け入れてくれた人物だ。他のメンバーが難色を示す中、彼だけは迷わず手を差し伸べてくれた。

…いつか、ちゃんと礼をしなければ。

胸の奥に小さな温かさを抱えながら、ルシアは微笑を返した。

「タイミングが良かったですね。次はどの練習をする予定ですか?」

軽くリーダーの腕に触れ、少し弾む声で問いかけ、仲間たちとの会話を続けた。

_
会わせたいです…!
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2025/11/23 23:30
 その動きに合わせるように風がルシアの周りを揺蕩い、流れていく。そんな風の気を、瑞凰閣のミズハは感じ取った。
 シズルが御所に入殿したことで、彼の寝所は周囲にそう呼ばれていた。一見畏まって聞こえるが、他の皇子達と比べればそれは蔑格である。ただ、今更の事なので、シズルは元よりジンスイもミズハさえも気にしていない。『住めば都』とはよく言ったものである。
 往々に何かを表現しようとする時は、注意が逸れるものだ。僅かな気配の差からそれがルシアだと気付いた。
 アイツ、踊り子になったのか。
 ある意味内部に潜り込むには良い手段かもしれない。昨日の舞台にもそう言えば彼の残り香があったのを思い出し、今感じたのと合わせて推察する。これでも昔と違い、今は護るべき主がいる。昔のただ怯えて虚ろに生きてた自分とは違うのだから、昨日のような事にも平気で耐える力は付けてきた。
「全く、アノ野郎! 何処に居やがるんだ!」
 側で素振りをするジンスイが、気晴らしがてらに発散する。ジンスイの言う“アノ野郎“とは…きっと僕が忘れてしまった“ルシア”という人物なんだろう、けど。
「煩いよ、ジンスイ。」
 危ないから他所でやってよね、とミズハは軽く手で払う仕草を見せる。
 いつも通りの彼等の日常が穏やかに過ぎていく。


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シズルとルシア様を合わせますか?
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2025/11/16 22:58
翌日。ルシアは外に出て休憩をしている。空にはドラゴン達が空高く飛び、はしゃいでいる。
あれは…成長段階の飛竜か。
ルシアは昔を思い出した。人間の姿でもドラゴンの姿でも色んなドラゴン達と遊んでいた。
ルシアは立ち上がり、ドラゴンをイメージして舞をまう。
「こんな感じか…?」
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2025/11/13 19:09
「あーう!!」
 わかった!と、ルシャナは同じように人差し指を口の前に立てて、ルシアの真似をした。そしてルシャナも同じく手を伸ばして大きく振り返す。
 シズルはひとつ溜息をつくと、ルシャナの額に軽く掌を添えた。静かに目を綴じ魔力を注ぐ。
「………」
 暫くルシャナの意識を探ってみたが、拒まれているようで鮮明にならない。相変わらず小首を傾げる幼稚な仕草で何も分からなげな表情をしているが、恐らくは先程此処に何者かが侵入したのだろう。
 だがルシャナの様子から推察すれば、悪意のある相手では無かった。その相手と何らかの約束を交わしてのことだ…考えられる。
 けれどもそれなら何故─喉元まで出掛かった名を飲み込んで、シズルは愁いを帯びた眼差しで先程ルシャナが手を振った窓の外の方角を見つめた。突然の別れの理由も、姿を晦ました訳も、分からないままだ。
 きっと体が楽になった訳も彼のおかげだとシズルは感じていた。一目でいい。遭いたいと思う気持ちが募る。
…ルシア…
 心の奥でシズルはそっとその名を感謝を込めて呟いた。

....
とはいえど。シズルがルシア様を感知できないのは変わりません。
相当意図的にルシア様から触れて貰わねば、二人きりだと絶対に(認知は)無理でしょうね…
追記:ルシャナとミズハはすぐにわかります(笑)
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2025/11/05 23:33
ルシャナの成長が目に見えて分かる。しかし、甘えた声で喉を鳴らすのは変わっていないようだ。
今すぐ頭を撫でてやりたいが、運が良いのか悪いのか、シズルが起きてしまった。様子を見るに、不調もなく元の状態に戻れたようだ。
ルシャナと目を合わせると首を横に振って口元に人差し指を近づけて、しーっと口パクをしてみせる。そして、ルシャナに向かって手を振り、シズルを一目見れば、開いたままの窓から身を乗り出して近くの建物へ移動する。

_
現ストーリーが長期的になりそうですね…。
早くシズル様とルシアを会わせたいです(願望)
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2025/11/05 14:36
「あーっ?」
 ずっとルシアを目で追ってたルシャナは、お仕事終わった?と言わんばかりに傍目には何もない空間に向けて声を上げた。シズルの頭を膝に乗せている為、動く訳にいかない。だから顔だけルシアに向ける。
 そして本当なら隠している尻尾を出して、親しげに振った。身体はぷよぷよとした形の崩れた人形なのだが、擬態はあくまで周囲を目眩ますもので、竜族にわからぬ筈はない。シズルに今しがたしたように、自分の頭も撫でて欲しいと喉をグルグル鳴らして甘えた声でルシアにねだる。
 そんなルシャナの様子にシズルは目を開けた。誰か見えないものの気配を感じて反応したのかと、少し警戒を強め声を掛ける。
「...ギョル?どうした。」
 不意の主の呼び声に、ルシャナは交互にシズルとルシアを見比べる。
 そういえば、体が幾分か軽くなったようだ。不調の元凶の魔力も落ち着いている。休んだのが効を奏したか、と回復の理由をシズルは勝手に思い込んで、臥せた体を起こした。

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一応シズルはルシア様には気づいていません。←いつ気付くのやら
代わりにルシャナはすぐに気づきます(笑)
今のルシャナはシズル(外見)バージョンのポニョと思って頂ければ、です。
看病有り難うございます♪
アバター
2025/10/28 21:43
身体を透明化させて外からシズルの部屋へ忍び込む。
途中からシズルの体調が悪そうだとは思っていたが、想像以上だ。
窓を閉めてシズルに近づけば、シズルの手を取った。嫌なくらいに魔力の流れが滞っていることが伝わってくる。魔力の流れが止まるということは、危険サインでもある。だが、シズルはそういう病気でもなんでもないはずだ。
ルシアはスキルの可視化と透視を己の目に発現させてシズルの身体を確認した。
「っ…これは…」
驚かずにはいられなかった。皇子にこんな封印がかけられているとは。本来であれば封印を解除した方がいいだろう。しかし、解除したことでシズルが酷い目にあったり、勘づられても困る。一時的なものになるが、仕方ない。
透視と他の様々なスキルを使ってシズルの滞った魔力を丁寧に放出させる。放出された魔力は自然へと還る。
しばらく放出させれば、魔力の流れも身体も安定しはじめた。
こんなものだろうか…。
放出と全てのスキルの使用を止めれば、シズルの頭をそっと撫でた。

_
一時的ですが、滞った魔力の放出をさせてみました。これからはルシアが看病(?)していこうと思います…!
アバター
2025/10/26 23:34
 御所内でもとりわけ端にあたる殿造の建物はひっそりとしていた。傍目にはまるで幽気を纏っているかのような陰湿な空気が漂っている。
 シズルは寝所で這い蹲る様に臥せっていた。傍らには稚児の魚人…ルシャナがシズルの頭を膝に乗せて撫でている。今は対外的に「ギョル」と命名しているが、ルシャナという真名が他人に漏れるのを防ぐ為であった。
 ミズハの張った結解があるというのに。それでもこの様なのか。
 唯一、シズルの魔力を食べて成長してきたルシャナが影響を受けていなさそうなことだけ、だろうか。希望を抱けるものは…。
 生まれて程なく皇族に掛けられた魔力制御の封印が未だにシズルを苦しめていた。単に上手く魔力を引き出せない…そういった代物ではなく、本質的には呪いなのだと痛感させられる。滞る体内の魔力の流れが不調を引き起こし、シズルの肉体を蝕んでいく。勿論、第一皇子も皇帝も正妃も理解した上で、封印という名の呪縛をかけたことをシズルは知っていた。
 誰が思い通りに死んでなどやるものか。
 ミズハは今頃屈辱的に…舞っているのだろうか。平気だと言っていたが、気遣わぬ訳がない。
「…くそ、」
 もう少し動けるものと過信した己が恨めしい。興味はないとしながらも、瑞龍がシズルを潰す気でいるのは此処に来てよく分かった。そしてこの(シズルの)身を食らって魔力を手に入れるつもりだろう。
「あーあー」
 ルシャナの調子外れの歌が寝所に響き、苛立つ空気を入れ替える。シズルは再度ルシャナに体を預け、静かに目を瞑った。

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瑞龍…君って言わなきゃダメなんですが。シズルは瑞竜君に憎しみ募らせてますからねぇ。呼び捨て(?)にして感じを出してみました。
シズルもルシア様の癒しを待ってます!!
因みにまだミズハ君は舞台袖ですれ違ったこと、気づいておりません。もっと落ち着いた場所でなら気づいたかもしれないです。
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2025/10/20 00:20
ミズハの匂いが鼻をかする。降りた時に振り返れば、そこにはやはりミズハの姿があった。
なぜミズハが…?ミズハはシズルの側近じゃなかったのか?
差別的で複雑な関係性でできている。手を差し伸べたいところだが、変に目立つわけにはいかない。先程は子供たちを助けた。しかし、それは好機であり、運が良かっただけだ。
ミズハは気づいているだろうが、ルシアは視線を戻して廊下を出た。別の音楽が耳に入る。ミズハが舞い始めたのだろう。
「おい、何してるんだ?早く戻るぞ。」
「……そうだな。」
ルシアは先輩達について行き、この場を離れた。
……遠くからシズルの匂いがする。シズルは恐らくこのことを知っているのだろう。
…様子を見に行ってみるか?
先輩達にはお手洗いに行くと伝え、シズルのいる場所へ移動する。
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2025/10/18 22:57
 どれだけ芸が素晴らしくとも拍手は無い。ただ皇妃の眼差しだけが満足そうに細められた。気に入った舞手が居たという証だ。
 だが、すぐに声が掛かる訳ではなく、その実力が真か…後数回の披露が必要になる。それでも、一度でも皇妃のお眼鏡に適う事はこの舞台に上がる者達には最高の栄誉だ。
 すぐに噂が立ち回る。羨望と嫉妬が舞台裏に渦巻いた。

 そこから少し離れた御所の廊下、舞巫女姿で歩くミズハが居た。
 たった一人で、好奇と侮蔑の目に晒されて、それでもシャンと背筋を伸ばして優雅に静々と歩いていく。
 普段の巫女姿よりも、むしろ遊女に近い衣装は如何に身分が低いか示すようになものだった。まだ何人か引き連れでもしていたら、少しは選ばれた感が味わえるのだろうけれど。どうせ見世物になるのなら、自分ひとりの方がマシだし、ヤらしい目を向けてくる見物人達を、心の中で思う存分罵れて、むしろ清々する。
 伏し目に澄ました顔で堂々と行き進むミズハの耳にも、舞台から流れてくる雅やかな曲が聞こえてきた。

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ミズハ君、もう2、3回…後日の宴で舞わせてもよかったんですが。早めにお披露目しちゃいました。
すれ違うかどうかはお任せします
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2025/10/11 23:09
自分達の番がくると、舞台へあがって位置につく。皇族は運のいいことに、皇帝と皇紀、第一皇子と需要人物が揃っていた。この中の誰か1人にでも気に入られれば、潜入は成功したとも言える。
音楽が流れ始めると共に踊りだして舞を舞う。竜族が格下だと示す舞だが、策略と考えれば冷静になれた。個々がオリジナリティを出して同時に舞う所までくると、彼は家族や仲間が殺された時のことをイメージしながら竜のように舞って魅せた。そして、最後に音楽が流れ終えると共に皆でその地に倒れる。
周りが立ち上がれば自分も立ち上がり、皇族達にお辞儀をして舞台を降りる。


_
ミズハさん…!ルシアは内心驚くかもしれません…!
はやく、シズルとルシアを会わせたい…!
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2025/10/11 17:16
 皇族の為の催し=宴席は頻繁に行われている。雅楽に踊り、舞に歌唱、煌びやかな世界は皇族…取り分け皇帝と妃、それと第一皇子の為に存在した。第二皇子以下は、皇帝か妃がその場でも許可を出せば観賞する事が出来る。だが同じ皇族であっても格下だと見せつけられる程、立場の差が明確であった。
 皇族に不敬を働く者、暗殺しに来る者は、その場で惨殺され、死体は見せしめに舞台の前に捨て置かれるほどだ。演舞場は清浄結界が常に作動し、血生臭さは無い。当然観覧側から目に付く事は無いが、舞台に上がる者達の目には常に警告するように無残な姿が晒されている。
 その所為でどれだけ警備が緩く皇帝に近づきやすくとも、誰もその手段を取らなくなった。
 だが、同時に此処で気に入られれば、与えられる褒賞も別格である。それこそ終身牢獄に囚われる極悪人が一国家を任せて貰える程の、多大な影響力を持つ。
 今日は久しぶりに第一皇子の瑞龍君が臨席しているという話もあって、皆の緊張具合も違っていた。皇帝は少しだけ顔を出すらしいが正妃は常に観覧している。芸に対して目が肥えている彼女に気に入られるのを目的に、技を磨くものは多い。勿論気に入って取り立てる割合も正妃が圧倒的に多い。皇帝は戯れ程度だが、瑞龍君に至っては興味を示すこと自体稀だ。
 既に宴席は進んでおり、何組かは披露し終えていた。

「ねぇ、今度水巫女が此処で舞うそうよ。」
「珍しいわね。そんな巫女がいるとは思えないけど。」
「ほら、随分昔に誰かの従者になったって噂になってた…」
「ああ、アレ…なの。」
 潜められる声音に嘲笑が混じる。それが誰を指すかはこの場の誰しもが知る程、有名だった。

---
もしかして思ってらっしゃった舞台の感じとは違ったかもしれませんが。
贅に贅沢を重ねる生活を...皇帝一家がしていると考えて、宴三昧ならこんな感じかなー...と
取り入る機会を多くしてみましたので、無理なく潜入できるかと存じます
(ルシア様には、そこまでの皇族+御所の情報を持っていなくても、一応は動けるかと)
水巫女も、御所で護衛と祈祷に励んでいるとはいえど、人間よりは格下なので(鱗の影響)
ミズハを舞わせてみようかと…思っております。でも、シズルは見学には来ないんですけどね

ルシア様の顔バレは、追々でも良いかと。皇妃が興味を示します
***このコメントは削除されています***
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2025/10/11 17:11
 皇族の為の催し=宴席は頻繁に行われている。雅楽に踊り、舞に歌唱、煌びやかな世界は皇族…取り分け皇帝と妃、それと第一皇子の為に存在した。第二皇子以下は、皇帝か妃がその場でも許可を出せば観賞する事が出来る。だが同じ皇族であっても格下だと見せつけられる程、立場の差が明確であった。
 皇族に不敬を働く者、暗殺しに来る者は、その場で惨殺され、死体は見せしめに舞台の前に捨て置かれるほどだ。演舞場は清浄結界が常に作動し、血生臭さは無い。当然観覧側から目に付く事は無いが、舞台に上がる者達の目には常に警告するように無残な姿が晒されている。
 その所為でどれだけ警備が緩く皇帝に近づきやすくとも、誰もその手段を取らなくなった。
 だが、同時に此処で気に入られれば、与えられる褒賞も別格である。それこそ終身牢獄に囚われる極悪人が一国家を任せて貰える程の、多大な影響力を持つ。
 今日は久しぶりに第一皇子の瑞龍君が臨席しているという話もあって、皆の緊張具合も違っていた。皇帝は少しだけ顔を出すらしいが正妃は常に観覧している。芸に対して目が肥えている彼女に気に入られるのを目的に、技を磨くものは多い。勿論気に入って取り立てる割合も正妃が圧倒的に多い。皇帝は戯れ程度だが、瑞龍君に至っては興味を示すこと自体稀だ。
 既に宴席は進んでおり、何組かは披露し終えていた。

「ねぇ、今度水巫女が此処で舞うそうよ。」
「珍しいわね。そんな巫女がいるとは思えないけど。」
「ほら、随分昔に誰かの従者になったって噂になってた…」
「ああ、アレ…なの。」
 潜められる声音に嘲笑が混じる。それが誰を指すかはこの場の誰しもが知る程、有名だった。

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もしかして思ってらっしゃった舞台の感じとは違ったかもしれませんが。
贅に贅沢を重ねる生活を...皇帝一家がしていると考えて、宴三昧ならこんな感じかなー...と。
取り入る機会を多くしてみましたので、無理なく潜入できるかと存じます。
(ルシア様には、そこまでの皇族+御所の情報を持っていなくても、一応は動けるかと)
水巫女も、御所で護衛と祈祷に励んでいるとはいえど、人間よりは格下なので(鱗の影響)
ミズハを舞わせてみようかと…思っております。でも、シズルは見学には来ないんですけどね。
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2025/08/30 22:46
ルシアは先頭で踊りを練習する先輩を見ながら見よう見まねで練習に取り組む。
数日前、身分を偽って皇族に向けて踊りを披露するプロの団体に入団した。踊りの中に途中から1人ずつ踊りを披露し、アピールする部分がある。ここで皇族、できればより身分が高い人に気に入ってもらえればいいのだが、シズルもいるだろうと考えてルシアだということがばれないように目隠しをした。目隠しは危険であるが、スキルを使えばどうということはない。

披露当日。踊り子の衣装に着替え、竜の角と尻尾を型どった偽物の装飾を付ける。これは竜族が滅びてもなお、竜族の身分は格下だと示すものらしい。こんなものがなくても本物をはやすことはできるが、下手すると家族や自分に危険が迫る。
「ソラ、準備はいい?」
リーダーに偽名を呼ばれ、振り返ればこくりと頷く。白い布で目隠しをして先輩達と目的地へ向かった。


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いいですね!
入団して~のところはストーリー進行のために省かせていただきました。
披露後、ルシアの顔バレはさせますか?(皇帝の命令とかで)
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2025/08/30 18:55
「もうっ、どうなっても知らないよ!」
 去っていくルシアの背に向けて、ミズハは愚痴をこぼす様に叫んだ。

 それから数日後。広い御所の端、誰も寄り付かないような片隅の殿造に皇族人が入ってきていた。シズルである。御付のジンスイと共に寮邸よりも一回り小さい殿造に足を踏み入れていた。地盤は悪いが此処が卒業後のシズルの住処であるからだ。
「あー」
 もう一人シズルの身の回りの世話をする魚人(?)を連れている。中途半端な擬態に知能の低そうな様子は誰しもが『役立たず』と揶揄しそうな体裁をしていた。
「お待ち申しておりました。」
 中で伏礼をし、シズルに傅いているのはミズハだった。ミズハはあれからすぐに此方でシズル様の御入殿(※入居)に向けて色々と準備をしていた。
「御苦労だった。」
 巫女姿のミズハは久しぶりだ。だが僅かな懸念がシズルの胸を掠める。言うまでもなく、ミズハの忌まわしき過去と結びつくその姿がミズハ自身の精神に影響を及ぼさないとは言えないからだ。そんなシズルの気遣いを察してか、ミズハの方から先に応える。
「恙無く、調い終えております。ですが、御君への御期待に応ぜず申し訳ございません。」
 結局記憶は戻らずじまい。そう理解するとシズルは心内で落胆の息を吐いた。


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ちょっと早いかもしれませんが。シズルもお引越しさせました。(後2、3回学園に顔を出せば卒業…という形)
主殿や寝殿ほど立派ではないのですが、一応皇族仕様ということで。「殿造」という造語作ってます。(「入殿」も同様。webで調べたらろくでも無いのが出るので、一応のお断り)
勘の良いルシャナ(ポニョイメージの擬態してます)…ならミズハに残るルシア様の気に気づくかもなんですが。どの程度シズルにルシア様の事、内緒にしたらいいのかわからないので。ロルは手前で止めておきますね。

踊り子一座、良ければ皇帝の前でも舞を務める形なんかは如何でしょうか。ついでに純人間が選定基準で、全く気付かれないようにルシア様には入団してもらうとか。
(そうすると、御所の内部にまで入りやすくなるのでは…)
このパターンなら皇帝に…がルシア様の設定で厳しくても皇妃に気に入られ←で瑞龍君に近づくという選択肢も取れるかと。
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2025/08/23 18:40
ミズハの似つかわしくない姿を見てため息をつく。
「……くだらない。ないなら別の方法を探すまでだ。その覚悟はその大事な人にやってくれ。」
乱れたミズハの服を整え、どうしたものかと考える。外を見やると踊り子達が話が耳に入る。どうやら皇族に向けて踊りを披露するらしく、メンバーの1人が恐怖で逃げてしまったらしい。
これだと思ったルシアは水はの話に耳を傾けずに踊り子達の所へ向かった。


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どうしてもミズハが必要であれば諦めて、踊り子に扮して皇族の誰かに(シズル以外)に気に入られて…みたいな流れでいきたいと思います。
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2025/08/22 19:31
「何?角でも耳でも切り落として差し出すつもり?」
 当てずっぽうではあるが、ミズハの勘はルシアを見た目通りの人間だとは思わなかった。
「大君の好みを君は知らないよね? 献上される物が、ただ魔力が込められただけだとでも思った?」
 軽く煽るようにミズハは絹衣をはだけさせ、胸元を開き見せる。勿論その間も額の鱗に魔力を注ぐのを忘れない。
「言っておくけど、天帝の寝所に潜り込むより大君の御所は(侵入が)難しいよ。それに。」
 呼び寄せた蛇達がミズハの四肢へと戯れ、巻き付いていく。同様に数匹が誘うようにルシアの胸元から中へ入り、チロチロと肌を舐めた。
「陰陽の絡み合う強い魔力を持った素材を向こうは集めてる。魔力には感情によって性質の変わるものもあるからね。正の性質を持つ魔力を汚して負に転換させる…そんなまともじゃないものを欲してるんだよ。
 今の君にとっては大君に近づくことが、何よりも大事なんだろ?理由は知らないけどさ。だったら、その為に必要なものを手にするのに何の躊躇いがある?
 僕が君に献上の鱗を提供するのは僕自身の思惑であって、君もそれを利用すれば良い。」
 ミズハの手足に絡み付いた蛇達が、赤い組紐に姿を変えてミズハの体を拘束する。
「さあ、僕を串刺しにしてみせろよ。僕の額の鱗が紅く染まるまで…。僕にとって一番大事なのはシズル様だけだ。」
 額の鱗が凛とした青い輝きを放っている。強がっているような怯えた瞳の中にも、強いミズハの意志が光を宿していた。
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…というわけで。下手に竜族の体の一部を差し出せば、竜族狩りが始まってしまいかねません。
大君はゲス野郎ですので←位の言葉で済むかどうか…ですよね
 経験者のミズハがしっかりルシア様をリードしますのでご安心を(?)
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2025/07/23 22:04
献上品がどういうものなのか聞こうとしたが、一方的に切られてしまった。
仕方ない、戻って確認するか。
バレないためにも結界がある前で空間を開く訳にはいかず、屋根に飛び移り、身軽に次の屋根へと飛んでミズハのいる遊郭へ向かう。
屋根から降りてミズハのいる部屋に入れば、ミズハの目の前に姿を現した。
「……そういうことか。」
献上品というものがどういう物なのか、魔力を感じ取って理解した。ミズハの額、鱗の下に魔力が集まっている。額にある鱗が献上品になるのだろう。
「それをくれるなら、俺の一部を差し出した方がいい。」
鱗でなくても、ミズハの大事なものならばそもそも受け取るつもりはなかった。一方的に断り、深くため息をつけばミズハと視線を合わせる。
「献上品は俺が出す。中に入る方法はあるならそれだけ教えてくれ。」


_

焦って消えたので、竜契解除をルシアは忘れてます笑
ミズハの一部、大事なものならルシアは断って自分のものを差し出しますね。己の竜鱗とか。
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2025/07/23 06:02
 打ち返る響に、ミズハは逆に問い返す。
『そんなに瑞龍君に会いたいの?』
 力になりたい半面、皆の穏やかな日常を乱されたくないのだ。万が一、東宮御所への襲撃があったなら、その咎は否応なく外界に近い遊郭に向く。此処にいる者全員の惨殺なんて、毛の先ほども感じずにやって、平然と中身を入れ替える…そんな神経の持ち主が東宮御所の主なのだ。
 ルシアが、結界に触れかけた、で済ませてくれたおかげで、辛うじてそんな展開は免れているものの、それでもミズハはその結界の乱れた気を散らして誤魔化すのに必死だった。
『もし、どうしても…というなら。献上品を僕の元へ取りに戻っておいで』
 そう一方的に伝えるだけ伝えてミズハは通信を切った。
 静かに息を吐き、魔力を内に集中させていく。濃く深く強く静かに、鏡面と化す水のように、その魔力を額にある鱗の下へ集めていく。どうするかはルシア次第だ。
 思わずフフッと笑ってしまう。ルシアのことについての記憶がないミズハにとって、ルシアは名前も知らない相手なのだ。だのに自分の命を懸けて力を彼に貸そうとしている。なんでだろう。それでも不思議と(ルシアに)安心感が持てた。


_
ところで。
ルシア様とシズル間の竜契って、解除されてましたっけ?(このままミズハ案で進むなら、シズルが竜契を使ってルシア様をぶちのめしに行きますので←絶望どころか憎悪でブチ切れてしまいますけど)
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2025/07/15 22:05
瑞龍君の匂いを辿り、東宮御所に着いた。目の前には結界があり、手を近づけてみると、強い拒否反応がピリピリと伝わってきた。この結界だけではなく、他にも結界があるようだ。強制的に結界を壊すことも空間移動することもできるが、それをしてしまえば全域に警報がいくだろう。
頭を悩ませているとすぐ近くからミズハの気配を感じた。遠くからこちらを見ているようだ。
「…俺が気になるか?」
遠くにいるミズハと視線を合わせて問いかけた。

_

外道ですか笑
手段がそれしかないからやるしかないでしょう。期待してます笑
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2025/07/15 04:02
 瑞龍君の行幸は既に東宮御所へと戻ってきていた。第一陣結界を通り抜け、瑞龍君とごく限られた者のみが通れる境界を渡っていく。この中に入ってしまえばもう何人たりとも大君には触れられない。完全な独城であった。
 ミズハは瑞龍君が中へと鎮まるのを自身の水脈で確認すると、後を追っていたルシアの気を探す。多分あれだけ執着していたなら、きっと無理にでも境界を開けようとするかもしれない。でもそれはとても危険な行為なのだ。
 ミズハはルシアを探し当てると、鏡鳴(ミズハ専用秘匿性の高い音波術)を使い、彼に伝言を送った。もし、どうしても瑞龍君と接触する必要があるならば、…のミズハなりの手段がある。それを利用するかどうかはルシア次第だが、それでもと彼が望むなら、力になっても良い。伏した眼で揺れる幻水を見つめる。
 あの姉妹を逃がしてくれた。それだけで、ミズハには身を捧げる価値がルシアに生じていた。
_

確かに瑞龍君を(恋愛で)落とすのは難しいですけど。ミズハを使って瑞龍君に取り入ろうとするだけでも十分に...シズルを絶望?させられます。
手段はとっても外道です(笑)
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2025/07/06 23:16
再び透明化を解き、ミズハと視線を合わせる。ミズハの瞳はいつもより光を宿しており、まるで期待の眼差しを向けられているようだ。姉妹の方にも視線を向けると頭をかいて頭を悩ませる。
姉妹にとって安全な国というのが思い浮かばない。自分が知っている国は全て危ない所なのだ。
「…俺は安全な国を知らない。あんた達にとって安全な国はあるか?」
姉妹に聞いてみると、姉妹にとって故郷と思われる国の名前を教えてくれた。
この場と故郷の間に空間を開き、姉妹を逃がせば空間を閉じる。ミズハも逃がしても良かったが、シズルのためにもそういうことはしないだろう。
「…借りは返した。」
そう言うと再度身体を透明化させて瑞龍君の跡を追いかけた。


_

無理ですか……。
シズル様を絶望させられたらいいなと思いましたが、別の手を考えてみます!
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2025/07/06 19:00
「待って。」
 声を掛けたのはミズハだった。真っ直ぐにルシアにだけ届く声で呼び止める。
 青褪めたままの顔情は変わらないが、それでも以前よりは幾分か強い光を眼眸に宿していた。
「それだけの力があるなら、彼女らを国の外へ逃がして。」
 ミズハは真摯に訴えた。少なくともこの国に…宮に使える者には、どれだけ能力があろうと絶対に無理だ。そして、彼女らにとって此処に留まる事は死を意味するのと同じ。心であれ体であれ、瑞龍君の暴虐を受けたなら二度目の命は存在しない。
 人間だったら、速やかに此処から離れる術もある。外へ繋がる縁がある。でも、人外にはその縁が無い。逃げ場所が存在しないのだ。国外まで行かなければ…行った所で生きていける保証なんて無いけれど。
 ミズハは強引に透明化させたルシアの足を掴み、行かせないよう引っ張った。


--
姉妹の治療?有難うございます
瑞龍君との恋愛についてなんですが。←無理です。成りは成人、道徳は我儘し放題の幼児並と思ってください。ある意味サイコパスでございます。
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2025/06/29 22:41
なんて惨い…。あれが第一皇子、瑞龍君か?
奥に消えるまで瑞龍君を見つめた後、身体の一部を取られた姉妹とミズハの目の前に姿を現す。ミズハとは視線があったが、直ぐに姉妹を見つめ、手の平を向けた。
「…遡れ。」
所持するスキルからタイムコントロールを出す。手の平が青いオーラに包まれ、姉妹の身体に移らせて包み込んだ。妹は角を取られる前、姉は両眼を取られる前に時間を遡り、無くなった身体の一部を元に戻した。
タイムコントロールを終えると青いオーラが消える。
「逃げた方がいい。どうするかはあんた次第だが。」
姉妹に向かってそう言うと再び身体を透明にさせ、瑞龍君のいる奥の方へ浮遊して向かった。


_

タイムコントロール(時間操作)はスキルとしてありますが…ルシアが特別なドラゴンだからあるともいえます。
※ようするに、ルシアしか持っていないものにしたいだけ。

ところで、瑞龍君を恋愛として落とすことって不可能なんですかね?
***このコメントは削除されています***
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2025/06/29 22:39
なんて惨い…。あれが第一皇子、瑞龍君か?
奥に消えるまで瑞龍君を見つめた後、身体の一部を取られた姉妹とミズハの目の前に姿を現す。ミズハとは視線があったが、直ぐに姉妹を見つめ、手の平を向けた。
「…遡れ。」
所持するスキルからタイムコントロールを出す。手の平が青いオーラに包まれ、姉妹の身体に移らせて包み込んだ。妹は角を取られる前、姉は両眼を取られる前に時間を遡り、無くなった身体の一部を元に戻した。
タイムコントロールを終えると青いオーラが消える。
「逃げた方がいい。どうするかはあんた次第だが。」
姉妹に向かってそう言うと再び身体を透明にさせ、瑞龍君のいる奥の方へ浮遊して向かった。


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瑞龍君を恋愛として落とすことって不可能なんですかね?
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2025/06/29 09:57
 一行はとある場所で急に立ち止まると、輿の上にいる大君が手にした扇子で下を指す。その先には有角人種の姉妹が、行幸の邪魔にならないように平伏していた。
「お…お待ち下さいっ!どうか妹にはっ!!角なら私のを差し出しますのでっ!!」
 追い縋る姉を無視し、恐怖のあまり逃げ出そうとした妹の足を護身官が躊躇なく薙ぎ払う。そして、幼い頭を地面に押し付け、根元から断角用の鋸で乱暴に切り取った。
 切られた角はすぐさま輿の上の大君に届けられる。だが、一瞥しただけで思っていたものと違ったか、要らぬとと手で払う仕草をした。それと同時に角はゴミの如く楼閣の外へ投げ捨てられる。角を切られた妹子は痛みと恐怖で死にかけているというのに。
「…アレではもう生きてはいけまい。」「可哀そうに」「憐れな」口々に陰で囁くが誰一人、手を差し伸べはしなかった。そんなことをすれば今度は自分の身に降りかかる。
 妹の名を半狂乱で叫ぶ姉にも凶手が伸びていた。大君が今度は姉の両眼を所望していたのである。護身官の指が無造作に抉り出し、同様に大君の元へ掲げたが、血の付いたそれを見て袖で口鼻を隠し、視界から遠ざけるようにそっぽを向いた。その所為で姉の両眼も楼閣の外へ捨てられる。外界へ落ちていく角と眼を気にも留めず、一行は再び動き出した。
 行幸が去った後、蹲る姉妹に近づく者がいた。青白い顔をして憂えた目で彼女達を見つめる。ミズハは誰も差し伸べない手を二人に差し出し、深い傷を労わった。
 気紛れな瑞龍君の魔法素材集めの犠牲になるのはいつも、差別を受けている人間以外の血を持つ者達だ。それはミズハも例外ではない。水巫女の血筋であっても、皇族の血が混じっていたとしても、瑞龍君には帝という例外を除いて自分以外…すべて玩具でしかないのだから。
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2025/06/22 01:27
屋根から屋根へと飛び移って行き、御所の中に入る。中は想定よりも広く、この広さには魔法が施されているようだ。まずは自分の家族の動きを制限させたあの機械がどこにあるかを探ってみようか。スキルを使おうとしたその時、懐かしい匂いを感じた。振り返ってみれば、そこには沢山の人を引連れて先頭を歩くシズルと似た人間がいた。
匂いはシズルと変わらないが、シズルじゃない…?もしかして第一皇子なのだろうか。
透明になってはいるが、バレないように身を潜めた。
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2025/06/19 04:38
 卒業に向けて、シズルは拠点を宮中に移さねばならなかった。与えられるのは御所の西端、この寮邸とほぼ同規模の屋敷である。凡その物の移動は既に手配済みだが、ルシャナをどう気付かれずに宮中へ連れていくか。それこそ侍女に変身でもさせられたら苦労はしないのだが。
 考え様によっては兄上の竜車を引く竜として登録して、連れていくという方法もある。シズルは専用の車を与えられていない扱いの低さを初めて嘆いた。
 ミズハとは直接御所で合流することになっている。巫女姿のミズハを観るのは久しぶりだが、決して心配が無い訳ではない。
 あの場所…御所には暴君が居る。
「アー?」
 憂慮に耽るシズルにルシャナが覗き込むように顔を近づけた。たっぷりとシズルの魔力で育ったルシャナは、思考を察してかプルルと体を震わせ、擬態を始めた。長い黒髪はシズルそっくりだが、丸くて幼い顔に大きな円瞳で短い手足を持つ二足のヒトモドキになって、シズルを慰める。
「其方、いつその様な技を覚えたのだ?」
 驚きに目を見開くも、ユーモラスで愛嬌のあるルシャナの姿に、シズルは頬を緩めた。
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2025/06/09 21:48
瑞龍君が行幸か。もしかしたら御所に忍び込むチャンスかもしれない。一通り話を聞き終えるとミズハへ視線を向けた。先程と様子がかなり違い、目に光がない人形のようになっている。
なぜこの様子に...?もしかして瑞龍君と関係があるのか?
ミズハを何とかしたい気持ちはある。しかし、それで1人でも敵に察せられても困る。
腕に巻き付く水蛇を引きちぎって両腕を自由にさせれば手すりに立ち、周囲を確認する。再びミズハに視線を向ければ、「すまない。」とだけ小さく呟き、身体を透明にして遠くにある屋根へ飛び移って御所へ向かった。



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ミズハを助けたいんですが、怪しまれても困るので何もせず離れました。
「人間以外の首を落として剥製にする」とのことですが...竜族(皇族)の中でも特別な竜なので鱗は甲殻のように堅いうえ、スキルで身体の硬度を高めることができるので...バレても問題はないと思います...!
ルシアは芸を知らないので、やらせたら訳分からんことになるかと笑
※他の人の芸を見たら即座に真似ることはできます。
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2025/06/09 18:32
 大人しく従う彼に、不甲斐ないなと息を漏らすと、軽く幻水を掻き混ぜた。程なく波紋が収まると、宮中のあちらこちらの音声が一斉に聞こえ出す。画像も重なって見えるが、慣れてくればそれでも欲しい情報だけ聞き取れるようになってくるので、聞き流すようにしてミズハは体を縁に預けた。
 何せ、こちらが視ている事は当然他の監視職の域でもわかることだ。下手に特定の情報だけ見やすくすれば、向こうも此方が何を視ているのか、すぐにわかってしまう。
 そういや瑞龍君の情報がどうのと言っていたな、とルシアの話を思い出して、ミズハは寵伝に耳を傾けた。特に皇子連中とそのお気に入りの妾の間に交わされた伝言は『寵愛を受ける者への伝』として通信域が確立されている。第二皇子の瑞麒君の寵愛を受けている妾あたりが一番情報源として拾い易い。別格の瑞龍君に取り入る様に贈答している瑞麒君が頼りにしているのがその妾の筈だ。今のところ然して大した情報は流れてないけれど。
 そう思っていたミズハの耳がびくりと動く。どうやら瑞龍君が行幸するらしい。それと同時にミズハは無表情になった。いつかの時の様な、覇気を失くした人形の様な顔情へ変わっている。

_
ミズハに関しては、こっそりー…というのが無理と分かっているし、周囲もラジオ代わりに聴いてるようなものという認識をしてくれているので。
多分盗み聞きに関しては、ルシア様のみに当てはまります。

そして第一皇子=瑞龍君ですが。
彼の君の趣味としては、人間以外は「首落としてはく製にして飾る」ということをしてしまいますので。絶対に竜族だとバレないように…でしょうか。
ミズハですら、鱗の大半を戯れで生剥がされる位ですので。抵抗すれば首落とされるので、どうにも仕様がないんですよね。
竜族とバレなければ、「毛色の変わった美しい妾」として遊んで?くれます。芸は必須になるかもしれない。
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2025/06/02 22:47
「…不敬?」
元皇族とはいえ、皇族として勉強した機会が少なく、寧ろある国の戦闘用の傭兵として長年生きてきた彼にとって王族や皇族に対する接し方等はつい最近思い出したところだった。
直ぐに気づけば落ち込んだが、気持ちを切り替えてミズハを真っ直ぐな目で見つめる。
「分かった。…感謝する。」
四肢に巻き付く水蛇は腕を軽く振るだけで何とかなる程に脆そうだ。しかし、今ではない。水蛇を巻き付けたままミズハが指さす方へ隠れながら歩く。


_


この後ミズハさんとこっそり盗み聞きする感じですか?
第一皇子にバレた後ですが...どういうストーリーにしましょうか。
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2025/06/01 23:48
「ふーん、」
 気の無いような相槌を打つミズハの眼は、ルシアを見下すように見ていた。
 シズル様の事を知っているし、シズル様の事を僕にわざわざ言うこと自体、怪し過ぎる。ための不法者じゃないのはすぐに分かったけれど、そんな奴がシズル様の名を口にするなど言語道断。
 無関心な表情とは裏腹に、野放しには出来ないとミズハは沸々と闘志を燃やした。
「瑞凰君を巻き込むつもりは無い、っていうけど。どういう意味かな、それ。」
 その言葉を放つと同時に水蛇がルシアの四肢に巻き付いた。明らかに拘束する力で締め上げてくる。それを高みから見物してミズハは無邪気に笑みを零した。
「第一、不敬にも程があるよ?君。…ダメじゃん。おとなしくするなら通報はしないであげるけど? それに、ここでも情報は映るからね。勝手に脇から盗み見る分には、僕は何も口出ししないし?」
 郭外の幻水を指さして、どうする?とミズハはルシアに振り返した。

------
 通報されると全方位から追手がくる形になります。…というか、周囲(各方面)に迷惑というのが実情でしょうか。宮自体、外界から隔絶されるし各部署に結界シャッターが下ろされて行き来が出来なくなるし。(注) 帝と皇太子の安全を優先させるので。
 ミズハ君も暇を持て余してるので「話し相手が欲しー」状態とも言えます。
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2025/05/25 21:30

こちらに向かって話し声が聞こえて思いっきり振り返る。そこに立っていたのは久しぶりに会うミズハ…いや、ミズハの記憶を消したから初対面か。
じっとミズハの容姿を見つめる。初めてミズハの表の部分を見た気がした。蒼天の髪に透明な鱗を纏った肌、何もかもが美しい。
…さて、どうしようか。ミズハはシズルの仲間だ。とはいえ、計画を伝えてもいいものだろうか。もしかしたら捕虜になる可能性もある。
唾を飲み込み、ミズハと目を合わせる。
「…第一皇子の情報を知るためだ。シズルに何かをするつもりも巻き込むつもりもない。見逃してくれないか?」
ミズハのことだ。シズルのことや先に産まれた皇族共のことを考えれば、恐らく…見逃してくれるだろう。しかし、記憶を消したことで初対面である。信用してくれない可能性もあるわけだ。
なんと答えるだろうか。真っ直ぐな目で見つめ続けた。


_


待ってました!
いつも後先がどうなるのかワクワクさせるロルで楽しませていただいてます!感謝です!

この後、シズルの兄、第一皇子と出会ってしまうストーリーになるわけですが…。
第一皇子を動かすのは私と管理人どちらがいいでしょうか?
一応、キャラ作成はお願いしていますが…。
***このコメントは削除されています***
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2025/05/25 21:20
こちらに向かっての話し声が聞こえて思いっきり振り返る。そこに立っていたのは久しぶりに会うミズハ…いや、ミズハの記憶を消したから初対面か。
じっとミズハの容姿を見つめる。初めてミズハの表の部分を見た気がした。蒼天の髪に透明な鱗を纏った肌、もう全てが美しい。
…さて、どうしようか。ミズハはシズルの仲間だ。とはいえ、計画を伝えてもいいものだろうか。もしかしたら捕虜になる可能性もある。
唾を飲み込み、ミズハと目を合わせる。
「…第一皇子の情報を知るためだ。シズルに何かをするつもりも巻き込むつもりもない。見逃してくれないか?」
ミズハのことだ。シズルのことや先に産まれた皇族共のことを考えれば、恐らく…見逃してくれるだろう。しかし、記憶を消したことで初対面である。信用してくれない可能性もあるわけだ。
なんと答えるだろうか。真っ直ぐな目で見つめ続けた。


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待ってました!
いつも後先がどうなるのかワクワクさせるロルで楽しませていただいてます!感謝です!

この後、シズルの兄、第一皇子と出会ってしまうストーリーになるわけですが…。
第一皇子を動かすのは私と管理人どちらがいいでしょうか?
一応、キャラ作成はお願いしていますが…。
***このコメントは削除されています***
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2025/05/25 21:18
こちらに向かっての話し声が聞こえて思いっきり振り返る。そこに立っていたのは久しぶりに会うミズハ…いや、ミズハの記憶を消したから初対面か。
じっとミズハの容姿を見つめる。初めてミズハの表の部分を見た気がした。蒼天の髪に透明な鱗を纏った肌、もう全てが美しい。
…さて、どうしようか。ミズハはシズルの仲間だ。とはいえ、計画を伝えてもいいものだろうか。もしかしたら捕虜になる可能性もある。
唾を飲み込み、ミズハと目を合わせる。
「…第一皇子の情報を知るためだ。シズルに何かをするつもりも巻き込むつもりもない。見逃してくれないか?」
ミズハのことだ。シズルのことや先に産まれた皇族共のことを考えれば、恐らく…見逃してくれるだろう。しかし、記憶を消したことで初対面である。信用してくれない可能性もあるわけだ。
なんと答えるだろうか。真っ直ぐな目で見つめ続けた。


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この後、シズルの兄、第一皇子と出会ってしまうストーリーになるわけですが…。
第一皇子を動かすのは私と管理人どちらがいいでしょうか?
一応、キャラ作成はお願いしていますが…。
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2025/05/25 18:49
 郭は幾つもの部屋に区切られている。そして部屋ごとに結界が張られていた。住人は皆、碧玉で出来た環を身に着けていた。宝飾品のように見えるがそれは、郭に留めておく為のいわば楔である。
 その中でも最も端にある部屋に、薄衣を着た少年が退屈そうに結界の幻水を揺らして戯れていた。
 蒼天の髪に透明な鱗を纏った肌。薄紫の虹彩の中にある金縁の黒い眸は、爬虫類の眼を想像させる。他の住人とは違って、彼は碧玉の環を着けていなかった。
 ミズハである。
 記憶の操作等、高度な術を扱うのに長けているのは宮中の巫女になるので、生まれ育った遊郭に戻されたのはわからなくもないけれど。肉体は至って健康そのもので、悩ましいばかりの気配の中、完全に暇を持て余していた。
 それに嫌な記憶しかないこの場所は、ミズハにとって居心地は悪い。早く出たいのが本音である。指の間の薄い膜で結界の流れを乱しながら、つい先刻見つけた人影に向けて声をかける。
「ねえ、そこの君。隠れて何してんの?」
 それがシズル様の探している人物、ルシアだと全くミズハは気づかなかった。

---

で、こちらが続きのロルになります。ミズハを遊郭に入れてありますので、好きにお使いください。
ちなみに、今のミズハは本来の半蛇姿になっております。

大変お待たせ致しました(陳謝)
***このコメントは削除されています***
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2025/05/25 18:49
 郭は幾つもの部屋に区切られている。そして部屋ごとに結界が張られていた。住人は皆、碧玉で出来た環を身に着けていた。宝飾品のように見えるがそれは、郭に留めておく為のいわば楔である。
 その中でも最も端にある部屋に、薄衣を着た少年が退屈そうに結界の幻水を揺らして戯れていた。
 蒼天の髪に透明な鱗を纏った肌。薄紫の虹彩の中にある金縁の黒い眸は、爬虫類の眼を想像させる。他の住人とは違って、彼は碧玉の環を着けていなかった。
 ミズハである。
 記憶の操作等、高度な術を扱うのに長けているのは宮中の巫女になるので、生まれ育った遊郭に戻されたのはわからなくもないけれど。肉体は至って健康そのもので、悩ましいばかりの気配の中、完全に暇を持て余していた。
 それに嫌な記憶しかないこの場所は、ミズハにとって居心地は悪い。早く出たいのが本音である。指の間の薄い膜で結界の流れを乱しながら、つい先刻見つけた人影に向けて声をかける。
「ねえ、そこの君。隠れて何してんの?」
 それがシズル様の探している人物、ルシアだと全くミズハは気づかなかった。

---

で、こちらが続きのロルになります。ミズハを遊郭に入れてありますので、好きにお使いください。
ちなみに、今のミズハは本来の半蛇姿になっております。
***このコメントは削除されています***
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2025/05/25 18:47
 郭は幾つもの部屋に区切られている。そして部屋ごとに結界が張られていた。住人は皆、碧玉で出来た環を身に着けていた。宝飾品のように見えるがそれは、郭に留めておく為のいわば楔である。
 その中でも最も端にある部屋に、薄衣を着た少年が退屈そうに結界の幻水を揺らして戯れていた。
 蒼天の髪に透明な鱗を纏った肌。薄紫の虹彩の中にある金縁の黒い眸は、爬虫類の眼を想像させる。他の住人とは違って、彼は碧玉の環を着けていなかった。
 ミズハである。
 記憶の操作等、高度な術を扱うのに長けているのは宮中の巫女になるので、生まれ育った遊郭に戻されたのはわからなくもないけれど。肉体は至って健康そのもので、悩ましいばかりの気配の中、完全に暇を持て余していた。
 それに嫌な記憶しかないこの場所は、ミズハにとって居心地は悪い。早く出たいのが本音である。指の間の薄い膜で結界の流れを乱しながら、つい先刻見つけた人影に向けて声をかける。
「ねえ、そこの君。隠れて何してんの?」
 それがシズル様の探している人物、ルシアだと全くミズハは気づかなかった。

---

で、こちらが続きのロルになります。ミズハを遊郭に入れてありますので、好きにお使いください。
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2025/05/25 18:44
 庭園の中心にあるガゼボで、相変わらずシズルは憂えた表情で読書に耽っていた。手元にあるのは空間理論を纏めた魔導書である。何か役立つものが無いか、何度も読み返すが然したる成果はなかった。
 ルシアの行方は未だわからない。ミズハの不可解な記憶障害の所為もあるが、これだけ長く時間が空けば、追うにも手掛かりがより失われてしまう。ミズハの代わりにルシャナの助けを借りて、己の能力で探ってみたものの。結局は分からずじまいだ。
 深く息を吐き、シズルは書を閉じた。
 やはりミズハの能力で無ければより繊細に把握する事が出来ない。
 暫くは療養を兼ねてミズハを里へ帰しているが。記憶が戻らないことにはミズハでルシアの行方を追うのはやはり難しいだろう。
 何故かミズハはルシアに関する記憶と認知を失っていた。最後にルシアと接触したのがミズハであることから、恐らくルシアの意思に因ると推察は出来る。出来るが…
「………、」
 また一つ溜息を吐く。何故…、ルシア以外に答えられない迷宮の中で、シズルは独り藻掻いていた。

_

書き直し分です。
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2025/05/15 23:32
1年の間、彼は自分を鍛えながら皇族の住まう城に忍び込んでは内部事情や家族を殺害した最終兵器ともいえる代物について調べ、最終兵器といえる代物を消滅させることにした。あれがあると計画に支障が出るうえに、周辺のドラゴンにまで影響を与える可能性があるからだ。
自分専用の武器をポケットに入れ、魔法で自分自身を透明にさせて気配を消しながら城の中に忍び込んだ。
辺りは警備だらけで、何度目にしても城の中に町があるようだ。辺りを見回して千里を使い、ある場所が目に入る。何人もの美しい女性が誰かを待ちわびている様子だ。
あれは……遊郭、か?
話を盗み聞きするに、どうやらシズルの兄が来るらしい。もしかしたら参考になる情報があるかもしれない。
瞬間移動で遊郭へ向かい、身を潜めた。


_

ルシアがいなくなってシズルは気にしていないんでしょうか?
***このコメントは削除されています***
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2025/05/15 19:06
『アーッ!!』
 ある時期より急に大きく成長したルシャナが、元気よくシズルに懐いてくる。半ば押し潰されながら、シズルはいつもの魔力結晶をルシャナに与えた。
 食べ終えたルシャナが今度はシズルの左目をぺろぺろと舐めに来る。成長後に増えた癖だが、今はもう直すのを諦めた。始めた理由はわからない。シズルは気の済むまで瞼を閉じて舐めさせた。漸く退いた感触にシズルは体を起こした。
「何故、其方は我の瞼を舐めるのだ?」
 訊いた所でルシャナが答える訳無いが。溜息と共に軽く撫でていたルシャナの頭から手を離して立ち上がる。それと同時にルシャナはシズルの影に戻っていった。
 昨年は目ぼしい人材が居らず、ミズハとジンスイの両名に頼り切りであった。大礼の儀の際はミズハが狙われ、難儀したが、より一層彼は強くなった気がする。
 今年は良い人材が集まる事を願うが、果たしてどうだろうか。
 そう物思いに耽るシズル同様、ミズハも建国記念日以降、妙な蟠りを抱えていた。
 今でもシズル様が一番であることに変わりない。だが、今までと違い、何処か一歩引いた気持ちになる。自分がシズル様の一番になってはいけない、というブレーキが謎のまま残っていた。何故なのかはわからない。けれど護るべき存在なのは間違い様がないので一先ず全力でシズル様のお役に立つべく働いていた。
 何も変わり映えがないのはジンスイだけであった。


_

ルシア様が抜けてからの、シズル陣営の状況です。ルシャナはデカいままだろうと思うので。
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2025/05/08 22:41
ミズハがこの場に現れたことより、心配して止めてくることに驚く。
「……俺1人でできる内容だ。それに、止めたところで今のままだとまたシズルを傷つけかねない。ミズハ、あんただって例外じゃない。」
魔力を0まで抑える腕輪の魔道具を手首から外し、体内の魔力を活性化させる。過去に取り外しを繰り返して慣れたが、身体は熱い。これを他の人が付け外しすれば身体が破裂するだろう。
手首を軽く回して発言を続ける。
「シズルのこと愛してるだろう?」
そう言ってミズハを油断させた瞬間、一瞬にして忘却魔法をかけ、ルシアという存在を含めてミズハの記憶から強制的に消した。かけたら自分も含め、誰にも元には戻せない。消した記憶の内容によっては詰む場合もあり、後戻りができないという意味では危険な魔法だ。
棒立ちするミズハから視線を逸らして通り過ぎる。
妹のことは心配だが…。基本的に学園内で生活しているし、竜人だと周囲にバレていない分安全だろう。様子を見には来るが、シズル達もいる。
部屋の中に入り、必要なものだけを持って学園を去った。
それから1年程時間が経過した。
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2025/05/07 23:51
 一瞬、何が起こったのか、シズルは理解できなかった。ルシアの表情も自分の手に付けられた傷も、どういう経緯でこうなったかがわからないのだ。姿を消した姿を消したルシアを追う様に視線を彷徨わせるが、どこにも見つけられない。
 焦るようにシズルはミズハを喚ぶ。
「御意。」
 瞬間、シズルの前に現われ跪いたミズハは、すぐさまルシアの気を追って会場の人波を逆行していた。視ていたミズハはルシアの感情が理解できた。
 親しい人の無残な姿を目の当たりにして、平気で居られる筈が無い。それが大切に想ってきた者であれば尚の事、傷はどんどん深くなる。ミズハにも同じ経験があった。シズルに仕える前の、もっと幼い頃の記憶が今でも胸を締め付ける。
 学園寮の自室へと戻るルシアを捉えると、大蛇の姿で彼の前に立ちはだかった。
 一歩身を寄せる動きで人間の姿に戻しながら、ミズハは押し留める様に彼を見つめる。
「行くな。一人で何が出来るっていうんだ。」

_

色々と鈍いシズルに代わって、ミズハで引き留めに向かわせました。
ちなみにシズル様の手を噛んだこと、より、ルシア様の心情を気遣う気持ちの方が強いです(ミズハにしては珍しい…)
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2025/04/30 23:08
シズルから幸福感が伝わってくる。幸せなのはいいことだが、その理由は察せなかった。あれを見せられたことで、シズルとミズハは付き合っており、入る隙もない程の深い関係を持っているとルシアは思っているのだ。
最初は通る隙間が無いくらいの人混みだったため、手を繋いだのだろう。しかし、今はそこまで人も混んでいない。どうはぐれるというのだろうか。
繋がっている手をじっと見つめれば、そっと手を離す。
「はぐれないから大丈夫だ。俺が何者か分かっているだろ?」
そう、ドラゴンだ。ということは、人間以上に臭覚も視覚も優れている。それに、シズルは知らないだろうが、古龍種でもある。これで見つからなければ、スキルを使う手もある。賢いシズルなら分かるだろう。
「安心しろ。俺はあんたが思っているよりも……。」
話している途中で歓声が耳に入り、意図せずその方向を見る。すると、視界に入るはルシアにとって心臓が破裂しそうな程に残酷な光景だった。本物では無いが、ドラゴンの頭や母と父の頭を象ったものを掲げて「日本万歳!」と大声で叫んでいる。
……キレそうだ。
唇を血が出る程に噛み締め、爪を手の平にめり込ませる。瞳孔も細くなり、ドラゴンそのものの目だ。
ユルセナイ……。
憎しみや怒りが湧いているその時、伸びてきた手に思いっきり噛み付いた。血の味がして我に返ると同時に口を離す。噛み付いたのはシズルの手だ。白く、美しい肌には複数の穴があり、そこから出血していた。
ルシアは己の唇に触れ、付着した血を確認する。
「……すま、ない…。俺……僕…。」
シズルの顔を見れない。見ることができない。咄嗟に距離を取れば己の姿を消し、この場から離れた。


_

気づきませんでした笑
とりあえず、シズルの手…噛ませていただきました(すみません)。
ルシアは居場所が分からないように、姿を消して隠密しながら部屋へ戻ってます。
部屋に戻れば、直ぐに学園から離れようとしてます…。
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2025/04/30 05:27
「…ああ。」
 動揺する気持ちを隠せず、曖昧にシズルは答えた。一応念の為に言うが、口吸い…を行うのは初めてではない。だがこの波打つ感情の昂ぶりは、初めてだ。冷静にならないと、と思えばそれだけ気持ちが高揚する。ただ、接吻をする前の状態に比べて現在は(感覚が)とてもクリアに感じられる。安定はしている。流石ミズハだ、とシズルは感嘆した。
 二人が移動するにつれ、保護膜の様に囲っていた結界も力の濃度が薄れて、次第に周囲に馴染んでいく。そして再び会場の人混みに溶け込んでいった。
「ルシア。はぐれるな。」
 ルシアの手を取り、はにかみつつシズルはそう声をかける。新鮮な気持ちを味わうその表情は、とても柔らかく綻んでいた。ルシアと共に居られる事の歓びは、今までに感じたことのないもので、シズルに幸福感を与えてくれる。いずれこの手に世界を治めた暁には、ルシアの為に竜王國を復興させよう。そんなことまで考えていた。



済みません。間違えて消してしまいました(平謝) 本当に申し訳ないです
結界は消えているので、次ストーリーへの進行宜しくお願い致します。
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2025/04/30 05:24
 直ぐに離れるような口付けをしたかと思えば、隙間をこじ開けて混ざりながら中を探るような口付けをしてきた。思わず押しそうになったが、受け入れろという命令には逆らえない。なんとか意識と呼吸を整えながらシズルの袖を掴む。

 やっと離れてくれると、繋がった銀色の糸を拭ってほんのりと赤い顔で視線を逸らす。
「……こういうのも、あるんだな。」
 シズルのことをそういう目で見ていないのに、どういう訳か心臓が高鳴っている。初めて経験した見たことのない接吻だからだろうか。
 何が何だか分からない…。
 シズルの袖をつまんでクイッと人の気がある方へ引っ張る。
「……行こう。イベントを楽しまないと。」

_

初接吻に興奮です笑
一緒に結界から出ていただければ、次ストーリーに進めさせていただきます。
***このコメントは削除されています***
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2025/04/30 05:20
「…ああ。」
 動揺する気持ちを隠せず、曖昧にシズルは答えた。一応念の為に言うが、口吸い…を行うのは初めてではない。だがこの波打つ感情の昂ぶりは、初めてだ。冷静にならないと、と思えばそれだけ気持ちが高揚する。ただ、接吻をする前の状態に比べて現在は(感覚が)とてもクリアに感じられる。安定はしている。流石ミズハだ、とシズルは感嘆した。
 二人が移動するにつれ、保護膜の様に囲っていた結界も力の濃度が薄れて、次第に周囲に馴染んでいく。そして再び会場の人混みに溶け込んでいった。
「ルシア。はぐれるな。」
 ルシアの手を取り、はにかみつつシズルはそう声をかける。新鮮な気持ちを味わうその表情は、とても柔らかく綻んでいた。ルシアと共に居られる事の歓びは、今までに感じたことのないもので、シズルに幸福感を与えてくれる。いずれこの手に世界を治めた暁には、ルシアの為に竜王國を復興させよう。そんなことまで考えていた。

---

一応これで結界は消滅した状態です。シズルいわく、デート再開、といったところでしょうか。次ストーリーの進行宜しくお願いします
***このコメントは削除されています***
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2025/04/30 05:18
「…ああ。」
 動揺する気持ちを隠せず、曖昧にシズルは答えた。一応念の為に言うが、口吸い…を行うのは初めてではない。だがこの波打つ感情の昂ぶりは、初めてだ。冷静にならないと、と思えばそれだけ気持ちが高揚する。ただ、接吻をする前の状態に比べて現在は(感覚が)とてもクリアに感じられる。安定はしている。流石ミズハだ、とシズルは感嘆した。
 二人が移動するにつれ、保護膜の様に囲っていた結界も力の濃度が薄れて、次第に周囲に馴染んでいく。そして再び会場の人混みに溶け込んでいった。
「ルシア。はぐれるな。」
 ルシアの手を取り、はにかみつつシズルはそう声をかける。新鮮な気持ちを味わうその表情は、とても柔らかく綻んでいた。ルシアと共に居られる事の歓びは、今までに感じたことのないもので、シズルに幸福感を与えてくれる。いずれこの手に世界を治めた暁には、ルシアの為に竜国を復興させよう。そんなことまで考えていた。

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一応これで結界は消滅した状態です。シズルいわく、デート再開、といったところでしょうか。次ストーリーの進行宜しくお願いします
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2025/04/22 22:05
直ぐに離れるような口付けをしたかと思えば、隙間をこじ開けて混ざりながら中を探るような口付けをしてきた。思わず押しそうになったが、受け入れろという命令には逆らえない。なんとか意識と呼吸を整えながらシズルの袖を掴む。

やっと離れてくれると、繋がった銀色の糸を拭ってほんのりと赤い顔で視線を逸らす。
「……こういうのも、あるんだな。」
シズルのことをそういう目で見ていないのに、どういう訳か心臓が高鳴っている。初めて経験した見たことのない接吻だからだろうか。
何が何だか分からない…。
シズルの袖をつまんでクイッと人の気がある方へ引っ張る。
「……行こう。イベントを楽しまないと。」

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初接吻に興奮です笑
一緒に結界から出ていただければ、次ストーリーに進めさせていただきます。
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2025/04/22 18:50
 シズルはまじましとルシアを見つめた。
 恐らくはミズハがルシアを指導したのだろう。口吸いのやり方は知っている。だが、少し残念なのはこれがルシアの自発的な意思とは言えない、という事だ。それでも目の前にあるルシアの唇を見つめると、心の内から『触れたい』『重ね合わせてみたい』という欲求が溢れてくる。
 シズルは熱っぽい眼差しでゆっくりと、ルシアに顔を近づけた。互いの唇がほんの僅か触れ合っただけでも体が痺れる様な錯覚を感じる。もっと欲しいという欲求が、大胆にシズルを突き動かした。ぴたりと隙間なく口唇を重ね合わせ、まるで貪るように吸い尽くす。誘うようにシズルは舌先でルシアの中を探っていった。
 シズルの呼気がルシアのと混ざり、ルシアの唾液がシズルのと混ざる。瞬間、シズルはルシアの存在を強く感じた。

_

移行のタイミングはお任せしますね。しっかりと唇奪わせて貰いました!
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2025/04/13 22:19
ミズハの命令に目を見開き、シズルと視線を合わせる。透き通るような白い肌がどういう訳か赤く染っている。最初は何故赤く染まっているのか疑問に思ったが、ミズハの命令を思い浮かべてやっと気づいた。しかし、初対面で会った時、ミズハが見せてきたあの様子から相思相愛のはずだ。
ミズハに質問をしようとテレパシーを送ってみるが、何があったのか拒否された。
これは…しないといけないのか?
シズルの命令も服従しないといけないが、ミズハの命令も同様である。
ルシアは目を閉じ、柔らかな唇をシズルに向けた。


_

ルシアの発言ありませんが…。まぁ、受け入れる準備態勢に入ってます。
この後についてはまた別トピで話し合いましょうか!

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2025/04/13 18:59
 手に伝わる滑らかな頬の感触に、暫しシズルは思考が止まっていた。今、ルシアが自分に行っている事が、なんなのか理解出来なかったからだ。似たような事なら兄上にされた記憶はある。
 しかし、兄上とは違って何か…こう、胸の奥がムズムムズとする感触がシズルの身に起こっていた。自分の持つ魔力が千々に乱れる、とでもいうだろうか。
「は…はな……………せ、る……しあ、」
 体中の血が勢いをつけて巡っているようだ。頬が紅潮していくのがシズル自身はっきりと感じられた。頭が逆上せる様にどんどん思考が鈍くなっていく。今まで感じたことのない感覚に、対処する術が見当たらない。
 ちょうどその時、ミズハの念波が結界を通じてシズルの脳に直接届いた。
"シズル様、ルシアに口吸いを為されば落ち着きます。“
 ミズハは大体シズルの身に起こっている事を理解していた。涙を流しこそしないものの、その眼眸は魂を失くしたように死に濁っている。
 もう精神的に、どうにでもなれという気持ちで、ミズハは一杯になっていた。シズルに送ったように、ルシアにも念を飛ばす。
“シズル様を落ち着かせる為に、ディープにキスするか、シズル様からのキスを受け入れ…………………ろよ”
 ほんの少し、渇いた笑みをミズハは漏らした。語尾に怒気が混ざる位の恨み節はまだ残っていたみたいだ。対外的に言うならば、繋がりを持つ者同士、互いの気を巡り合わせて安定を図る、というやり方で。口は巡り合わせの接続場所として最も安定する部分、というもの。シズル様が自覚なさっていなくとも、ルシアへの好意の強さが増せば増すほど、感情から発する力が、惹かれ反発する。そういう事に関しては、ミズハは誰よりも詳しかった。
_

初心なので、ミズハ君に指南して頂きました。周囲からは見えないですしね。
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2025/04/03 22:22
ミズハが結界を張ったことに一瞬で気づいたが、じっとシズルと視線を合わせる。両頬からシズルの手の温度が伝わってきて気持ちがいい。
「怒ってるのか?」
視線を逸らし、敵意を出したり喧嘩をするつもりがないことを表した。そして、頬に触れているシズルの手の甲に手の平を添えてすりすりと頬ずりをし始める。
「すまない…怒らないでくれ。」


_

おおお…!しちゃいますか…!?笑
初めてを奪っていただいて大丈夫ですよ!

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2025/04/03 04:42
 ルシアの反応にシズルは目を見張った。意外に感じたのは想像と違っていたからだったが、嫌悪するのではなくこんなに気持ち良い表情をされてはもう少し触れてみたくなる。とはいえ。
 シズルは手を外し、代わりにルシアの手首を掴んだ。そして強く引き寄せる。
「来い。」
 シズルはより人の気が少ない方へ、ルシアを導いた。あのままうっとりとした表情のルシアを人目に晒すのは、あまりに無防備過ぎる。シズルはミズハにルシアと自分が隠れる結界を張るよう伝達すると、立ち止まって手を離した。
「ルシアよ。無防備が過ぎるぞ。」
 そう言いながら、両手で柔らかくルシアの頬を包む。ミズハが作る結界がそっと二人を覆っていった。

_

ミズハ、号泣中。。。(笑)
ある意味、大好きな人からの命令で、大好きな人とライバルのいちゃつくシーンをミズハは見さされている状態、ですね。
両頬、手のひらで覆っちゃったので、もしかしてこれは mouse to mouse では?!
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2025/03/26 23:53
うなじを撫でられ、思考が停止するのと同時に動かしていた足を止める。逆鱗があるといわれる首の下を撫でられたことは初めてで、感じる気持ちよさも何もかも初めてだった。
半目で気持ちよさそうにしながらシズルの指を頬ずりする。指が離れるかと思えば手首に手を添えた。
「ン……もっと撫でてくれ。」
理性を放棄したら今にも喉を鳴らしてしまいそうだ。


_

殺意とかではないので、めっちゃ見つめてもルシア気にしません!
では、頬に接吻でもしてみますか?笑
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2025/03/26 04:29
 シズルはそんなルシアをつぶさに視ていた。それは表面的なものだけでなく、魔力の流れを含めて、であった。確かに、ただ歩いているだけ、と考えればつまらぬと感じる者もいるだろう。が、ルシアの心の機微を推し量るのにむしろシズルは熱中していた。
「いや、我は楽しんで居る。」
 そう言い、下を向くルシアの顎に指を添えて、スッと輪郭をなぞってみる。そう言えば、竜は首の下に逆鱗といわれる鱗を持っているとされていたな。人の姿を取っている今のルシアの首を撫でてみればどうなるだろうか。
 そんなことを考えながら、ルシアの耳元まで行った指先をツツー、とうなじへ撫で下ろす。その間もシズルの眼差しは、ルシアの眼を片時も離さなかった。


_


しつこい程、じーーーーっとシズルは見てます。多分。
それと、ずっと疎いままお互い恋心には気づかんかも(笑)ですね。
体をくっつけるだけ、ならできますよ。
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2025/03/18 23:32
目眩がする位の笑みを浮かべながら手を差し伸べてきた。
ウリシアのことは心配だが、彼らもいるし、どんな危険に巻き込まれても守ってくれるだろう。
最初は手を取るのを躊躇ったが、彼らを信じてそっと手の平を乗せる。
「……分かった。頑張ってみる。」

あれから1時間程度時間が経った。気になるものがなく、ただ散歩しているだけである。
楽しむといっても、どう楽しめばいいのか感覚を忘れてしまった。最後に楽しかったのは……。
家族や家族同然の仲間達が血を流しながら倒れる様子を思い出し、首を横に振る。己の手とシズルの手を見て離せるかどうか確認してみたが、優しく握っているように見えてきゅっと握られていた。
「……物欲がないばかりに、散歩みたいにさせてすまない。これでは楽しくないな…。」
下を向き、無意識に動物が落ち込んだような表情をする。


_

疎い2人がくっつくのはいつだうか……笑
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2025/03/18 15:33
「問題はあるまい? 兄上にも兄上の考えがあっての事だ。」
 互いの居場所が分かっているのだ。シズルにとっては然程問題となる事ではなかった。
「其方の妹も兄上と共に居る。危険が及ぶ事など無かろう?」
 シズルは不思議な面持ちでルシアを見た。兄上と共に行動しているのなら、むしろこの場所でなら安全の筈だ。それに、ジンスイにミズハも居る。特にミズハが情報を流してくれるので、必要なら呼び戻せばいい。
「それに我はこの機に其方のことがもっと知りたい、と思っておるぞ。」
 正直にシズルはルシアに自身の気持ちを打ち明けた。その想い自体に他意は無かった。
 きっと兄上は自分のこの気持ちを理解し、気を利かせてくれたのだと、シズルは解釈していた。ならば、是が非でもその気遣いに応えねばなるまい。
「さあ、今日は其方自身の想いを存分に表し、心ゆく迄楽しむがよい。」
 珍しくシズルも極上の微笑を浮かべ、無意識のままルシアに手を差し伸べた。
_
 きっとシズルも計画?には気づいてません(笑) 無意識でやってます。そういうのに疎い御仁ですから
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2025/03/18 15:33
「問題はあるまい? 兄上にも兄上の考えがあっての事だ。」
 互いの居場所が分かっているのだ。シズルにとっては然程問題となる事ではなかった。
「其方の妹も兄上と共に居る。危険が及ぶ事など無かろう?」
 シズルは不思議な面持ちでルシアを見た。兄上と共に行動しているのなら、むしろこの場所でなら安全の筈だ。それに、ジンスイにミズハも居る。特にミズハが情報を流してくれるので、必要なら呼び戻せばいいのだ。
「それに我はこの機に其方のことがもっと知りたい、と思っておるぞ。」
 正直にシズルはルシアに自身の気持ちを打ち明けた。その想い自体に他意は無かった。
 きっと兄上は自分のこの気持ちを理解し、気を利かせてくれたのだと、シズルは解釈していた。ならば、是が非でもその気遣いに応えねばなるまい。
「さあ、今日は其方自身の想いを存分に表し、心ゆく迄楽しむがよい。」
 珍しくシズルも極上の微笑を浮かべ、無意識のままルシアに手を差し伸べた。
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 きっとシズルも計画?には気づいてません(笑) 無意識でやってます。そういうのに疎い御仁ですから
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2025/03/09 23:51
「…その、なんだ。今のは駄目じゃないか?」
シズルと屋台の店員のやり取りを見ており、シズルの行動に少し引いていた。皇族だからなのだろうか。とはいえ、一般的な接し方ではなかった。
「でも、ありがとう。シズルは優しいんだな。」
おにぎりを見て懐かしく思いながら微笑みかける。

シズルとルシアが良い雰囲気になったことを感じとったシズクはミズハも含め、こっそり呼びかけてこの場を離れた。シズルとルシアのデートが上手くいくことを願いながら気づかれないように道を歩く。
ウリシアはルシア達とシズクを交互に見てシズクの耳元でこっそり話しかけた。
「シズクさん、何か企んでるんですか?」
「ふふ、さあね。」

おにぎりを食べていると、シズク達が居なくなっていることに気づいた。辺りを見回すが、どこにもいないようだ。
「…シズクさん達がいない。」
ウリシアが心配なルシアはスキルを使って居場所を突き止める。
なぜ離れていっているのか疑問だが、追いかけるか。

_

シズクが見計らって離れさせてみました。
ルシアは計画?に気づいてません笑
シズルに引き止めていただければデート中断免れます♡
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2025/03/09 17:01
「あれ、が気になるのか。」
 それは至って庶民的な食べ物だとシズルは記憶していた。在り来たりの朴訥とした物だ。料理と呼べる程ではない。だがルシアのそれを見る目はとても好意的で、憧れとも取れる表情にシズルは心が動いた。
 シズルは真っ直ぐにその屋台へと向かった。そして凡そ屋台で使う額とは思えない、むしろ屋台ごと買い取る金額を店主に差し出す。
「おにぎりを貰おうか。」
 恐縮する店主をよそに、並んでいたおにぎりを手に取ってルシアの元に悠然と戻っていく。そして堂々とそれをルシアの眼前に差し出した。
「さあ、食すが良い。他にも気に入った物があれば、遠慮なく申せ。」
 真顔のまま、シズルは言った。幾ら服装が目立たなくても、その立ち居振る舞いは周囲からすれば浮いている。血相を変えたミズハがフォローしに屋台へ走るが、シズルの目には届いていないようであった。

--
取り敢えず。『物を買うにはお金と引き換え』という常識は入っているシズルなのですが。
貨幣感覚はある意味、ザルです(笑) みんな、ミズハがやってしまってたんで。
(何もしなくても買える欲しい物なら何でも、欲しいと思った時に目の前に置かれてる生活をしてた。口に出して言いもしないヤツです)


シズルをこのまま暴走→皆からはぐれさせてもいいですし。シズク兄様に気を利かせてもらって→離れるってのもいいかな、と。
(単純に人混みでも、このまま行けば突拍子もない行動をシズルが起こしそうなので)

多分、ルシア様の身の振り方次第になりますので、(シズルへの庶民の立ち振る舞い方指導、とか。奇異行動防止のひと気避け移動、と。)どうぞ宜しくお願いします。
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2025/03/02 22:44
シズルの握力から力強さを感じる。シズルの問いかけに顔を見上げ、首を横に振る。
「特にはない。」
視線を屋台に戻し、様々な料理やお菓子を見る。この国の郷土料理もあれば、おかしな形をしたお菓子もある。そのせいか、見慣れないものばかりで警戒してしまう。すると、人気のない屋台が目に入る。そこにはこの場所には似つかわしくないものが売られていた。
「おにぎり……。……あ、すまない。なんでもない。」
おにぎりは日本の郷土料理であるが、実は竜王國でも一般的に食べられていたものだ。
そういえば、母上と婆やにおねだりして作ってもらったな……。


_

大丈夫ですー!
人混み多そうなのではぐれさせるってのもありですね!それでいきましょう!

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2025/03/01 18:59
 何も答える事が出来ずに、ミズハは委縮して瑞麟君に頭を下げた。
 会場に着く頃には、大勢の国民がイベントの中心部へと集まってきていた。あちこちでパレードに似た個人の衣装披露が開催されている。集まる人が多い分、その周辺には市に等しい数の屋台が数ブロック展開されていた。
 中央広場では催しの進行がなされている。既に広場は行き交う人の流れでごった返していた。半分無礼講なので、普段なら遠巻きにされる皇族でも今は、袖触れ合う近さで皆すれ違ってくる。
 互いにはぐれぬ様、シズルは強くルシアの手を握った。
「ルシア。何か望むものは有るか?」
 流石にこの人込みは、シズルも堪えていた。できるなら遠巻きに見学したいものの、参加してこそ楽しめるという見方があるのも、十分承知している。ルシアにとって何が一番楽しめるかを考えて、シズルは改めて問いかけた。

--
お祭り内容を端折って書いてるので…感覚的にハロウィンっぽくなっちゃってるかもしれません。
今なら、二人だけをはぐれさせるって手もアリかも、です←自然と二人きりになっちゃいませんか?
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2025/02/22 22:37
後には戻れないのだろうか。
心做しかシズルがとても楽しんでいるに見える。従者だということを周りに知らしめるからだろうか。とはいえ、本来の姿を知っているのはここにいる人だけで他は知らないため、やろうとしていることを不思議に思った。
メインの会場に行くらしい。断るわけにもいかず、こくりと頷く。
「分かった。何をするのか教えてくれ。」
シズルについて行き、メインの会場へと向かった。
シズクはミズハの肩に手を置き、口を耳元に近づけて囁く。
「ごめんね。」

_

んなら、空気の流れで自然と2人きりの状態にしますか!
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2025/02/20 23:11
 漸く繋いだ手がシズルは大きく感じられた。多少体格差もあるが、それでも不思議な感じであった。魔力が吸い寄せられるようにルシアに流れていく錯覚に、シズルは目眩を起こしそうになった。それでもみっともない醜態を晒さずに収めるべく、全ての感覚を飲み込んで皆と共に歩き出す。
「其方は初めてであろう。まずはメインの会場に参ろう。」
 そうルシアに声を掛けた。普段なら全てミズハが御膳立てをして、回るだけだったが。たまにはこういうのも良い。案内をする立場というのは、相手がどう反応をみせるものなのか、探りながら確認をするものなのだと、初めての事にむしろ興味をそそられつつあった。
 一応イベントの催しの内容は知っている。兄上が誘いに来なければ行くつもりは無かったが、案外新鮮で面白味がある。
 少なからず楽しんでいるシズルに、皆の一番後方でついていくミズハは複雑な面持ちでいた。そんなミズハにジンスイが小声で声をかける。
「どうした。」
「…何でもない。」
 言った処で。それはどう仕様も無いのだから。ミズハは一人、胸中へと飲み込んだ。

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そんなわけで会場に向けてか、会場内でそぞろ歩き中・・・です。二人きりにするタイミングは、シズク兄様にお任せしますね(笑)
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2025/02/14 00:10
ミズハの発言により、差し出された手を見て1歩後ろへと下がる。シズクはその様子を見て驚いた。
「どうしたんだい?君はシズルの従者だろう?」
それは分かっている。だが、計画を成功させるためにはできるだけ目立たない方がいい。
シズルと視線が合うと少しは申し訳ないのか視線を逸らした。
「……すまない。目立ちたくないんだ。」
初めてシズルの命令を聞き入れなかった。断ること自体ありえないのか、空気が異様に重い気がする。
次に発言する言葉をどうしようか考えていると妹が走ってやってきた。
「皆さん、お待たせしました!…ってあれ?何かありましたか?」
イベントが楽しみだったのか走ってやってきた妹を見て思わずシズルの手を取る。
「なんでもない。シズル、行こう。」


_

では、ウリシアはシズクと一緒にさせちゃいますね!
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2025/02/13 23:29
 怪訝な顔でシズルはシズクを見て、それからルシアに視線を移す。何を誘うというのだろうか。むしろその意味を理解したのはミズハだった。
「シズル様。この際にルシアをシズル様専属の従者と知らしめるのは如何でしょうか。」
 そうした方がよりルシアに用事を頼みやすいから、だとルシアには口パクで伝える。その様子はシズルも見て感じ取っていた。
 恐らくミズハは自身の仕事により力を発揮したいのだろう。珍しいが、同時にミズハがルシアをきちんと認めた証かもしれない。
 フッと表情を緩め、真っ直ぐにルシアへと視線を移す。そして、シズルはルシアに御手を差し出した。
「共に参ろうか。」
 周辺にいたジンスイも、そんな中でシズル達の元へ合流してきていた。シズクも居るので少し控えめに寄り添い、警護体制に入る。軍人家系のジンスイには、ほぼ当然の行為であった。
_

あとはウリシア嬢が揃えば、ですけど。さっさと二人きりにしちゃっても!? かもです(笑)
ジンスイはそのまま、シズク様護衛でくっ付いていきますので、シズルの護衛はルシア様にお任せしますね。
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2025/02/06 23:36
シズルが頷いたのと同時に魔力を手の平から出し、複数の光の玉を作ればその玉に伝言を入れて魔法で送り先へ飛ばした。
ミズハはいつの間にかシズルの傍に現れ、いつも通りにシズルに接する。シズクはミズハがシズルに対してどんな想いを抱いているのか前から気づいていた。しかし、可愛い弟のためだ。弟を幸せにするためならたった1人の理解者として、そして、兄として汚い手も姑息な手も使う。
ミズハには悪いけど、失恋してもらうしかない。
シズルを気にしながらもミズハには話しかけず、シズクは相手が来るのを待った。

同時刻。ルシアは外から視線を離し、奥の廊下に視線を向ける。すると、光の玉がふわりと目の前まで浮遊してきた。瞬時に手紙だと察して人差し指で玉に触れれば、玉が話し始めた。
「ルシア、今すぐ気を辿って僕たちの所へ来て。来なければ、明日着せ替え人形をしてもらうよ。シズクより」
話し終えた玉は塵となって消える。
……なんだか嫌な予感がするな。
伝言を聞いたルシアは気を辿りながら急いでシズク達のいる所へ向かった。

数分も掛からずに目的地へ到着する。
シズクは直ぐに気づき、嬉しそうにルシアの手を取った。
「早い到着で嬉しいよ。…ほら、シズル。誘わないと!」


_

それいいですね!
学園内なら行動もしやすいかな?
いつの間にか2人きりになってデートとかできたりして笑
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2025/02/05 23:49
 きっと止めた所で兄上なら皆を呼んでしまうだろう。そう思い、仕方無いとシズルは頷いた。ミズハは兄上の手を煩わせなくともすぐ反応する。シズルは自らのミズハに繋がる気を探った。居場所を特定するまでもなく、ミズハはすぐに二人の前に現れ、当たり前に傅く。
「…御呼び、でしょうか。」
 なるべくいつもと変わらぬ声でミズハは答えたつもりだった。でも先日の件がある。気に留めないつもりでも揺らぐ気持ちを隠しきれない。

_

建国記念日なら、きっとあちこちのコミュニティでそれぞれにイベントを行っているという考え方もあるかと。それでいけば学園内でよいのではないでしょうか。学園は比較的オープンに行っているとすれば、一般人から皇族まで幅広く、外部からも参加できるかと。
一番規模の大きな会場が、日大魔法帝学園…という感じですかね。(多分宮中でも数日期間内に、皇帝に拝礼し忠誠を誓う儀式があったりして)
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2025/02/05 23:48
 きっと止めた所で兄上なら皆を呼んでしまうだろう。そう思い、仕方無いとシズルは頷いた。ミズハは兄上の手を煩わせなくともすぐ反応する。シズルは自らのミズハに繋がる気を探った。居場所を特定するまでもなく、ミズハはすぐに二人の前に現れ、当たり前に傅く。
「…御呼び、でしょうか。」
 なるべくいつもと変わらぬ声でミズハは答えたつもりだった。でも先日の件がある。気に留めないつもりでも揺らぐ気持ちを隠しきれない。

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建国記念日なら、きっとあちこちのコミュニティでそれぞれにイベントを行っていると考えて良いでしょうから、学園内でよいのではないでしょうか。学園は比較的オープンに行っているとすれば、一般人から皇族まで幅広く、外部からも参加できるかと。
一番規模の大きな会場が、日大魔法帝学園…という感じですかね。(多分宮中でも数日期間内に、皇帝に拝礼し忠誠を誓う儀式があったりして)
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2025/01/30 23:20
「誘いに来たんだよ。楽しいイベントなら絶対シズルと行きたいからね。」
逃げないように腕を組み、よしよしと可愛がるように頭を撫でた。
それにしても、まだルシアへの好意に気づいていないとは…。ここは僕が何とかしないとかな。
「ほら、行くよ。目立ちたくないなら一般的な格好をすればいい。」
楽しそうにしながら魔法で己とシズルの格好を目立たない服装に変えた。そしてシズルの手を優しく握り、ルシャナに「行ってくるから留守番よろしくね。」と言い残して部屋を出た。
外はもう夕方で、そろそろ暗くなる頃だ。
「…そうだ。せっかくだからミズハとジンスイ、ルシアとウリシアちゃんを誘おうか。いっぱい居ると倍楽しくなるよ。」
どうする?と聞きながら名を上げた者達へ声をかけるべく、魔法を唱える準備をした。


_

そうですね……。学園内にしようか、学園外にしようか迷ってます。
いずれも着物を着て皆で祝いながら日本特有の一般的なお餅や団子などを食べるイベントとかどうでしょうか?
着物は貴族や皇族などランクによって豪華なものとし、祝う人の中には竜族の頭から首までが描かれたものを掲げる人もいるとか。
非国民でなければ、一般人から皇族まで幅広く参加できるにしましょうか!
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2025/01/30 18:23
 シズルは深くゆっくりと、息を吐くと顔を上げてシズクに目を向けた。
「兄上。」
 中断された瞑想を兄上に咎めるつもりはない。だが、(兄上に)ルシアの事をとやかく言われるのは、何故か心が波打つ。
「イベントとなれば、尚更我は会場には居らぬが良いのです。」
 それが悪しきうねりにならぬ様、シズルはルシアの事には触れなかった。ただそれでも気になっているのに違いはなく、冷静な振りをしても双眸が揺らぐ。ルシャナはそんなシズルを不思議に見つめ、気遣うようにぺろりとシズルの頬を舐めた。
「兄上こそ、イベントに向かわれないのですか?」
 少し、遠ざけるようにシズルは兄に言った。

_

了解です! ところでイベントの会場は何処になるんでしょうか? 宮を手薄にするなら別の場所の方が都合良さそうですし…。(ミズハ君はイベントの方へ向かわせようかとも思っておりますが。そもそも参加資格はあるのか?ですね)
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2025/01/23 00:56
そのトレーニングルームにシズクがドアをノックして入る。
「こんな所にいた。イベントに行かなくてもいいのかい?建国記念日だから僕たち皇族もイベントに参加できるよ?」
昨日、ルシアを着せ替えしていた時のシズルの様子が明らかにおかしかった。外見は普段通りに見えるが、長年共に暮らし、共に行動してきたためにシズルのことは分かっているつもりである。
コツコツと足音を立てて近づき、シズルの隣に座る。
「確かルシアはミズハとジンスイと同じ立場だよね。それに、過去の情報が分からない謎の人物だ。仲間とはいえ、少しは警戒した方がいいよ。」
ルシアのこと、シズルを心配していることを話して顔を見た。
「……ルシアのこと気になっているかい?」

_

面白そうです!
よろしくお願いいたします。
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2025/01/21 18:24
 その頃ミズハは教室にいた。傍目には相変わらず八方美人で愛想よく振舞っていたが。落ち込んだ気持ちはまだ元には戻っていない。本当はシズル様の傍に付いているべきなんだろうけれど。今朝もシズル様は部屋の扉を閉めて籠られておられる。防御陣は完璧に仕上げてあるから心配は無いけれど、邪険にされてる気がして…余計にミズハは落ち込んでしまっていた。
 シズル様に大切にされているのは変わらない。でも、シズル様自身気づいておいででないあの感情に、自分が割り込むことなど出来はしないから。ましてやその相手が新参者のルシアだというのが、癪に障るよりも悲しいと感じる気持ちが余計にミズハを追い込んでいた。どこに気持ちをぶつければいいのか。それがわからない。
 何か一言でも…シズル様にお声を掛けて頂ければ、それだけでシズル様の為に全力で立ち向かえる。例えそう…自分が報われなくても。
 それでも今は、シズルへと近づくことさえ怯えて出来ないミズハであったのだが。

 一方で、シズルは地下のトレーニングルームに移っていた。自身の魔力を試す目的があったからだ。己の持つ制御力は壊されたものの、ルシャナやミズハの魔力を利用して、もっと深く己の魔力を呼び起こす方法を探っていた。あの皇太子に負けぬ力をもう一度手にするために。
 ルシャナと額を合わせ、共に瞑想する。情報はミズハの陣と、僅かだがルシアの感覚がまだ残っていた。ルシアの気配を感じ取れる程度には分かる。
 部屋は空気の揺らぎすらなく、静まり返っていた。それはまるで嵐が来る前の静けさのように…。

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ギャー 更新日付失念しておりました(陳謝)
ルシア様の遊郭探訪、承知しました。瑞龍君が出てくるかはわからないですが、近従あたりは現れます。
大事にならないよう、シズルもそこへ飛ばそうかと思っておりますが。いかがでしょか。
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2025/01/13 00:16
"宮"…か。そこに行けば、復讐対象に会えるのだろうか。……復讐は親との約束を破ってしまうのに、こんなことを考えるとは。
書物を閉じ、棚にもたれかかる。
「…私の心は既に汚れてしまったようです。…耐えられる自信がありません。」
天に召されてしまった両親に向けて胸を抑えながら小声で呟く。そうして手を下ろして書物を元に戻すと図書室を後にした。
「何があっても清い心を持つこと。相手を恨んで復讐などをしても、決して心が晴れることはない。負の連鎖が続くだけだ。」。幼い頃に両親に言われ、約束を守ってきた。守れたのは、子供だけの心があったこそだろうか。
廊下を歩いていると、チャイムが鳴る。
…そういえば、今日の授業は時間短縮だったな。何かのイベントがあると聞いているが、参加しなくてもいいだろう。


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わわ、長い文章ありがとうございます!笑
皇族専用の遊郭、ルシアが探索目的で行くかもです。
そこで瑞龍君辺りに見つかってしまうとかにすると面白い展開になりそうです…!
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2025/01/11 14:49
 シズルに関連した記述をまとめるとこういう内容になる、だろうか。

 瑞凰シズル・アマツカミコトノリ。双子の弟児で皇位継承権は5番目に当たるが、実質的には持っていないに等しい地位になる。母君は元中宮付きの侍女で乳母だった、第三位の正母(正妃・側妃・正母・妾母の順となる)
 双子は胤を分かつ事から「天を割る」とも云われ、元凶とされてきた。特に後から生まれた児は負の要素を抱えているとされて、封印され破棄するのが一般的。皇族の中でも現皇帝の直血ゆえに、破棄は免れた珍しい存在。生まれてすぐに魔力を引き出す根本制御の能力を封印してあるので、皇帝に厄災を及ぼす危険も皆無である
 皇族が住まう神天宮は通称“宮”と呼ばれ、数多の水巫女が造り出す結界により、一般の国民が住む界からは切り離されている。皇帝が祭儀を行う広間を中心に、南方に政治を司る局、北方に皇帝の居城、東方に瑞龍君の居住区、西方に他の皇位継承者の居住区、北半分の外側は巫女の領域、南半分の外側は他の皇族の居住区となっている。下界に通じる下側は、仕官や侍女の入る区域で皇族専用の遊郭も存在する
 瑞凰君は現在、日大魔法帝学園に在籍しており、学園内の寮邸宅で生活されている

 ミズハ・クチナヌワ。水蛇の血筋の一族の中で、水巫女として皇族に仕える家系。だが忌子の母親と皇族の間に生まれた未嫡子の為、忌子として扱われている。母親が忌子である経緯は、先代の皇帝の戯れにより身籠った巫女が産み落とした事による。皇族の血と水蛇の血が混ざった忌子ゆえに、皇族の中で遊女として飼われていたものの、現皇帝の御手付きもある中で身籠り、生まれたのがミズハである。男児であったが母親譲りの才覚と美貌を持っていた事で、母親と同様に遊郭で暮らしていた
 8歳の頃に瑞凰シズル・アマツカミコトノリに見初められ、以後従者として彼に就く

 ジンスイ・シャムスダール。建国より皇帝に仕える軍師一族シャムスダールの直系、第15子。魔力は強いが上手く操ることが出来ず、暴走させる危険性がある。剣術には秀でており、国内で彼の右に出るものはいない。ただ剛直な性格の為、融通が利かない。人付き合いを重視する宮中では扱いづらく仕官がなかなかな決まらなかったが、2年前漸く瑞凰君に仕える事が決まり、今日に至る

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こんな感じで如何でしょうか? 不足あれば書き足します
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2025/01/05 23:43
なぜかミズハが魔力で叩いてきている。何か気に食わないことでもあったのだろうか?シズルだけでなく、ミズハのことも気にしないといけないのは別に構わないが…。まぁ、そっとしておこう。
ミズハが魔力で叩いてきていることはスルーして自室に戻った。

翌日の昼頃。彼は図書館ならぬ図書室で調べ物をする。この学園では現在の情報も書物として取り入れている。であれば、シズルの詳細や竜王國を滅ぼした後のことが記されたものがあるはずだ。
ルシアは看板を見て必要な書物を本棚から抜き出して中身を素早く確認する。
休憩時間であるため、人気のない図書室に居るのは彼1人だけ。静けさもあるため、集中ができる。
「……成程。こんな細かいことまで載っているのか。」
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2024/12/26 18:08
 だが何の反応もない。どころか部屋が空間ごと遮蔽されてしまっているかのような、結界に似たもので覆われている。その中にシズルが居るのかどうかさえ分からない。
 代わりに部屋の前に立つルシア向けて、漣の様にミズハの魔力が何度も打ち寄せてきた。魔力の出所はどうやら中庭のようである。

 ミズハはひとり中庭の端、寮邸の陰でひっそりと佇んでいた。胸の内に渦巻く蟠りが何なのか、ミズハはよくわかっていた。
 これは、嫉妬だ。しかもルシアへの。シズル様のあの表情がルシアに起因するなら、それはシズル様の中でルシアが他の誰よりも特別な存在になりつつある、という事。今までシズル様の身近にいて、大事にされてきた自負があったとしても、ルシアを想うシズル様の御心には…そんな自負は何の意味も成さない。
 シズル様の中での一番が、確実にルシアに置き変わりつつあるのが、口惜しくて悔しくて悲しくて。けれどもシズル様には想いを遂げて欲しいという、強い願望もミズハの心にはあったのだ。
 だから気づけばミズハは自分の魔力でルシアを叩いていた。

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↑俗にいう「バカバカバカーッ!!」と背中をポカポカ叩くというヤツ、です。実質の肉体的ダメージは全くありません。ちなみにシズルは「居留守」です。兄上とイチャつく(←というように見えていた)ルシア様に、完全にへそ曲げてます。しかも自分自身その自覚無し(笑)ですね。

どうぞよいお年をお過ごし下さい。(以上、年内はお休みしますね)
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2024/12/15 15:55
着せ替えが終わると彼は元の姿に戻ってシズルの部屋に向かう。
気にしない方がいいのだろうが、彼の態度はとても気になった。主従関係だし、シズルの状態は把握出来るところまで把握しておきたい。
シズルの部屋に到着すれば扉をノックする。
「シズル、居るか?」

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それは面白い展開になりそうですね笑



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