荒野の河に☆4
- 2025/01/27 06:19:25
嫌われると思っていた。力づくでも退けさせられると思っていた。しかし彼は俺の腕にすっぽりと埋まる。そして彼の方から俺に口付けをする。重ねるだけではない濃厚なキスに、反応的に俺も答えていた。可愛らしい寵愛に酔いしれていたのも束の間、首元に刺激が走り、そのとたんに動けなくなった。膝から崩れるように倒れ込むと、頭上にはサイルの姿が見えた。…何かを盛られた、毒なのか。
「サイル。…これは、…」
問いただそうとしても、口が回らない。すると、サイルの方から答えを提示してくる。それを俺は黙って聞くことしかできなかった。
…工作員。それは彼を拘束したあの日から知っていたことだったが、これほど機密は情報は知らなかった。今となってはもう不要な情報だと認識している。ほぼ壊滅状態で国の再建で精いっぱいなベレアンに、そんな組織がまだ動いていられるとは思っていない。それに戦争は終わったのだ、情報を絞り出すために彼を溺愛しているわけではない、俺の心が彼を愛している。
動けるようになったその瞬間に、俺は立ち上がってサイルをもう一度抱き締める。まだ喋れるほど口周りの筋肉は戻っていないが、そのまま彼を抱え、近くにあった簡易ベットに寝かせる。ここで作業する人間のことを考えて、休息できる場所を用意していたのだろう。
そのまま彼の目を見つめながら、優しく頭を撫で続ける。何も、手を出そうとはしない。今までそうやって言いなりになってきたというのだから、俺は俺の意思で彼の傍にいることを分かってほしかった。
そして口元の取れた時、先ほどのサイルと同じように優しく唇を重ね始めた。
_____________
結局、手出してますね←























表の通りを一通り見物し、路地裏から更に細い路地裏へ、足を踏み込ませると幾つもの通路と階段が入り混じる少し広い窪んだ場所に出た。
目的地はまだ先だった。汚泥交じりの広場ではガラの悪い人足達がちらほらと立ち並び、雇い主を求めて目を滾らせているし、表沙汰にできないものを手に入れようと足を踏み込む商人や傭兵が、互いをけん制しあい、商談していた。
カイにはその窪地の広場を見下ろす入口で待機してもらい、サイル単独でとある商人の露店へと足を運ぶ。
「よお、兄ちゃん。随分若いのに度胸があるな。」
馴れ馴れしくガタイの良い人足が、気さくに声をかけてくる。愛想笑いでサイルは素通りし、目的の店で品物を買った。そしてふと、目に留まったように、その近くで座り込んだままの乞食を観察し、サイルは彼の元へ足を向けた。乞食の前にはそこいらで拾ってきたような、使い古した紙切れが何枚も重ねられ置かれている。見様によっては売り物…のつもりなのだろう、その紙切れをサイルは指差し。
「紅香紙をください。」
そう言って小銭を掌に乗せて差し出す。だが乞食は全く気付いていないようだ。襤褸布を禿げた頭からかぶり、やせ細った体に纏わせ座り込んでいる小柄な老人のような男。その目も開いているのか、見えているのか聞こえているのか、それさえわからない。最初に声をかけてきた人足がサイルに言う。
「よしな、兄ちゃん。そいつには何も見えてねえし、聞こえちゃいねぇよ。」
だが別の所から子供が老乞食の元に駆け寄り、顔を覗き込んでは彼の手元の紙を取って、サイルに手渡した。サイルはそれを受け取って小銭を子供に渡すと、その場を後にし、カイの元へ戻る。
促すようにカイの背を押し、その場から離れる。表通りよりももう一本内に入る路地の小さな宿場で、サイルは少し甘えるようにカイに頭を凭せ掛けて言った。
「少し…疲れたので、宿で休憩しましょう。」
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宿の部屋に入れば詳しく状況説明します。
表の通りを一通り見物し、路地裏から更に細い路地裏へ、足を踏み込ませると幾つもの通路と階段が入り混じる少し広い窪んだ場所に出た。
目的地はまだ先だった。汚泥交じりの広場ではガラの悪い人足達がちらほらと立ち並び、雇い主を求めて目を滾らせているし、表沙汰にできないものを手に入れようと足を踏み込む商人や傭兵が、互いをけん制しあい、商談していた。
カイにはその窪地の広場を見下ろす入口で待機してもらい、サイル単独でとある商人の露店へと足を運ぶ。
「よお、兄ちゃん。随分若いのに度胸があるな。」
馴れ馴れしくガタイの良い人足が、気さくに声をかけてくる。愛想笑いでサイルは素通りし、目的の店で品物を買った。そしてふと、目に留まったように、その近くで座り込んだままの乞食を観察し、サイルは彼の元へ足を向けた。乞食の前にはそこいらで拾ってきたような、使い古した紙切れが何枚も重ねられ置かれている。見様によっては売り物…のつもりなのだろう、その紙切れをサイルは指差し。
「紅香紙をください。」
そう言って小銭を掌に乗せて差し出す。だが乞食は全く気付いていないようだ。襤褸布を禿げた頭からかぶり、やせ細った体に纏わせ座り込んでいる小柄な老人のような男。その目も開いているのか、見えているのか聞こえているのか、それさえわからない。最初に声をかけてきた人足がサイルに言う。
「よしな、兄ちゃん。そいつには何も見えてねえし、聞こえちゃいねぇよ。」
だが別の所から子供が老乞食の元に駆け寄り、顔を覗き込んでは彼の手元の紙を取って、サイルに手渡した。サイルはそれを受け取って小銭を子供に渡すと、その場を後にし、カイの元へ戻る。
促すようにカイとその場を後にして、サイルは少し甘えるように頭を凭せ掛けた言った。
「少し…疲れたので、宿で休憩しましょう。」
「…俺は、もうずっとカイを信じてますよ。信じてるから…俺がいた組織のこと話したんです。」
渡されたハンカチで涙を拭うと、強い眼差しでサイルは語り出した。
「きっと、彼らは“国”という存在を信用できない。だから、人間としての皇太子殿下なら地位も権力も為人も揃っているから、彼らでも信用すると俺は見ています。でも…」
僅かに伏し目がちになり、サイルはカイから視線を逸らした。
「カイには恐らくそこまでの信用を持たない…し、場合によっては排除する方に動く可能性だってある。俺は、カイが王太子殿下に同行して彼らと会うのが一番安全だと…思っているんです。」
本来なら当人を前にして言う話じゃない。カイの立場なら俺の今した話は論外だ。
「…前に、彼らと会う事が安全かどうか、訊いてましたよね。正直、俺は彼らにとって裏切り者です。排除されるか、切り捨てられるか、会いに行って無事な保障はありません。向こうも俺がそう考えると判断しています。
でも、このままで何もしなければ…今の彼らは、住処を失い、より魔獣に襲われる危険に身を晒す中で、やがて安住の地を奪いに牙を剥く。そうなったら…国とも、騎士団とも敵対する関係になる。その先に彼らの未来は有りません。」
抑えていた筈の涙が、再びサイルの瞳から零れ落ちた。なまじ個々の能力が高い分、誰にも頼る事が出来ない結果を生み出している。彼らが他人を信用しないというのはそういう事。
「“彼”は俺に薬の知識、毒の知識、人体の弱点や構造、その他生き延びるのに必要なあらゆる事を教えてくれたんです。例え俺が何処で独りきりになっても、迷わず生き延びられる様に。
正直俺も“彼”自身の事はよく知りません。でも、“彼”にはまだまだ俺の知らない知識があるし、キゾン王国にとっても有益な存在になる筈です。だから…」
縋る様に、サイルはカイを見つめていた。
「…俺は、もうずっとカイを信じてますよ。信じてるから…俺がいた組織のこと話したんです。」
渡されたハンカチで涙を拭うと、強い眼差しでサイルは語り出した。
「きっと、彼らは“国”という存在を信用できない。だから、人間としての皇太子殿下なら地位も権力も為人も揃っているから、彼らでも信用すると俺は見ています。でも…」
僅かに伏し目がちになり、サイルはカイから視線を逸らした。
「カイには恐らくそこまでの信用を持たない…し、場合によっては排除する方に動く可能性だってある。俺は、カイが王太子殿下に同行して彼らと会うのが一番安全だと…思っているんです。」
本来なら当人を前にして言う話じゃない。カイの立場なら俺の今した話は論外だ。
「…前に、彼らと会う事が安全かどうか、訊いてましたよね。正直、俺は彼らにとって裏切り者です。排除されるか、切り捨てられるか、会いに行って無事な保障はありません。向こうも俺がそう考えると判断しています。
でも、このままで何もしなければ…今の彼らは、住処を失い、より魔獣に襲われる危険に身を晒す中で、やがて安住の地を奪いに牙を剥く。そうなったら…国とも、騎士団とも敵対する関係になる。その先に彼らの未来は有りません。」
抑えていた筈の涙が、再びサイルの瞳から零れ落ちた。なまじ個々の能力が高い分、誰にも頼る事が出来ないのだ。他人を信用しないというのはそういう事。
「“彼”は俺に薬の知識、毒の知識、人体の弱点や構造、その他生き延びるのに必要なあらゆる事を教えてくれたんです。例え俺が何処で独りきりになっても、迷わず生き延びられる様に。
正直俺も“彼”自身の事はよく知りません。でも、“彼”にはまだまだ俺の知らない知識があるし、キゾン王国にとっても有益な存在になる筈です。だから…」
縋る様に、サイルはカイを見つめていた。
「本気で、彼らと関わることを…望んでいただけますか。」
カイが(チャボラを)知らなくて、当然だ。だって目の前に存在しても目には映らない、そういう存在なのだから。どの国にも見捨てられてきたからこそ、誰にも頼らず生き抜く為の自衛精神が強く染みついている。
仲間と認めた相手には心を開くけれど、それ以外には存在すら認識させない。
ペレアン側のチャボラに居た時は、所謂流れ者や逃亡者、それに貧民が行き着く吹き溜まりみたいではあったが。此処キゾン側のチャボラは“彼”の下に、弱者が生き残れる様に形成された或る種の部族…のようなもの、だ。
最初はベレアンも能力の高い者がいるからチャボラ出身者を利用しようとしたけれど。後に形成された組織は、そのベレアン中枢すら喰らう様な化け物が支配し、(チャボラを)使い勝手の良い道具に変えた。俺が入った時点ではもう、組織は戦争を煽って好き勝手に全てを貪っていた。“彼”が…同胞を少しでも守る意志から、組織の支配に対抗して立ち上げた…それが今のチャボラだと言ってもきっと過言ではない。
でも、人目を避けるが故に湿原のすぐ傍で生活しているなんて誰も知らないし、その影響で肉体が蝕まれていることも、“彼”の体のことも─
そう思った瞬間、サイルの瞳から涙が零れた。気付いてしまったのだ。自分だけ、(カイと)幸せに…なんて、決してなれない。俺自身が自分を許せないのだから。
カイの言うとおりだ。俺は結局カイを利用して自分の身勝手な気持ちを納得させようと、しているだけ。
零れ落ちた涙が床に小さな染みを作る。サイルは微動だに出来なかった。カイの眼を見つめ続け、それでもぐっと息を飲んではどうにか声を絞り出す。
「カイ・アビー騎士団長殿。どうか…どうかお願いします。」
サイルは一歩下がり、ゆるゆると両膝を床に着いた。諦め切れない想いがサイルを止《とど》めようとせず、突き動かす。そして体を折り曲げ、額を床に擦り付けた。
「俺にとって“彼”は命の恩人なんです。…そんな言葉じゃ言い表せない位、恩を受けてきた人なんです。今ならまだ間に合うかもしれない。彼に治療を受けさせて欲しい。どうか…どうかお願いします。」
「本気で、彼らと関わることを…望んでいただけますか。」
カイが(チャボラを)知らなくて、当然だ。だって目の前に存在しても目には映らない、そういう存在なのだから。どの国にも見捨てられてきたからこそ、誰にも頼らず生き抜く為の自衛精神が強く染みついている。
仲間と認めた相手には心を開くけれど、それ以外には存在すら認識させない。
ペレアン側のチャボラに居た時は、所謂流れ者や逃亡者、それに貧民が行き着く吹き溜まりみたいではあったが。此処キゾン側のチャボラは“彼”の下に、弱者が生き残れる様に形成された或る種の部族…のようなもの、だ。
最初はベレアンも能力の高い者がいるからチャボラ出身者を利用しようとしたけれど。後に形成された組織は、そのベレアン中枢すら喰らう様な化け物が支配し、(チャボラを)使い勝手の良い道具に変えた。俺が入った時点ではもう、組織は戦争を煽って好き勝手に全てを貪っていた。“彼”が…同胞を少しでも守る意志から、組織の支配に対抗して立ち上げたと言ってもきっと過言ではない。
でも、人目を避けるが故に湿原のすぐ傍で生活しているなんて誰も知らないし、その影響で肉体が蝕まれていることも、“彼”の体のことも─
そう思った瞬間、サイルの瞳から涙が零れた。気付いてしまったのだ。自分だけ、(カイと)幸せに…なんて、決してなれない。俺自身が自分を許せないのだから。
カイの言うとおりだ。俺は結局カイを利用して自分の身勝手な気持ちを納得させようと、しているだけ。
零れ落ちた涙が床に小さな染みを作る。サイルは微動だに出来なかった。カイの眼を見つめ続け、それでもぐっと息を飲んではどうにか声を絞り出す。
「カイ・アビー騎士団長殿。どうか…どうかお願いします。」
サイルは一歩下がり、ゆるゆると両膝を床に着いた。諦め切れない想いがサイルを止《とど》めようとせず、突き動かす。そして体を折り曲げ、額を床に擦り付けた。
「俺にとって“彼”は命の恩人なんです。…そんな言葉じゃ言い表せない位、恩を受けてきた人なんです。今ならまだ間に合うかもしれない。彼に治療を受けさせて欲しい。どうか…どうかお願いします。」
「本気で、彼らと関わることを…望んでいただけますか。」
カイが(チャボラを)知らなくて、当然だ。だって目の前に存在しても目には映らない、そういう存在なのだから。どの国にも見捨てられてきたからこそ、誰にも頼らず生き抜く為の自衛精神が強く染みついている。
仲間と認めた相手には心を開くけれど、それ以外には存在すら認識させない。
ペレアン側のチャボラに居た時は、所謂流れ者や逃亡者、それに貧民が行き着く吹き溜まりみたいではあったが。此処キゾン側のチャボラは“彼”の下に、弱者が生き残れる様に形成された或る種の部族…のようなもの、だ。
最初はベレアンも能力の高い者がいるからチャボラ出身者を利用しようとしたけれど。後に形成された組織は、そのベレアン中枢すら喰らう様な化け物が支配し、(チャボラを)使い勝手の良い道具に変えた。俺が入った時点ではもう、組織は戦争を煽って好き勝手に全てを貪っていた。“彼”が…同胞を少しでも守る意志から、組織の支配に対抗して立ち上げたと言ってもきっと過言ではない。
でも、人目を避けるが故に湿原のすぐ傍で生活しているなんて誰も知らないし、その影響で肉体が蝕まれていることも、“彼”の体のことも─
そう思った瞬間、サイルの瞳から涙が零れた。気付いてしまったのだ。どれだけ“彼”の力になりたいと望んでも、きっと無意味なのだと。互いに互いを拒み続けてその内に“彼”等の命が失われる…だけ。
カイの言うとおりだ。俺は結局カイを利用して自分の身勝手な気持ちを納得させようとしている。
サイルは溢れる涙を止める事が出来ないまま、ぐっと息を飲んだ。
「カイ・アビー騎士団長殿。どうか…どうかお願いします。」
サイルは一歩下がると両膝を床に着いた。諦め切れない想いがどうしても止めようとしない。そして体を折り曲げ額を床に擦り付ける。
「俺にとって“彼”は命の恩人なんです。…そんな言葉じゃ言い表せない位、恩を受けてきた人なんです。今ならまだ間に合うかもしれない。彼に治療を受けさせて欲しい。どうか…どうかお願いします。」
「本気で、彼らと関わることを…望んでいただけますか。」
カイが(チャボラを)知らなくて、当然だ。だって目の前に存在しても目には映らない、そういう存在なのだから。どの国にも見捨てられてきたからこそ、誰にも頼らず生き抜く為の自衛精神が強く染みついている。
仲間と認めた相手には心を開くけれど、それ以外には存在すら認識させない。
ペレアン側のチャボラに居た時は、所謂流れ者や逃亡者、それに貧民が行き着く吹き溜まりみたいではあったが。此処キゾン側のチャボラは“彼”の下に、弱者が生き残れる様に形成された或る種の部族…のようなもの、だ。
最初はベレアンも能力の高い者がいるからチャボラ出身者を利用しようとしたけれど。後に形成された組織は、そのベレアン中枢すら喰らう様な化け物が支配し、(チャボラを)使い勝手の良い道具に変えた。俺が入った時点ではもう、組織は戦争を煽って好き勝手に全てを貪っていた。“彼”が…同胞を少しでも守る意志から、組織の支配に対抗して立ち上げたと言ってもきっと過言ではない。
でも、人目を避けるが故に湿原のすぐ傍で生活しているなんて誰も知らないし、その影響で肉体が蝕まれていることも、“彼”の体のことも─
そう思った瞬間、サイルの瞳から涙が零れた。気付いてしまったのだ。どれだけ“彼”の力になりたいと望んでも、きっともう無意味なのだと。カイの言うとおりだ。俺は結局カイを利用して自分の身勝手な気持ちを納得させようとしているだけ。
サイルは溢れる涙を止める事が出来ないまま、ぐっと息を飲んだ。
「カイ・アビー騎士団長殿。どうか…どうかお願いします。」
サイルは一歩下がると両膝を床に着いた。そして体を折り曲げ額を床に擦り付ける。
「俺にとって“彼”は命の恩人なんです。…そんな言葉じゃ言い表せない位、恩を受けてきた人なんです。今ならまだ間に合うかもしれない。彼に治療を受けさせて欲しい。どうか…どうかお願いします。」
そう思った瞬間、サイルの瞳から涙が零れた。
「…結局俺はお前にとって、自分の望みをかなえるための道具でしかないんだな。よく分かった。」
先ほどの言葉で、こんな簡単に淡い気持ちを抱いてしまった自分が愚かだったと気付く。すぐにサイルから目を離して書類への目を落とし、ペンを走らせ始めた。
「戦争中は、お前の知識が我々の勝利に必要だと思い、お前の望みに従った。王太子殿下との面会ができたのもそれが理由だ。しかし今、戦争は終わり、ただの奴隷となったお前の望みを容易く叶えてやることはできない。」
走らせたペンを一度置き、鋭い目つきでサイルを見つめる。
「それに順番が違う。…お前が王太子殿下に何をお見せするか、その背景も内容も知らないまま取り次げと?…俺は信用ならないし、決定権は王太子殿下にあるから、話をするための踏み台に俺を使っているようにしか聞こえなかったが、違うか?」
そう捉えたっておかしくないことを平気で言われたような気がした。少し言いすぎだとは思っている。しかし真剣に対話を求めてくる人間に、それ相応に向き合わなくてどうする。
「取り次ぎたい内容を俺に見せろ。俺の許可が得られたら、王太子殿下に取り次ごう。…できないのであれば、この話は受けられない。」
「会わせたいのは、俺が情報を託していた相手です。カイは…チャボラについて、どの程度の知識がありますか。」
真っ直ぐにカイへ向けて問う。そこに人が居ても気付かれない、存在しない、国民に目を背けられ続けてきた存在、それが“チャボラ”だ。
決定権がある王太子に繋いで貰いたかったのは対応速度の早さを期待したからだが。今はカイを危険に晒したくない気持ちが大きい。王太子相手にでは“彼”等は手を出さないだろう。けれど多分、カイの立場の人間なら排除する可能性だってある。チャボラの仲間を危険視させたくは無いし。
どう言えば、何処まで言えばカイに納得して貰えるんだろうか。
「俺は、“彼”等の現状を知って貰いたいんです。食事どころか飲み水さえまともに得られない彼らの実情を…」
そう言ったが、サイルはそれ以上言葉に出来なかった。哀しさが胸の内に募っていく。
嘘偽りなく正直に答えた。ここで見栄を張り嘘を付いたって仕方ない。チャボラという単語はサイルに出会ってから初めて聴いた名称だった。サイルもその一人だと聞いているが、自分達の変わりはいくらでもいると教育され、人を人として扱われてこなかった様子だけは伺える。あくまでもサイルを介してでないと認知できない人々だと思っている。
サイルが話す言葉に俺は顔を顰めることしかできなかった。我が国にも貧しい人たちは少なくない。だがサイルの話すのは貧困とはまた別なのだろう。虐待や差別に近しい、そんな環境を国が擁護していたというのか。何という卑劣な国だな、ベレアンとは。
「…それ以上は、俺がこの目で見る。…面会の手配はできるか?」
弟のロインが居ればきっと、彼女の口のクリームを何の気なしに舐め取るんだろうな、と。
「良かったらこれ使って。」
リドーはポケットからハンカチを取り出してクレアに差し出す。次いでクリームが付いていることを示すように、自分の顔で同等の場所を指さした。
「西側の染織物エリアも、反対の刀工エリアもここ(中央広場)からは少し離れているから、良ければそちらまで送ろうか?」
興味があればだけれども。乗合馬車の運行も通っているが、歩けばそこそこ時間のかかる距離だ。まあ後はクレア次第だから。自分が案内するのはここら迄だろう。
その頃。クロードは刀工エリアにいた。
意匠の凝った刀剣や武具が、各工房の店内に並ぶ。それを店の外から眺めつつ、ぶらりと時間を持て余していた。
もはやそれらは自分の力量では扱えない代物だ。懐かしく思う分、それ等を手に取れる者達を羨ましく感じている。盾代わりの頑丈な籠手を使っているが、出来るなら実用の懐刀位は用意しておきたい。そんなことに気を巡らして当て所なく歩くクロードの目に薄緑の鮮やかな輝きが飛び込んできた。
路地に並ぶ露店に置かれたアクセサリーだった。ペリドットの輝きが銀細工の花の下で目を惹く。丁度葉の部分にあしらわれているのだが、あの時のドレス姿のクレアが目に浮かぶようで。釘付けになる。
「お客さん。さすがお目が高い。そいつはかの有名な工房で作られた逸品だ。使っている宝石も一級品で、ここいらじゃなかなか採れない物だよ。」
「…幾ら、なんだ。」
少しばかり此方を値踏みするような眼を店主は向けていたが。クロードの地元民に馴染んだ服装を見て、軽く首を横に振る。
「1万€だ。精礼祭だから、多少のイロは付けてやれるが、安売りは出来ないね。」
配布されている定額チケットを全額投入しても足りない金額だ。それでもクロードは残りの金額を持ち合わせの全財産からかき集め、足りない分を補うようにクレアとの絆の短剣を目の前に差し出した。
「頼む。これで売ってくれないか。」
その剣を査定して、店主の眼も変わる。
「錆びちゃいるが、こいつは良い品物だな。わかった。持っていきな。」
クロードはその髪飾りを手に店主に礼をした。
サイルは再びカイに近づくと、その耳元に囁いた。
「今すぐカイとシたい、なんて言ったら困るでしょう?」
そのままカイの耳朶を軽く舐めて甘噛みする。そしてすぐに口を離し、体を起こした。拗ねる様な眼でカイを見つめ、踵を返して再び真正面に向き直る。
そして軽く目を閉じ、気持ちを切り替えて真顔でカイに懇願した。
「一介の奴隷の身で望むのは、過ぎたる願いだと承知しております。」
ここから先はサイルとしてではなく、チャボラの…“彼”の同志としての自分の意志だ。本当に自分のやりたいようになら、どちらも譲れない。
「王太子殿下へのお目通りの取次をお願いします。どうしても、陛下にその目でご覧頂きたい現状があります。」
真っ直ぐ深く頭を下げる。カイがどう思うのか、不安になる部分もあるが、それでも引く気は無い。続けてサイルは自身の胸中を晒した。
「カイは、俺が大事だからと言ってくれた。他の誰がどうなろうとも俺が傷を負うのは嫌だと言ってくれた。それと同様に俺は、カイが無事であること、幸せでいてくれることを願っているし、彼らの…仲間の置かれている状況も、同等に改善したい。
どちらかなんて選びたくないし、どっちもなんだよ。大切なのは。」
欲張りだと呆れられても構わない。でももう諦めたくないから。揺ぎ無い瞳でサイルはカイを見つめた。
突然近づいてくるサイルに少しだけ顔を上げようとした時だった。優しく包む困れる感覚に、意表を突かれたような表情を浮かべる。サイルが、俺を抱きしめている。…あぁ、なんて懐かしいのだろう。
昔はこうして抱きしめられ、俺もこいつを抱きしめていた。
人の嗅覚は記憶を呼び起こさせる。匂いと言うものはこんなにも強力なのか。特に一度でも、愛おしく思った人間の匂いは忘れないものなのだろう。
”俺は、あなたの傍に居たい。あなたを愛してもいい…ですか”
そう呟くサイルの言葉に、ズキっと心が痛む。そう言ってお前は俺を捨てたのだろう。俺は何度も愛した、お前も愛していると言った。だけどふたを開けてみれば、俺だけがお前を愛していた。俺の一方通行で傲慢な思いだったはずだ。…もう、その言葉には、
そう思った時、サイルが離れた。どんな表情をしているのかと思えば、俺の知っているサイルよりもずいぶん幼い表情をしていた。いや、年相応と言うのが相応しいのか。
ただ、今までとは違う。取り繕った表情ではないことが俺でさえも分かる気がした。
「…気を遣わなくていい。本当に、お前の好きなようにしていいんだ。」
なのにどうして、俺はサイルの言葉に素直に答えられないのだろうか。
サイルの言葉を疑うように言ってしまうのだろうか。
…いや、怖いんだ。もうあの時の感情になることが。
だからこそ、俺は予防線を張るように問いかけた。
「俺の…自由にして、いいんですね?」
確かめるように、語気を強めて尋ねた。サイルは机越しにカイの真ん前に立ち、それから静かに腕を伸ばした。
仕事の邪魔になることは理解していた。が、遠慮する気にはなれなかった。引き寄せ包み込むように、サイルはカイの頭を抱きしめて、頬をすり寄せた。
「俺は、あなたの傍に居たい。あなたを愛してもいい…ですか」
拒まれても変わらない。例え拒まれても、カイを愛してることは何一つ変わらないのだから。
鼓動が高鳴る。きっとカイの耳にも届いてるだろう。ずっと、ずっと好きな人を、大切にしたい人を、何の柵も無くこうして抱き締めたかった。ただ、気持ちに素直に。その想いだけでの行動に移すことは、出来なかった。今までは。
もう、そうしてもいいんだと、自分自身に言える。きっとこれからはしていかなきゃならないし、出来るようになりたい。
カイに、愛してると信じて貰うのならば。
これ以上長く抱き締めていたら他の者の眼に映ってカイの迷惑になる。サイルは離れがたい気持ちを無理に押し込んで、惜しみながらその手を離した。一歩引いては、その場で立ち尽くしたまま下を向く。今頃になって顔が赤く紅潮してきた。なんて恥ずかしい事をしてしまったんだろう。焦る気持ちが余計にうなじを染めていく。
サイルはちらりとカイの方を上目遣いで盗み見た。
「俺の…自由にして、いいんですね?」
確かめるように、語気を強めて尋ねた。サイルは机越しにカイの真ん前に立ち、それから静かに腕を伸ばした。
仕事の邪魔になることは理解していた。が、遠慮する気にはなれなかった。引き寄せ包み込むように、サイルはカイの頭を抱きしめて、頬をすり寄せた。
「俺は、あなたの傍に居たい。あなたを愛してもいい…ですか」
拒まれても変わらない。例え拒まれても、カイを愛してることは何一つ変わらないのだから。
鼓動が高鳴る。きっとカイの耳にも届いてるだろう。ずっと、ずっと好きな人を、大切にしたい人を、何の柵も無くこうして抱き締めたかった。ただ、気持ちに素直に。その想いだけでの行動に移すことは、出来なかった。今までは。
もう、そうしてもいいんだと、自分自身に言える。きっとこれからはしていかなきゃならないし、出来るようになりたい。
カイに、愛してると信じて貰うのならば。
これ以上長く抱き締めていたら他の者の眼に映ってカイの迷惑になる。サイルは離れがたい気持ちを無理に押し込んで、惜しみながらその手を離した。一歩引いては、その場で立ち尽くしたまま下を向く。今頃になって顔が赤く紅潮してきた。なんて恥ずかしい事をしてしまったんだろう。焦る気持ちが余計にうなじを染めていく。
サイルはちらりとカイの方を上目遣いで盗み見た。
戦争が終わった今、無駄な戦いはもう御免だ。国王も同じ想いであるだろう。にもかかわらず、反逆心を抱き今も同じ過ちを繰り返そう者なら俺はいくらでも排除してやる。それに、…サイルをあんな辛い目に遭わせた人間をそのまま捕縛し、無駄に生かしておく方が余計だ。俺の本能が、あいつに危害を加えた人間を生かしておくなと言ったのだ。実際に止めを刺したのはサイルだが、俺はそれであいつから曇った表情がなくなるのであれば、正しい判断だったと俺は思う。
「…お前は何も気にするな。これからのことを、自由に考えてもらえればいい。…もとより、俺が勝手にお前を不憫に思ったから、一人にならないようにこうして立場を与え、ここに居させた。…全ては俺のわがままだったんだ。…この先は、ここに居ても離れても、好きな方を選んで進んでいきなさい。」
書類に走らせるペンを止めないまま、淡々と伝える。
俺にできることはここまでだ。俺はサイルに求められているわけでも、何かの力になれるわけでもない。できることとすれば、サイルを自由にさせることだけだ。
「…それで良いのですか?」
思わずカイに問い返してしまう。多分キゾン国の規律から考えれば、捕えて公の場で裁きを受けさせる筈だった。だからカイは奴を殺さなかったのだろうし、気絶させ、捕えた時点で任務を達成していた。
でも自分は、そんな事柄を無視して奴を殺した。少なくとも何らかの処罰を命じる立場の筈だ、カイは。
そう考えていたから、『安心して休め』と言われたのが腑に落ちなかった。
「俺は…罪ある奴隷の身でありながら主人である貴方の意向を無視して、あの男を殺しました。それで、俺を野放しにした事で、カイ…騎士団長様に懲戒処分が下らないかが心配なのです。」
もう、カイと元の関係に戻れなくてもいい。カイさえ無事でいてくれるなら。全部自分の勝手な行動の結末だから、もう一度一緒になりたいなんていう欲は言えない。
サイルは憂いを帯びた眼でカイを見つめた。それからゆっくりと静かに口を開く。
「それと。湯浴みさせてくれて…有難う、ございます。」
少しはにかみつつ、伏し目でサイルは呟いた。それは、こうやって自分を気遣ってくれるカイの優しさを、改めて強く感じたからだった。感謝と溢れんばかりの嬉しさが温まった体を再度包み込んでくれる。
_______________________________________
今日の一連の出来事の報告書を記載していた。これも国王へ報告しなければいけない事案となる。ペンを走らせているが、どこか心は虚無のままだ。今頃部下たちが部屋の後処理をし、サイルの面倒も見ている頃だろう。自分はここで凛々しく、堂々と、そして何事にも揺れることなく淡々と仕事をすればいい、しなければならない。なのに何度も何度もペンが止まる。
この心の穴に、心当たりがあるものの、目を背けたい。
そんな時、ドアが開いた。そこに立っていたのはサイルだった。彼の姿を一喝すると、
「…ゆっくり湯には浸かれたか?」
そう声を掛ける。その言葉にどう返答しようかと緊張し困っている様子だった。こうなったのも、俺がこいつを突き放したからだ。もう限界だと見放したのはこの俺だ。今更、…今更、何をしていいというのか。
再び書面に目を落とすと、
「…疲れただろう。安心する場所で休んでいなさい。」
と声を掛けて、俺は走りもしないペンを握り直した。
「…それで良いのですか?」
思わずカイに問い返してしまう。多分キゾン国の規律から考えれば、捕えて公の場で裁きを受けさせる筈だった。だからカイは奴を殺さなかったのだろうし、気絶させ、捕えた時点で任務を達成していた。
でも自分は、そんな事柄を無視して奴を殺した。少なくとも何らかの処罰を命じる立場の筈だ、カイは。
そう考えていたから、『安心して休め』と言われたのが腑に落ちなかった。
「俺は…罪ある奴隷の身でありながら主人である貴方の意向を無視して、あの男を殺しました。それで、俺を野放しにした事で、カイ…騎士団長様に懲戒処分が下らないかが心配なのです。」
もう、カイと元の関係に戻れなくてもいい。カイさえ無事でいてくれるなら。全部自分の勝手な行動の結末だから、もう一度一緒になりたいなんていう欲は言えない。
サイルは憂いを帯びた眼でカイを見つめた。それからゆっくりと静かに口を開く。
「それと。湯浴みさせてくれて…有難う、ございます。」
少しはにかみつつ、伏し目でサイルは呟いた。それは、こうやって自分を気遣ってくれるカイの優しさを、改めて強く感じたからだった。感謝と溢れんばかりの嬉しさが温まった体を再度包み込んでくれる。
カイと別れ、浴室へ連れて行かれたサイルは、湯浴みの準備をするよう促された。
「一人で大丈夫、ですか?」
気遣いながら声を掛けてくる新米騎士に短く肯定する。サイルは一人で服を脱ぐと浴室へ足を踏み入れた。
湯を浴びた途端、どっと疲れがサイルの身に押し寄せた。その場にヘタりこんで湯槽の縁にしがみつく。色々なものが、精神的にも肉体的にも一気に押し寄せてくるのがわかった。暫くは動く事ができず、湯気に体を当てるのが精一杯であった。
今頃になって、男に刃を突き立てた恐怖が込み上げてきたのだ。でも命を奪った手の感触は残っている。死んだ奴の顔もはっきりと目に焼き付いている。そして自分は生きているし、カイも無事だ。
じわりと喜びが押し寄せてきた。同時に虚無感もあった。けれど、本当に奇跡が起こったとサイルは心の底より感謝した。
湯で一先ず汚れを掛け流す。今の体力での限界だった。サイルにはそれで十分だった。浴室を出て用意された新しい服に着替えると、律儀に新米騎士が待っていた。
サイルは胸を張って、共にカイの元へと戻っていった。そしていざカイを前にして、サイルは緊張した面持ちで立っていた。
-----------
そう言われた新米騎士─ディーンは何食わぬ顔でサイルに近づいた。サイルの双眸が僅かに揺れたが、同じく何食わぬ顔でディーン…ハリに体を預け、共に浴室へ向かう。そして二人きりになった所で、両方とも本性を現した。
襲い掛かるハリに対し、躱してサイルはハリを抱き締めた。
「生きて…たんだな。」
「…っ!! 放せっ、」
裏切り者のアケ(サイル)に抑え込まれて歯噛みする。憎悪に匹敵する親しみの感情が、彼が生きていた事の喜びを強く押し上げてくる。それが悔しかった。
「《蛛鬼》は死んだ。皆に知らせて欲しい。」
ハリが此処にいるという事は、皆ある程度無事であるという事だ。それぞれの能力を鑑みれば問い質す必要はない。サイルは抱き締める事で体を抑え込んでいた腕を緩めた。直ぐにハリは飛び退き、態勢を整える。そんなハリをサイルは複雑な心情で見つめていた。
「何故…っ、裏切った?」
「…それで構わない。俺はもう皆の所には戻らない、から。」
カイの元に居られるなら、帰る場所はカイの傍だ。もし、居られなくなったとしても、もう自分には皆と共に暮らす資格は無い。その位の覚悟は疾うに出来ている。
サイルは服を脱ぐと、ハリに背を向け浴室へ向かった。そんな背中を二の足が踏めずに見送るハリの耳に、湯を浴びた後の倒れる音が響いて、慌てて後を追う。
「アケ!!」
「…大丈…夫だ、力が…ぬけた…だけ、」
張り詰めていた緊張の糸が切れて、限界をとっくに超えていた精神に連動する様に、体に力が入らなくなる。ハリに身を委ねると同時にそのままサイルは気を失った。
気を失ったアケ(サイル)を洗浄し、体を拭いて着替えさせ、屋敷の者に訊いてベッドへと寝かせた。そして、報告をしに騎士団長カイの元へ向かう。
もしカイ・アビーがアケ(サイル)を利用するつもりで飼っているのなら、皆の元へ連れ帰ろうと思った。これ以上彼を傷つけさせない為に。ハリは強い決意を固めていた。
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そう言われた新米騎士─ディーンは何食わぬ顔でサイルに近づいた。サイルの双眸が僅かに揺れたが、同じく何食わぬ顔でディーン…ハリに体を預け、共に浴室へ向かう。そして二人きりになった所で、両方とも本性を現した。
襲い掛かるハリに対し、躱してサイルはハリを抱き締めた。
「生きて…たんだな。」
「…っ!! 放せっ、」
裏切り者のアケ(サイル)に抑え込まれて歯噛みする。憎悪に匹敵する親しみの感情が、彼が生きていた事の喜びを強く押し上げてくる。それが悔しかった。
「《蛛鬼》は死んだ。皆に知らせて欲しい。」
ハリが此処にいるという事は、皆ある程度無事であるという事だ。それぞれの能力を鑑みれば問い質す必要はない。サイルは抱き締める事で体を抑え込んでいた腕を緩めた。直ぐにハリは飛び退き、態勢を整える。そんなハリをサイルは複雑な心情で見つめていた。
「何故…っ、裏切った?」
「…それで構わない。俺はもう皆の所には戻らない、から。」
カイの元に居られるなら、帰る場所はカイの傍だ。もし、居られなくなったとしても、もう自分には皆と共に暮らす資格は無い。その位の覚悟は疾うに出来ている。
サイルは服を脱ぐと、ハリに背を向け浴室へ向かった。そんな背中を二の足が踏めずに見送るハリの耳に、湯を浴びた後の倒れる音が響いて、慌てて後を追う。
「アケ!!」
「…大丈…夫だ、力が…ぬけた…だけ、」
張り詰めていた緊張の糸が切れて、限界をとっくに超えていた精神に連動する様に、体に力が入らなくなる。ハリに身を委ねると同時にそのままサイルは気を失った。
気を失ったアケ(サイル)を洗浄し、体を拭いて着替えさせ、屋敷の者に訊いてベッドへと寝かせた。そして、報告をしに騎士団長カイの元へ向かう。
もしカイ・アビーがアケ(サイル)を利用するつもりで飼っているのなら、皆の元へ連れ帰ろうと思った。これ以上彼を傷つけさせない為に。ハリは強い決意を固めていた。
襲い掛かるハリに対し、躱してサイルはハリを抱き締めた。
「生きて…たんだな。」
「…っ!! 放せっ、」
裏切り者のアケ(サイル)に抑え込まれて歯噛みする。憎悪に匹敵する親しみの感情が、彼が生きていた事の喜びを強く押し上げてくる。それが悔しかった。
「《蛛鬼》は死んだ。皆に知らせて欲しい。」
ハリが此処にいるという事は、皆ある程度無事であるという事だ。それぞれの能力を鑑みれば問い質す必要はない。サイルは抱き締める事で体を抑え込んでいた腕を緩めた。直ぐにハリは飛び退き、態勢を整える。そんなハリをサイルは複雑な心情で見つめていた。
「何故…っ、裏切った?」
「…それで構わない。俺はもう皆の所には戻らない、から。」
カイの元に居られるなら、帰る場所はカイの傍だ。もし、居られなくなったとしても、もう自分には皆と共に暮らす資格は無い。その位の覚悟は疾うに出来ている。
サイルは服を脱ぐと、ハリに背を向け浴室へ向かった。そんな背中を二の足が踏めずに見送るハリの耳に、湯を浴びた後の倒れる音が響いて、慌てて後を追う。
「アケ!!」
「…大丈…夫だ、力が…ぬけた…だけ、」
張り詰めていた緊張の糸が切れて、限界をとっくに超えていた精神に連動する様に、体に力が入らなくなる。ハリに身を委ねると同時にそのままサイルは気を失った。
気を失ったアケ(サイル)を洗浄し、体を拭いて
襲い掛かるハリに対し、躱してサイルはハリを抱き締めた。
「生きて…たんだな。」
「…っ!! 放せっ、」
裏切り者のアケ(サイル)に抑え込まれて歯噛みする。憎悪に匹敵する親しみの感情が、彼が生きていた事の喜びを強く押し上げてくる。それが悔しかった。
「《蛛鬼》は死んだ。皆に知らせて欲しい。」
ハリが此処にいるという事は、皆ある程度無事であるという事だ。それぞれの能力を鑑みれば問い質す必要はない。サイルは抱き締める事で体を抑え込んでいた腕を緩めた。直ぐにハリは飛び退き、態勢を整える。そんなハリをサイルは複雑な心情で見つめていた。
「何故…っ、裏切った?」
「…それで構わない。俺はもう皆の所には戻らない、から。」
カイの元に居られるなら、帰る場所はカイの傍だ。もし、居られなくなったとしても、もう自分には皆と共に暮らす資格は無い。その位の覚悟は疾うに出来ている。
サイルは服を脱ぐと、ハリに背を向け浴室へ向かった。
襲い掛かるハリに対し、躱してサイルはハリを抱き締めた。
「生きて…たんだな。」
「…っ!! 放せっ、」
裏切り者のアケ(サイル)に抑え込まれて歯噛みする。憎悪に匹敵する親しみの感情が、彼が生きていた事の喜びを強く押し上げてくる。それが悔しかった。
「《蛛鬼》は死んだ。皆に知らせて欲しい。」
ハリが此処にいるという事は、皆ある程度無事であるという事だ。それぞれの能力を鑑みれば問い質す必要はない。サイルは抱き締める事で体を抑え込んでいた腕を緩めた。直ぐにハリは飛び退き、態勢を整える。そんなハリをサイルは複雑な心情で見つめていた。
「何故…っ、裏切った?」
「…それで構わない。俺はもう皆の所には戻らない、から。」
カイの元に居られるなら、帰る場所はカイの傍だ。もし、居られなくなったとしても、もう自分には皆と共に暮らす資格は無い。その位の覚悟は疾うに出来ている。
サイルは服を脱ぐと、ハリに背を向け浴室へ向かった。
それから駆けつけてきた護衛たちは光景を見て「これは何事ですか?!」と声を上げた。
「…ベレアンの残存兵だ。まだベレアンの刺客が紛れてる可能性がある。徹底的に調べてくれ。…それから、ここの処理を頼む。」
それから1人の新米騎士にサイルの身柄を頼んだ。
「こいつを湯に浸からせてやってくれ」
カイと別れ、浴室へ連れて行かれたサイルは、湯浴みの準備をするよう促された。
「一人で大丈夫、ですか?」
気遣いながら声を掛けてくる新米騎士に短く肯定する。サイルは一人で服を脱ぐと浴室へ足を踏み入れた。
湯を浴びた途端、どっと疲れがサイルの身に押し寄せた。その場にヘタりこんで湯槽の縁にしがみつく。色々なものが、精神的にも肉体的にも一気に押し寄せてくるのがわかった。暫くは動く事ができず、湯気に体を当てるのが精一杯であった。
今頃になって、男に刃を突き立てた恐怖が込み上げてきたのだ。でも命を奪った手の感触は残っている。死んだ奴の顔もはっきりと目に焼き付いている。そして自分は生きているし、カイも無事だ。
じわりと喜びが押し寄せてきた。同時に虚無感もあった。けれど、本当に奇跡が起こったとサイルは心の底より感謝した。
湯で一先ず汚れを掛け流す。今の体力での限界だった。サイルにはそれで十分だった。浴室を出て用意された新しい服に着替えると、律儀に新米騎士が待っていた。
サイルは胸を張って、共にカイの元へと戻っていった。そしていざカイを前にして、サイルは緊張した面持ちで立っていた。
「…だい…じょうぶ。アイツは…まだ生きてるんだろう?」
これだけ動けるなら、まだやれる。やらねばならない。頑なともいえるその意志が、今のサイルを突き動かしていた。短刀をカイの袂から抜き取ると、カイから離れ、窮鼠が噛みつくように拘束されている男の元へ走る。握った短刀の切っ先を、一直線に男の目合へ突き立てた。
脳幹まで刺さるよう深く押し込んだ刃が血にまみれ、自分の手も体も汚していく。サイルが短刀を抜き取ると、更に吹き出た血が床に血溜まりを作っていく。呆気ない、男の幕切れだった。
サイルは抜いた短刀を床に落とした。カイの立場ならこの状況を見過ごす訳に行かないだろうし、自分は処罰されても構わない。きっと只では済まないだろう。その結果が終わりを示しても…でも、もうこれで誰の命も脅かされなくて済む。
ゆっくりと肩の荷を下ろしていくようにサイルは力を抜いた。後はカイに委ねるつもりだった。
ただ、これで本当に最後になるのなら。その思いが過ると共にサイルは反射的にカイの元へ駆け寄り、唇を奪っていた。血濡れの自分の体がカイを汚さないように気を遣いながら、ただ一時一時を名残惜しむように、何度も繰り返して口付ける。
この時間が永遠に続けばいいのに。そんな希望を抱きながら。
----
サイルなりに全ての決着をつけた気持ちなので、後は大人しく従います。
どちらかのロルを選んで応えて頂ければ幸いです。
それから駆けつけてきた護衛たちは光景を見て「これは何事ですか?!」と声を上げた。
「…ベレアンの残存兵だ。まだベレアンの刺客が紛れてる可能性がある。徹底的に調べてくれ。…それから、ここの処理を頼む。」
それから1人の新米騎士にサイルの身柄を頼んだ。
「こいつを湯に浸からせてやってくれ」
「…!!」
サイルの顎完全に上向きになる前に、俺は男の頬を力いっぱいぶん殴る。その反動で吹き飛ばされた男は壁に頭を打ちつけた。こちらに顔を向けてから前に、すぐにもう一発、鳩尾に拳をめり込ませた。男は唾液混じりの血を吐き、やがて白目を向けて、その場に崩れ落ちた。腰元に忍ばせていた手錠を男の手首にかけ、片方は柱と紐付けた。完全に気を失っていたため、すんなりと拘束できた。
それからサイルの元へ行き、絡まれている意図を短刀で解いていく。体の自由が戻ったサイルを軽々と抱え、近くにそっと座らせた。
「…痛むところは、」」
そう問いかけながら軽くサイルの肌に触れながら彼の状態を確認した。表情は変わらず無表情のままだった。
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遅くなって、且つ短くてすみません、、
「…だい…じょうぶ。アイツは…まだ生きてるんだろう?」
これだけ動けるなら、まだやれる。やらねばならない。頑なともいえるその意志が、今のサイルを突き動かしていた。短刀をカイの袂から抜き取ると、カイから離れ、窮鼠が噛みつくように拘束されている男の元へ走る。握った短刀の切っ先を、一直線に男の目合へ突き立てた。
脳幹まで刺さるよう深く押し込んだ刃が血にまみれ、自分の手も体も汚していく。サイルが短刀を抜き取ると、更に吹き出た血が床に血溜まりを作っていく。呆気ない、男の幕切れだった。
サイルは抜いた短刀を床に落とした。カイの立場ならこの状況を見過ごす訳に行かないだろうし、自分は処罰されても構わない。きっと只では済まないだろう。その結果が終わりを示しても…でも、もうこれで誰の命も脅かされなくて済む。
ゆっくりと肩の荷を下ろしていくようにサイルは力を抜いた。後はカイに委ねるつもりだった。
ただ、これで本当に最後になるのなら。その思いが過ると共にサイルは反射的にカイの元へ駆け寄り、唇を奪っていた。血濡れの自分の体がカイを汚さないように気を遣いながら、ただ一時一時を名残惜しむように、何度も繰り返して口付ける。
この時間が永遠に続けばいいのに。そんな希望を抱きながら。
----
サイルなりに全ての決着をつけた気持ちなので、後は大人しく従います。
どちらかのロルを選んで応えて頂ければ幸いです。
まだ言い終わらない内に、サイルは強く叫んだ。その瞳は縋る様に、助けを請うように必死で訴えている。カイと一瞬でも目が合うとすぐにサイルは自分を押さえつけている男に激しい憎悪を宿した眼差しを向けた。
カイを。カイの力を、信じると決めたのだ。サイルはカイの姿を見た瞬間、このままでは全員死ぬと、本能で理解した。それは、男に油断があってカイが此処に到達した訳じゃ無いと、身に染みていたからだ。そんな甘い相手ではない事は、サイルが誰よりも知っている。男が怪訝に顔を顰めた訳が、不審からではなく、侮蔑や嘲笑に近いものだと気付いて、余計にカイとの信頼関係を隠す意味を失った。
「ハッ!! こりゃあイイ!! テメェの情夫か、コイツは。」
男はカイの言葉を無視してサイルにそう言い放った。同時に広げた手腕から繋がる糸の先が、カイの足を絡めて引きずり下ろす。その流れのまま入口の扉が重々しい轟音を立てて閉じられた。
密室になった部屋に、男とカイとサイルの三人だけが閉じ込められた。
サイルはこの時を狙い澄ましたように、高音域の声を壁や入口の扉に向けて放った。勿論それは通常の人間に聞き取れる音域ではない。カイにもはっきりとはわからない筈だ。だが、男には糸を伝って振動が肉体に影響を及ぼす。
時間にして、それら全てが数秒…ほぼ同時の出来事。カイにしてみれば、体勢が崩されるのと、扉が閉まるのと、喚いた男が頭を抱えるのと、一度に起こったように見えただろう。
「うるさい!!黙りやがれ‼」
男の拳が容赦なくサイルの顎にめり込む。その僅かな一瞬の間、男に隙が出来ていた。
----
怪訝に顔をしかめた男の胸中のご説明
ナニ自惚れてやがる?コイツ
たかだか目に見える仕掛(罠)糸を切った位で良い気になりやがってるな?バカか
・・・みたいな感じです。(そして男がカイ様をターゲットに加えることも…)
今見せているサイルの表情と眼差しは多分、カイ様が初めて眼にするものに当たるかもしれません。ここまで感情を顕にはしていなかったので(いつもは大体作られた表情)。
此度は、京様にもカイ様にも心苦しい思いをさせて申し訳ございません。
ですが、アレを乗り越えないことには、逃げ場のない袋小路のサイルの意識(自己犠牲)を、きちんと変えさせる事が出来ない為、ご協力頂きたいと願っています。
急くつもりはございません。ロルの長短にかかわらず、書ける範囲で構いませんので、必ず返して頂ければ幸いに存じます。
何卒宜しくお願い致します。
重く低い声が男とサイルのいる部屋に響き渡る。その声色からは声の主が何を考えているのか、分からないような、ただ圧を感じるほどだった。入口の扉はすでに開かれており、剣で糸を切り刻んだ後だと分かるほど、宙に細かな糸が待っていた。
男はこちらを見て、怪訝そうな表情を浮かべる。俺は淡々と、その表情から読み取れる相手の質問に答えた。
「……俺の敷地内で知らない男の声と、悲鳴が聞こえると報告を受けた。うまく潜り込んだようだが、…欲にまみれて、周りの警戒が緩んだんじゃないのか?…子ネズミ。」
そう言葉を吐き捨てる。サイルの方は一切見ようともしない。あいつにとっては面白い光景なのだろうが、俺にとっては何にも思えない、反吐が出そうな光景だ。わざわざ苦しくなるようなものを、自ら見ようとはしない。それがサイルの姿であるなら、尚更。
この部屋へ入るためにつながる入口の手前には数人の騎士が、その他逃げ場に利用しそうな経路にも数人配置している。敵がいると知って一人で来るほど馬鹿ではない。何でも全て、一人でやる必要はない。目の前にいる男の能力を警戒しているからこそ、仲間に助けを求めたのだ。
「…俺の使用人に手を出したのは、貴様だな。…目的はなんだ。」
そしてその理由も、今回の男の存在に因るものです。男が生きている限り、表向きは平穏になってもサイルには脅かされる恐怖が心の奥底からは消えない。男の能力は相手を操って仲間同士で殺し合わせたりもできる、非道なものです。実際、騎士団が束になっても、健全なクロードやカイ様や総督殿が同時に襲い掛かっても、男に油断がなければ歯が立たない…とサイルは見ています。
今、サイルが望んでいるのはただひとつ、男の死滅です。それさえ叶えばサイルは漸く過去から解放され、未来に向けて進んでいけます。今の現状ではまだ、サイル自身の戦争は終わっておらず、男が死んで初めて終結する。そんな状態です。
カイ様との未来を築くにも、そのスタートラインに立つ為に絶対に欠かせない必須事項である事ご理解頂ければ幸いです。
サイルもカイ様を愛しているからこそ、死んで欲しくないし傷ついて欲しくもない。
そして信じて欲しいんです。表に出せなかったサイルの本当の気持ちを。
・・・と言った所で、カイ様には信じること自体難しいかもしれないですが。サイル自身、明確に言葉や態度にして来れなかったので。
ちなみに「助けて」と叫べなかったのは、「助けて」よりも「(男を)殺して」の意識の方が強かった為です。一度だけのチャンスで男に確実に止めを刺せない限り、死体として転がるのがサイルかカイ様になってしまうので、是非とも仕留めて戴きたく存じます。
あとはカイ様にサイルの意思が届いていることを願う。。。
余談で。
今いる部屋に関しての記述(説明)になりますが。以前にカイ様と密会した、実験室のある空間とは違う別の場所になります。昭和時代の台所等で見かける床下収納の地下室展開型…と考えて頂ければ良いのだろうか、と。
どちらも書庫から入る事に変わりないのですが。今いる部屋は袋小路。実験室の方は脱出用抜け道に繋がるので、用途的にはそれぞれ別個に存在するとみて頂ければ有り難いです。
ナニ自惚れてやがる?コイツ
たかだか目に見える仕掛(罠)糸を切った位で良い気になりやがってるな?バカか
・・・みたいな感じです。
そしてサイルの表情と眼差しは多分、カイ様が初めて眼にするものに当たるかもしれません。ここまで感情を顕にはしていなかったので(いつもは大体作られた表情)。
ナニ自惚れてやがる?コイツ
たかだか目に見える仕掛(罠)糸を切った位で良い気になりやがってるな?バカか
・・・みたいな感じです。
今いる部屋に関しての記述(説明)になりますが。以前にカイ様と密会した、実験室のある空間とは違う別の場所になります。昭和時代の台所等で見かける床下収納の地下室展開型…と考えて頂ければ良いのだろうか、と。
どちらも書庫から入る事に変わりないのですが。今いる部屋は袋小路。実験室の方は脱出用抜け道に繋がるので、用途的にはそれぞれ別個に存在するとみて頂ければ有り難いです。
そしてその理由も、今回の男の存在に因るものです。男が生きている限り、表向きは平穏になってもサイルには脅かされる恐怖が心の奥底からは消えない。男の能力は相手を操って仲間同士で殺し合わせたりもできる、非道なものです。実際、騎士団が束になっても、健全なクロードやカイ様や総督殿が同時に襲い掛かっても、男に油断がなければ歯が立たない…とサイルは見ています。
今、サイルが望んでいるのはただひとつ、男の死滅です。それさえ叶えばサイルは漸く過去から解放され、未来に向けて進んでいけます。今の現状ではまだ、サイル自身の戦争は終わっておらず、男が死んで初めて終結する。そんな状態です。
カイ様との未来を築くにも、そのスタートラインに立つ為に絶対に欠かせない必須事項である事ご理解頂ければ幸いです。
サイルもカイ様を愛しているからこそ、死んで欲しくないし傷ついて欲しくもない。
そして信じて欲しいんです。表に出せなかったサイルの本当の気持ちを。
・・・と言った所で、カイ様には信じること自体難しいかもしれませんね。サイル自身、明確に言葉や態度にして来れなかったので。
ちなみに「助けて」と叫べなかったのは、「助けて」よりも「(男を)殺して」の意識の方が強かった為です。
あとはカイ様にサイルの意思が届いていることを願う。。。
そしてその理由も、今回の男の存在に因るものです。男が生きている限り、表向きは平穏になってもサイルには脅かされる恐怖が心の奥底からは消えない。男の能力は相手を操って仲間同士で殺し合わせたりもできる、非道なものです。実際、騎士団が束になっても、健全なクロードやカイ様や総督殿が同時に襲い掛かっても、男に油断がなければ歯が立たない…とサイルは見ています。
今、サイルが望んでいるのはただひとつ、男の死滅です。それさえ叶えばサイルは
まだ言い終わらない内に、サイルは強く叫んだ。その瞳は縋る様に、助けを請うように必死で訴えている。カイと一瞬でも目が合うとすぐにサイルは自分を押さえつけている男に激しい憎悪を宿した眼差しを向けた。
カイを。カイの力を、信じると決めたのだ。サイルはカイの姿を見た瞬間、このままでは全員死ぬと、本能で理解した。それは、男に油断があってカイが此処に到達した訳じゃ無いと、身に染みていたからだ。そんな甘い相手ではない事は、サイルが誰よりも知っている。男が怪訝に顔を顰めた訳が、不審からではなく、侮蔑や嘲笑に近いものだと気付いて、余計にカイとの信頼関係を隠す意味を失った。
「ハッ!! こりゃあイイ!! テメェの情夫か、コイツは。」
男はカイの言葉を無視してサイルにそう言い放った。同時に広げた手腕から繋がる糸の先が、カイの足を絡めて引きずり下ろす。その流れのまま入口の扉が重々しい轟音を立てて閉じられた。
密室になった部屋に、男とカイとサイルの三人だけが閉じ込められた。
サイルはこの時を狙い澄ましたように、高音域の声を壁や入口の扉に向けて放った。勿論それは通常の人間に聞き取れる音域ではない。カイにもはっきりとはわからない筈だ。だが、男には糸を伝って振動が肉体に影響を及ぼす。
時間にして、それら全てが数秒…ほぼ同時の出来事。カイにしてみれば、体勢が崩されるのと、扉が閉まるのと、喚いた男が頭を抱えるのと、一度に起こったように見えただろう。
「うるさい!!黙りやがれ‼」
男の拳が容赦なくサイルの顎にめり込む。その僅かな一瞬の間、男に隙が出来ていた。
そしてその理由も、今回の男の存在に因るものです。男が生きている限り、表向きは平穏になってもサイルには脅かされる恐怖が心の奥底からは消えない。男の能力は相手を操って仲間同士で殺し合わせたりもできる、非道なものです。実際、騎士団が束になっても、健全なクロードやカイ様や総督殿が同時に襲い掛かっても、男に油断がなければ歯が立たない…とサイルは見ています。
今、サイルが望んでいるのはただひとつ、男の死滅です。それさえ叶えばサイルは
今いる部屋に関しての記述(説明)になりますが。以前にカイ様と密会した実験室のある空間とは、全く別の場所になります。昭和時代の台所等で見かける床下収納の地下室展開型…と考えて頂ければ
カイ自身、今は侵入者の排除のためにそこにいます。
ここに来るまでの道中で聞こえた声で、悲鳴の主がサイル様だと認識しましたが…
勿論男は何が何でも捕まえますが、自分ではサイル様から不安を取り除くことや悦びを与えてやれないと思っています。正直、カイの望みはただ、サイル様の求めるものを従順になること。サイル様が求める中に自分は存在しないと認識はできているので、サイル様がその快楽を求めるのであれば、この場面も放置します。逆に助けて欲しいと言葉にして伝えてもらえば、必ず救います。
これまでカイはカイなりにたくさんの時間と行動で、サイル様への想いを伝えてきたつもりです。しかし行動だけでは何も伝わらなかったため、慣れないながらも不器用な言葉も使って彼なりに努力を重ねていました。しかしそのどれもがサイル様には届かなかったのと同時に、カイ自身が自分自身に呆れてしまったこと、私自身も、そんなカイの姿を見ていたたまれない気持ちでいっぱいとなってしまって、現状の状態になってしまうのは仕方のなかったこと、ご認識頂ければと思います。
今後、サイル様が何を望み、どんな行動を取るか次第でカイの気持ちと行動は決まります。場合によってはもう一度サイル様と向き合う努力を始めることだってあり得る認識です。
こちらこそ、サイル様のお望みされる進みにならず申し訳ございませんが、ご理解いただけますと幸いです。
サイルのカイ様への想いを書き入れるスペースが足りなかったので、別口でこちらに載せておきます。
こちらはロル本文の前に入る予定だったんですが…カイ様の想いになかなか応える事ができずに心苦しく思ってます。
-------
あれからの数日間、サイルにとっては無駄に時間だけが過ぎていた。心を捨てればカイにだって辛い思いをさせずに済む。カイが望むように、カイの傍にいてカイだけに尽くす人間になる事だって出来る。
ただ、自分が何も感じないだけ、だ。カイの傍にいてカイに甘える…そんな姿も、望んでない訳ではない。けれど。
心を捨てるという事は、自我を持つのをやめるという事。恩に報いたい想い、力になりたい気持ち、守りたい願い、そんな自身の気持ちを全て棄て去る事だ。完全に自分が物と化しても、カイなら人間として扱ってくれる。表向きはなんの遜色もない。
わかっていても、サイルには踏み出せなかった。だってそれはカイの想いを否定するに等しいから。決して気づかれる事が無くても、裏切りだとわかる。誰一人、困ることのない行為だとしても。
そんな迷いの所為でだらだらと過ごしてしまった。与えられた仕事をしている間だけは余計な事を考えずに済む所為で、仕事すらだらだらと終わらないようにしてしまっている。
-------以下、ロル本文へ続く
サイルのカイ様への想いを書き入れるスペースが足りなかったので、別口でこちらに載せておきます。
こちらはロル本文の前に入る予定だったんですが…カイ様の想いになかなか応える事ができずに心苦しく思ってます。
-------
あれからの数日間、サイルにとっては無駄に時間だけが過ぎていた。心を捨てればカイにだって辛い思いをさせずに済む。カイが望むように、カイの傍にいてカイだけに尽くす人間になる事だって出来る。
ただ、自分が何も感じないだけ、だ。カイの傍にいてカイに甘える…そんな姿も、望んでない訳ではない。けれど。
心を捨てるという事は、自我を持つのをやめるという事。恩に報いたい想い、力になりたい気持ち、守りたい願い、そんな自身の気持ちを全て棄て去る事だ。完全に自分が物と化しても、カイなら人間として扱ってくれる。表向きはなんの遜色もない。
わかっていても、サイルには踏み出せなかった。だってそれはカイの想いを否定するに等しいから。決して気づかれる事が無くても、裏切りだとわかる。誰一人、困ることのない行為だとしても。
そんな迷いの所為でだらだらと過ごしてしまった。与えられた仕事をしている間だけは余計な事を考えずに済む所為で、仕事すらだらだらと終わらないようにしてしまっている。
「ごめ…っなさ!!…ャ…ぁああ……んン!!!!ヒ…ゥ!!!!」
腹内の最奥で何かが弾ける。何度も擦られる肉襞の滑りが良くなると共に、泡立った生液でサイルの尻は汚れた。剛直が完全に抜かれると、空いた肉洞からとろとろ濃い白濁が溢れ出る。内部《ナカ》は赤黒く腫れているようにもみえた。
後ろを解放されても締め付けられた前はまだエネルギーを失っておらず、糸を外された反動でサイルのモノは小さく潮を吹いた。
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↑は、この時点でカイ様が乗り込んだ時に目にするであろう惨状です。組織内で男は《蛛飢》というコード名を持つナンバー3の実力者及び支配者なので。こいつさえ仕留めてしまえば、サイルにまつわる物事の危険度がぐっと下がります。
コード名の由来通り、蜘蛛のように糸を張り巡らせて己の領域を作り出し、相手を獲物として絡め獲る事に貪欲な男です。もちろんカイ様とサイルの恋仲をすぐに見抜けるほど勘も良いし、下手に武器で攻撃すればサイルの身を盾にして避けます。(その際に、サイルが死のうがお構いなしの思考の持ち主)
既に書庫内は、蜘蛛の巣のごと、糸を張り巡らしてあるので、扉の取っ手を握っただけでも気づきます。
攻略する場合は、相手を雑魚と侮れば、張り巡らした糸に引っかかろうが、意識を向けずに放置致しますので、うまくそこら辺を利用しててみてください。
本当に、鬼畜展開で申し訳なく思ってます。男が立ち去るのを待つ場合は、書庫の現状は何の異変もない状態に戻されるので、サイルの姿だけがどこにも見当たらない…展開になっていきます。
ご面倒をかけますが、どうぞ宜しくお願い致します。
「ごめ…っなさ!!…ャ…ぁああ……んン!!!!ヒ…ゥ!!!!」
腹内の最奥で何かが弾ける。何度も擦られる肉襞の滑りが良くなると共に、泡立った生液でサイルの尻は汚れた。剛直が完全に抜かれると、空いた肉洞からとろとろ濃い白濁が溢れ出る。内部《ナカ》は赤黒く腫れているようだった。
後ろを解放されても締め付けられた前はまだエネルギーを失っておらず、糸を外された反動でサイルのモノは小さく潮を吹いた。
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↑は、この時点でカイ様が乗り込んだ時に目にするであろう惨状です。組織内で男は《蛛飢》というコード名を持つナンバー3の実力者及び支配者なので。こいつさえ仕留めてしまえば、サイルにまつわる物事の危険度がぐっと下がります。
コード名の由来通り、蜘蛛のように糸を張り巡らせて己の領域を作り出し、相手を獲物として絡め獲る事に貪欲な男です。もちろんカイ様とサイルの恋仲をすぐに見抜けるほど勘も良いし、下手に武器で攻撃すればサイルの身を盾にして避けます。(その際に、サイルが死のうがお構いなしの思考の持ち主)
既に書庫内は、蜘蛛の巣のごと、糸を張り巡らしてあるので、扉の取っ手を握っただけでも気づきます。
ただ、相手を雑魚と侮れば、張り巡らした糸に引っかかろうが、意識を向けずに放置致しますので、
「…っァ!!」
声を発する前に口元を特殊な糸で覆われる。気づいた時には既に糸が手足に巻き付いてもう自由が利かなかった。藻掻けばもがく程、締め付けられる糸に身動きが出来なくなる。
「本当に生きていたとはなァ。驚きだぜ。」
男は鋼糸でサイルを縛り上げると、わざとサイルの目に映るように姿を現した。
「《蛇哩》は疾くに(帝国を)見限って、今頃は新大陸へ向かっているさ。俺はまだ殺り足りないんでね。ゴミ掃除にわざわざキゾンへ来てやったんだよ。」
男は読書机下のラグに隠された地下扉を開けて、動けないサイルを突き落とす。暫くして降りてくると、地下扉を閉めた。本棚を引き倒し、中身を放り出して棚に糸でサイルの体を括り付ける。
首に巻き付けられた糸が擦れて、血が滲む。刃で切られたようにサイルの首周りは一周赤い血の筋が出来ていた。実際、男がその気なら簡単にサイルの首が床に転がっていてもおかしくはない。
「テメェの使い心地は気に入ってたんだぜ? 悦びな?」
そう言うと、口を塞いでいた糸を外し、ズボンをずり下して股間を露わにする。最悪の相手を前に、サイルは頭が真っ白になった。恐怖と混乱とで取るべき行動がわからない。すぐにそんな思考をも奪う暴虐がサイルの肛穴を穿った。
「ィぃいあああぁぁっ!!!!」
裂けてしまうんじゃないかと思う程の痛みと圧迫感に、サイルは悲鳴を上げた。容赦無く打ち付けられる剛直に痙攣し体が粉々に壊れてしまう気さえした。それでも、執拗に舐められる耳許やうなじの所為で、肉体は淫虐に順応していく。
「おっと、善がるんじゃねぇよ。冷めちまうだろ。」
冷酷に見下す眼眸が感情ごと食らい尽す肉食獣の如く、サイルを蹂躙する。
助けて、と一瞬思い浮かべたカイの顔にサイルは涙を零した。巻き込みたくない、無事でいてほしい、もう一度会いたい、生きていてくれ!! と目まぐるしいカイへの感情の渦に、サイルは自身の最期を覚悟した。この男の毒牙がカイに向かない事だけを祈って。
「ぃ!!ぐっ!!ッあああぁ……ァヒィィッ!!」
「…っァ!!」
声を発する前に口元を特殊な糸で覆われる。気づいた時には既に糸が手足に巻き付いてもう自由が利かなかった。藻掻けばもがく程、締め付けられる糸に身動きが出来なくなる。
「本当に生きていたとはなァ。驚きだぜ。」
男は鋼糸でサイルを縛り上げると、わざとサイルの目に映るように姿を現した。
「《蛇哩》は疾くに(帝国を)見限って、今頃は新大陸へ向かっているさ。俺はまだ殺り足りないんでね。ゴミ掃除にわざわざキゾンへ来てやったんだよ。」
男は机下の地下書庫の扉を開けて、動けないサイルを突き落とす。暫くして降りてくると、上の扉を閉めた。本棚を引き倒し、中身を放り出して棚に糸でサイルの体を括り付ける。
「テメェの使い心地は気に入ってたんだぜ? 悦びな?」
そう言うと、口を塞いでいた糸を外し、ズボンをずり下して股間を露わにする。最悪の相手を前に、サイルは頭が真っ白になった。恐怖と混乱とで取るべき行動がわからない。すぐにそんな思考をも奪う暴虐がサイルの肛穴を穿った。
「ィぃいあああぁぁっ!!!!」
裂けてしまうんじゃないかと思う程の痛みと圧迫感に、サイルは悲鳴を上げた。容赦無く打ち付けられる剛直に痙攣し体が粉々に壊れてしまう気さえした。それでも、執拗に舐められる耳許やうなじの所為で、肉体は淫虐に順応していく。
「おっと、善がるんじゃねぇよ。冷めちまうだろ。」
冷酷に見下す眼眸が感情ごと食らい尽す肉食獣の如く、サイルを蹂躙する。
助けて、と一瞬思い浮かべたカイの顔にサイルは涙を零した。巻き込みたくない、無事でいてほしい、もう一度会いたい、生きていてくれ!! と目まぐるしいカイへの感情の渦の中、サイルは自身の最期を覚悟した。この男の毒牙がカイに向かない事だけを祈って。
ただ、自分が何も感じないだけ、だ。カイの傍にいてカイに甘える…そんな姿も、望んでない訳ではない。けれど。
心を捨てるという事は、自我を持つのをやめるという事。恩に報いたい想い、力になりたい気持ち、守りたい願い、そんな自身の気持ちを全て棄て去る事だ。完全に自分が物と化しても、カイなら人間として扱ってくれる。表向きはなんの遜色もない。
わかっていても、サイルには踏み出せなかった。だってそれはカイの想いを否定するに等しいから。決して気づかれる事が無くても、裏切りだとわかる。誰一人、困ることのない行為だとしても。
そんな迷いの所為でだらだらと過ごしてしまった。与えられた仕事をしている間だけは余計な事を考えずに済む所為で、仕事すらだらだらと終わらないようにしてしまっている。
サイルは漸く片付けた仕事の報告をしに戻る途中で、ふと違和感感じた。丁度そこは例の書庫に繋がる扉だった。それまでなら用心して開けた筈なのに、今のサイルにはそこまで気が回らなかった。そして。
「…っァ!!」
声を発する前に口元を特殊な糸で覆われる。気づいた時には既に糸が手足に巻き付いてもう自由が利かなかった。藻掻けばもがく程、締め付けられる糸に身動きが出来なくなる。
「本当に生きていたとはなァ。驚きだぜ。」
男は鋼糸でサイルを縛り上げると、わざとサイルの目に映るように姿を現した。
「《蛇哩》は疾くに(帝国を)見限って、今頃は新大陸へ向かっているさ。俺はまだ殺り足りないんでね。ゴミ掃除にわざわざキゾンへ来てやったんだよ。」
《鬼飢》は机下の地下書庫の扉を開けて、動けないサイルを突き落とす。暫くして降りてくると、上の扉を閉めた。本棚を引き倒し、中身を放り出して棚に糸でサイルの体を括り付ける。
「テメェの使い心地は気に入ってたんだぜ? 悦びな?」
そう言うと、口を塞いでいた糸と、股間を覆う布を剥ぎ取った。最悪の相手を前に、サイルは頭が真っ白になっていた。恐怖と混乱とで取るべき行動がわからない。すぐにそんな思考をも奪う暴虐がサイルの肛穴を穿った。
数日間、サイルと顔を合わせることはなかった。俺からも避け、あいつも俺を避けているのだろう。虚ろな瞳で一人で食事をとるのが続いた。仕事も、心なく淡々とこなした。こうでもしていなければ忘れられない。周りからは「感情のないロボットみたいだな」と揶揄された。今までの俺はそうじゃなかったのか。
今まででなら、帰ればあいつがいた。手一杯に抱きしめると、嬉しそうに笑って俺を見てくれていた。その瞳に嘘はないんだと、分かるほどに。だから、俺は少しずつあいつが心を開いて、俺を見てくれるようになったのだと過信していた。…少しでも、あいつの拠り所になれている気がしていた、だけだった。
本当のところはあいつから信頼されていなかった。…俺だけが、あいつを好きだった。
どれだけ好意を示しても、愛し合えるように優しく抱いても。あいつは苦しそうなままだった。もっと頼ってほしかった、俺はお前が好きで、いつでも頼っていい存在なのだと、分かってほしかった。口下手な俺でも努力していた、つもりだった。…でもそれが、何もかも間違っていたようだ。
書斎で仕事を進めていれば、窓からサイルの姿が見えた。あいつもあいつで、仕事をこなしているようだった。あれから男を連れ込んでいるなどの話は上がって来なかった。ちゃんと、己を大事にし始めたのだろうか。その傾向が少しだけでも見られるようになったのなら、大万歳…な、はずなのだ。
ただ、このぽっかり空いた穴を埋めてくれる人が欲しいと。それが、お前であって欲しいと。願ってしまうのは、酷い話だろう。
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決して嫌いになったわけではないこと、伝わればと思います。
気怠さに、息をするのさえ億劫になる。サイルは疲弊した心身を起こし、澱んだままの空気に肺を晒した。
そう。始めからカイの傍にいる為に俺がすべき事なんて、たった一つしかなかったんだ。吐き出す息にも、吸い込む空気にも、送り出す鼓動にも、巡る命の源にも、カイが愛してくれた、大事にしてくれた生命そのものを、掻き抱く。そうして自身の事を見つめ直して辿り着く結論に、言葉を吐くこともなく受け入れる。
己の心を殺すこと。
細く長く、静かに息を吐き出すと、サイルは虚ろに開いていた眼を再び閉じた。
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短くて済みません。
この後の展開についてなのですが。どうにも上手くいかず、迷っております。
サイルがカイ様から行方をくらませば、その件で王太子から呼び出しを食らいますし。
もし、カイ様の元に戻ったならば何食わぬ顔して傍に付き従います。ただしその場合は他者に対しての排除が容赦なくなるので、私的には「この子終わってしまったなー」という状態になりそうで…。
誠に勝手で申し訳ないのですが、カイ様から見た(サイルの)状態がどういった形になるか、示して頂けるととても有難いです。
どうか宜しくお願い致します。
サイルから吐き出された言葉は、俺の気持ちとは真逆だった。…結局、俺の想いは目の前の奴には届かなかった。何度諭しても、傍にいても、気持ちのまま愛でても。想いも願いも、こいつにとっては何の信用にも安心にもならなかったのか。
じゃぁ何のために俺はこいつの上に乗っているんだろう。何度抱きしめて、口付けをしたのだろう。あの夜、身体を重ねたのだろう。…なんで、好きだと伝えているのだろう。どれもこれも、俺の自己満足に過ぎなかったのか。
俺は這わせていた唇を離した。もう、…もう、限界だ。
「………俺はお前にとって、その程度の存在にしか、なれないんだな。」
俺はゆっくりとサイルの上から降りた。
「もうお前が屋敷で何をしようと、ここに居ようが逃げよう、構わない。好きにしてくれ。不満になったら、そこら辺の男とでも寝てればいい。風邪だけは、引くなよ。」
俺はサイルの居場所になりたかった。安心して休めるような、信頼できるような存在になりたかった。そのために尽くしてきたつもりだし、愛情が伝わる様に何度も何度も言葉と行動で示してきたつもりだ。でも、それはただのエゴに過ぎなかったのだ。
それだけ言い残すと、俺はサイルを残して部屋を後にした。
「…なぁ、俺の気持ちは、いつになったら君にちゃんと届くんだ、」
「カイ、…俺は、死なないんだよ。どんなに酷い扱いされても。どんなに死にかけていても。」
「…死なないで…くれよ、…カイ。…俺に…優しくなんて…しなくていい。
もう誰の命も奪わせたくない。奪われるのなら、俺一人で十分だ。」
「………俺はお前にとって、その程度の存在にしか、なれないんだな。」
「もうお前が屋敷で何をしようと、ここに居ようが逃げよう、構わない。好きにしてくれ。不満になったら、そこら辺の男とでも寝てればいい。風邪だけは、引くなよ。」
「カイ、…俺は、死なないんだよ。どんなに酷い扱いされても。どんなに死にかけていても。」
「…死なないで…くれよ、…カイ。…俺に…優しくなんて…しなくていい。
もう誰の命も奪わせたくない。奪われるのなら、俺一人で十分だ。」
「………俺はお前にとって、その程度の存在にしか、なれないんだな。」
「もうお前が屋敷で何をしようと、ここに居ようが逃げよう、構わない。好きにしてくれ。不満になったら、そこら辺の男とでも寝てればいい。風邪だけは、引くなよ。」
「カイ、…俺は、死なないんだよ。どんなに酷い扱いされても。どんなに死にかけていても。」
それが、誰かに護られていたからだと理解していても、(俺を護る)その所為で守ってくれてた人の命が失われるのは、もう耐えられない。
誰の命も脅かされない世界になれば、どんなに幸せだろうか。
優しいカイの口唇を、その伝う指先の繊細さを感じながら、サイルは震える手で彼にしがみついた。縋れば縋るだけ、カイ自身の命を死に追いやるのではないかという不安に怯えて、サイルは体を強張らせた。
どのみち皆の助力を得なければ、組織を壊滅…せめて排除するだけでも、敵わない。それだけ存在が陰湿で決して表には出て来ず、何処までも執拗に追い詰めてくる。死ぬまで孤独に逃げ続ける…か、孤独に逃げても、向こうは僅かな関係の持った相手を次々と消し去ってしまう恐ろしい存在なのに。
「…死なないで…くれよ、…カイ。…俺に…優しくなんて…しなくていい。
もう誰の命も奪わせたくない。奪われるのなら、俺一人で十分だ。」
しゃくりながら、サイルは涙が溢れる顔を手で覆い隠した。それがカイの想いとは真逆の、酷い言葉だと分かっているから。今のサイルには、カイから向けられる双眸を直視する勇気を持てなかった。例えそれ(眼差し)が慈愛でも、落胆でも憐憫でも、いっそ怒るか呆れられた方が…元の道具に戻るだけと安堵しそうな自分の醜さが浮き彫りにされる、そんな怖さと悔しさで、既に気持ちはぐちゃぐちゃになっていた。
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弱味を曝け出して、肉体の方もぐすぐすに蕩け切っております。
「カイ、…俺は、死なないんだよ。どんなに酷い扱いされても。どんなに死にかけていても。」
それが、誰かに護られていたからだと理解していても、(俺を護る)その所為で守ってくれてた人の命が失われるのは、もう耐えられない。
誰の命も脅かされない世界になれば、どんなに幸せだろうか。
優しいカイの口唇を、その伝う指先の繊細さを感じながら、サイルは震える手で彼にしがみついた。縋れば縋るだけ、カイ自身の命を死に追いやるのではないかという不安に怯えて、サイルは体を強張らせた。
どのみち皆の助力を得なければ、組織を壊滅…せめて排除するだけでも、敵わない。それだけ存在が陰湿で決して表には出て来ず、何処までも執拗に追い詰めてくる。死ぬまで孤独に逃げ続ける…か、孤独に逃げても、向こうは僅かな関係の持った相手を次々と消し去ってしまう恐ろしい存在なのに。
「…死なないで…くれよ、…カイ。…俺に…優しくなんて…しなくていい。
もう誰の命も奪わせたくない。奪われるのなら、俺一人で十分だ。」
しゃくりながら、サイルは涙が溢れる顔を手で覆い隠した。それがカイの想いとは真逆の酷い言葉だと分かっているから。今のサイルには、カイから向けられる双眸を直視する勇気を持てなかった。例えそれ(眼差し)が慈愛でも、落胆でも憐憫でも、いっそ怒るか呆れられた方が…元の道具に戻るだけと安堵しそうな自分の醜さが浮き彫りにされる、そんな怖さと悔しさで、既に気持ちはぐちゃぐちゃになっていた。
カイはサイルの言葉を遮るように、
「お前は?」
と言葉を被せる。カイもまた、真剣な眼差しで、そしてどこか愛おしさを懇願するような瞳でサイルを見つめていた。
「その願いはお前の身の安全が確保されてからだ。正直に言う、お前が救って欲しいという人々の命よりも、お前のことが何より大事だ。勿論、お前が言うなら、彼らを救う手伝いはしよう。だが、お前を失うなら、俺は彼らを見捨ててでもお前を守りたい。」
遠回しに伝えても曖昧に交わされるだけ。これくらい直接言わないと、君はわかってくれないだろう。俺は今どんな表情でこの言葉を伝えているんだか。鏡があっても見たくない。
「…なぁ、俺の気持ちは、いつになったら君にちゃんと届くんだ、」
サイルの頬を撫でながら寂しそうな口調で言葉を紡ぐ。伏せ目がちな瞳は色気を感じる。そして優しく口付けをすれば、その唇をサイルの首元へ這わせて行った。
サイルは自分から接吻をし返すと、優しく、そして強くカイを抱き締めた。
「カイ。中枢部の連中は自分達の事しか考えていない。俺以外にも奴等の犬のままでいる仲間だって、まだまだいる。奴等には、戦争でさえ道具に過ぎないんだ。」
囁くように耳元でそうカイに告げると、サイルはカイの体を押し上げ、自身も身を起こした。真剣にカイを見つめる。もう、後には引けないのにそれでも本当にカイを巻き込んでしまって良いのか。惑う思いが未だにサイルの中には存在した。
それを振り払うように瞼を閉じ、静かに息を吐くとサイルは眼差しを伏せたまま、自分の考えを打ち明ける。
「奴等は恐らく裏切り者の俺を処刑しに刺客を放ってくる。それに此処キゾンにもチャボラは存在する。奴等が放っておくと俺には思えない。」
享楽を貪る為に、選民を煽り、利用する。己の利に適う者なら何であれ利用する。キゾンの王国も同類だと刷り込まされてきた。でも、違う。それがはっきりと理解ったから。
うつ向き気味に、それでもサイルはカイを見つめた。この先は、今まで以上に命の危険に晒される。虫の良い話だと呆れられるかもしれない。むしろ何処かで、そう拒まれた方が気持ちは楽になる、とさえ思ってしまう。そうすればカイを巻き込まずに済むのだから。
「カイ。力を…貸して欲しいんだ。俺はチャボラの皆を助けたい。」
今度はちゃんと顔を上げて、カイにお願いした。
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それでも言葉通りの「助けて」と、「どうか断って」の心情とでサイルの双眸は揺れてます。相変わらず自分の命は頭数に入れてない子なので、遠慮無く身体に分からせてやってください。
サイルは自分から接吻を返すと、優しく、そして強くカイを抱き締めた。
「カイ。中枢部の連中は自分達の事しか考えていない。俺以外にも奴等の犬のままでいる仲間だって、まだまだいる。奴等には、戦争でさえ道具に過ぎないんだ。」
囁くように耳元でそうカイに告げると、サイルはカイの体を押し上げ、自身も身を起こした。真剣にカイを見つめる。もう、後には引けないのにそれでも本当にカイを巻き込んでしまって良いのか。惑う思いが未だにサイルの中には存在した。
それを振り払うように瞼を閉じ、静かに息を吐くとサイルは眼差しを伏せたまま、自分の考察を吐き出した。
「奴等は恐らく裏切り者の俺を処刑しに刺客を放ってくるだろう。それに此処キゾンにもチャボラは存在する。奴等が放っておくと俺には思えない。」
享楽を貪る為に、選民を煽り、利用する。己の利に適う者なら何であれ利用する。キゾンの王国も同類だと刷り込まされてきた。でも、違う。それがはっきりと理解ったから。
「力を貸してほしい、カイ。この先は、今まで以上に命の危険に晒される。
俺の…この肉体は奴等に開発し尽くされているんだ。快楽にも、痛みにも。俺だけでなく、他にも同じ境遇の仲間はいる。でも、俺が奴等の玩具になっている間は、仲間を同じ目に遭わせずに済んだんだ。」
サイルは自分から接吻を返すと、優しく、そして強くカイを抱き締めた。
「カイ。中枢部の連中は自分達の事しか考えていない。俺以外にも奴等の犬のままでいる仲間だって、まだまだいる。奴等には、戦争でさえ道具に過ぎないんだ。」
囁くように耳元でそうカイに告げると、サイルはカイの体を押し上げ、自身も身を起こした。
「奴等は恐らく裏切り者の俺を処刑しに刺客を放ってくるだろう。それに此処キゾンにもチャボラは存在する。奴等が放っておくと俺には思えない。」
享楽を貪る為に、選民を煽り、利用する。己の利に適う者なら何であれ利用する。キゾンの王国も同類だと刷り込まされてきた。でも、違う。それがはっきりと理解ったから。
「力を貸してほしい、カイ。この先は、今まで以上に命の危険に晒される。
俺の…この肉体は奴等に開発し尽くされているんだ。快楽にも、痛みにも。俺だけでなく、他にも同じ境遇の仲間はいる。でも、俺が奴等の玩具になっている間は、仲間を同じ目に遭わせずに済んだんだ。」
(そこからクレア様の心にどう…リドーの言葉を落とし込んでいくかが、腕の見せ所!!)
うまくクレア様に響いて頂けると嬉しいな…と思いつつ。多分そう易々とはいかぬものだと、観ておりますのでどうぞご心配なく。
十二分にこちらは楽しませてもらってますよ。
サイルは自分自身の顔は見れません。が、多分無自覚に泣いてます。
カイ様に打った薬は、数分で痺れが切れる位の弱い物なので。少し喋り難い程度まで、状態は落ち着いているかと思われます。
サイルはまだ、ハリが生きていること知らない、ですしね。
カイ様に打った薬は、数分で痺れが切れる位の弱い物なので。少し喋り難い程度まで、状態は落ち着いているかと思われます。
サイルはまだ、ハリが生きていること知らない、ですしね。
カイ様に打った薬は、数分で痺れが切れる位の弱い物なので。少し喋り難い程度まで、状態は落ち着いているかと思われます。
カイの腕が少し緩んだ隙に、自分の腕を抜き出してサイルは彼の首筋に抱きついた。何度も何度も口唇を重ねて舌を深く絡ませて、ゆっくりと口を離して抱き付いたまま、サイルはカイの目を見ながら囁いた。
「…カイ。俺に『何をした』のか、訊いてましたよね? …これが、その答えです。」
ツプ、と針がカイの首筋に刺さる。本当はちゃんとカイの同意を得て打つつもりだった。例の場所へ行く前の準備として抗体を作って貰う為に。針には弱毒性の薬が塗ってある。決して死ぬ事は無いが、一時的だが体が痺れて動けなくなる代物だ。勿論、塗布する薬物如何では相手を殺す事も可能。
カイから離れて向き合うと、サイルは一人淡々と口を開いた。
「ベレアン帝国諜報部内でも、より秘匿された組織があるのを知っていますか。」
話す事が出来ないであろうと承知の上で、サイルはカイに話を振った。そしてそのまま一人語りを続けていく。自分がどんな顔でカイに語っているのか、わからない。でも淡々とサイルは言葉を続けた。
「選範部隊…という言われ方もありますが。要は帝国に強制的に魂を売らされたチャボラ出身の工作員です。ランクはAから始まり、訓練を受け、こなす任務の難易度毎に階級が上がっていく。Fランクからは本格的に、I以上は完全な駒として扱われる。
俺はPランクの…仲間の粛清も担う、綱紀部署の犬、だったんですよ。」
自嘲する口角が酷く歪んでいる。自分でもそう感じる程、引き攣った顔情が痛い。
「文字通り、ベレアン中枢部に肉体も意思も弄ばれる、玩具だった。」
それでチャボラの皆を護れるなら、と思っていた。どんなに酷い扱いであっても、どんなに酷い仕打ちを受けても、ベレアンに居た頃はそれ以外が赦される立場では無かったから。
奴らの言う“自由”の先を知って、ハリが死んで、ただ洪水で命が奪われるのを止めたいと願ったあの時に、本当に死んでもいいと思った。任務の為にじゃなく、生きている事に諦めがついたから。
「俺は…こんな…穢くて汚れたヤツ、なんです。男に媚びを売るのが当たり前の…」
今は、本当の意味で元の世界には帰れない理由がわかる気がする。
朋殻としての記憶はこちらがリードします。まずは名前を決めて頂ければ、名に見合った属性と番(管理人側)の名を決定します。
【昼の余韻 ∞ 夜の朱】では、客×店員で お客様の方をやって頂こうかと思ってます。
流れとしては、来店時に名前を告げてカウンターで好みのキャスト(店員)とコスチューム(制服)を選択、部屋(ラウンジかルーム)の指定をして頂く。スペシャルクラスメンバー(客)の身内として来店して頂ければ、即個室が使えます。
【flow words ー樹戒ーの書】では、契約主×使い魔で 契約主の方をやって頂ければ幸いです。
流れとして、書の『我に汝が欲望を示せ』の文言通り、やりたいことを示して使い魔の名前を呼んで頂ければ大丈夫です。
いずれにせよ、大雑把な容姿の特徴(髪/身長/瞳他…服装なんかもあれば有難い)…の記述を、ロル本文に限らず何処でもいいから入れて頂ければ、やり取りで使える範囲が広がるので助かります。
基本、攻受は固定せずにどちらでもやれる方が良いなと考えてますが、いかがでしょうか。
それと、下方に「ログの挟み込み見本」入れさせてもらいましたが。
若干北山様の地雷圏に入る可能性もございますので、文章読むより●❤マークの挟み具合で察していただき、ニュアンスを掴んで頂けたら有難いです。
【flow words ー樹戒ーの書】では、契約主×使い魔で 契約主の方をやって頂ければ幸いです。
【異なる世界ノ。物語り】では、朋殻同士でやるつもりです。但し陽狩の世界で放浪する記憶喪失の人間として、ですけど。
基本、攻受は固定せずにどちらでもやれる方が良いなと考えてますが、いかがでしょうか。
それと、下方に「ログの挟み込み見本」入れさせてもらいましたが。
若干北山様の地雷圏に入る可能性もございますので、文章読むより●❤マークの挟み具合で察していただき、ニュアンスを掴んで頂けたら有難いです。
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現実として存在する現代社会─それと交差するように存在するもう一つの世界。それを【陰理《カゲリ》】と呼ぶ。
【陰理】世界の住人は、現実世界を【陽狩《ヒカリ》】と呼び、本来は交わる事無くそれぞれに存在していた。
陽狩を終えた命は陰理の底に沈み、澱池に漂う核に宿りて胤となる。
そして胤より目覚めた仁《ジン》は、理気《リキ》と呼ばれる力を蓄え、幾つも界を越えていく。
或る者は他者より奪い、或る者は知恵で界より得て、何層にもなる界を昇っていく。
そうして、至光界まで辿り着いた仁は光粒となりて、再び陽狩へ還っていく。
それが、陰理の世界、だった。
澱池に浮遊する胤は、やがて浮上し底岸界へ辿り着く。
それと同時に左右に割れ開き、朋殻《トモガラ》の仁達が目覚める。
ひとつ胤より生まれる二つの仁が“朋殻”と言われる所以──
─それは、陽狩にある梅木の種子に酷似している故。仁はその種子の中の胚に相当する。
朋殻は二つで一つの存在、故に片方が亡くなればもう片方にもその影響が及ぶ。
同じ界、同じ時刻で亡くなれば、その身は光粒となって高みへ昇っていく。
稀に朋殻を持たずに生まれてくる仁が存在するが、それらは特別な存在…陰仁《おに》…と呼ばれ、獨《ドク》に分けられる。
又、狗である仁の片方が亡くなり、もう片方が生き残った場合、その者が界を越えた時点で姿形を変えて…弔《チョウ》と呼ばれる類に分けられる。
無論、仁以外の存在…意思を持たぬ生物…も有り、それらは解《カイ》とされている。
界へ辿り着いた仁達は、その時刻より決められた期限迄に次の界へ昇らなければならない。
何故なら、期限までに越えられなければ、其処で腐り堕ち、消滅するからだ。
朋殻の片方が亡くなれば、残された時間も半減する。そして界を越えられなければ、亡くなった朋殻と共に界に呑まれて消滅するのだ。
界に漂う理気の多くは、そうやって亡くなり消えた仁達の命気である。
理気は仁達の命の源。理気によって仁の身体は維持される。
爪で引っ掻き、引き裂いて。牙で噛み付き、食い千切る。体当たりをし、圧し潰す。
唱の力で、咆哮し、吟歌し、息吹し、呪詞し、祝詠す。
そうして界に潜む理気を、仁達は集めていく。
それら全てが、陰理にまつわる理《ことわり》だった。
----------
●陽狩《ヒカリ》=現実世界
陰理《カゲリ》=幻異世界 共に相対関係
●朋殻《トモガラ》
=双子、ソウルメイト等、霊的に強い繋がりを持つ関係
●仁《ジン》
=陰理界での生命。人と獣の姿を両有する存在。陽狩界では人か獣、どちらかの姿に偏る。
●陰仁《オニ》
=鬼。一つ胤より一命で産まれる、稀有な存在。どちらの世界に在っても揺らぐ事のない強い御霊を宿している。
●真《シン》
=神格を持つ存在。巫女や神主的な地位を持っている場合がある。名に「真」の字が使われているのですぐにわかる。
●狗《ク》
…四つ足ケモノ 朋殻を持つ仁
●弔《チョウ》
…朋殻を失って残された仁
●獨《ドク》
…陰仁 朋殻を持たずに生まれた仁
●解《カイ》…仁以外
稀に陰仁が陰理に流転することがある。その際流転した陰仁は、神薙となりて陰理を護る巫になる。
【陰理】世界の住人は、現実世界を【陽狩《ヒカリ》】と呼び、本来は交わる事無くそれぞれに存在していた。
陽狩を終えた命は陰理の底に沈み、澱池に漂う核に宿りて胤となる。
そして胤より目覚めた仁《ジン》は、理気《リキ》と呼ばれる力を蓄え、幾つも界を越えていく。
或る者は他者より奪い、或る者は知恵で界より得て、何層にもなる界を昇っていく。
そうして、至光界まで辿り着いた仁は光粒となりて、再び陽狩へ還っていく。
それが、陰理の世界、だった。
澱池に浮遊する胤は、やがて浮上し底岸界へ辿り着く。
それと同時に左右に割れ開き、朋殻《トモガラ》の仁達が目覚める。
ひとつ胤より生まれる二つの仁が“朋殻”と言われる所以──
─それは、陽狩にある梅木の種子に酷似している故。仁はその種子の中の胚に相当する。
朋殻は二つで一つの存在、故に片方が亡くなればもう片方にもその影響が及ぶ。
同じ界、同じ時刻で亡くなれば、その身は光粒となって高みへ昇っていく。
仁達は、その生まれにより形が決められており、朋殻を持つ仁は皆…四つ足ケモノ…の狗《ク》に分けられる。
稀に朋殻を持たずに生まれてくる仁が存在するが、それらは特別な存在…陰仁《おに》…と呼ばれ、獨《ドク》に分けられる。
又、狗である仁の片方が亡くなり、もう片方が生き残った場合、その者が界を越えた時点で姿形を変えて…弔《チョウ》と呼ばれる類に分けられる。
無論、仁以外の存在…意思を持たぬ生物…も有り、それらは解《カイ》とされている。
界へ辿り着いた仁達は、その時刻より決められた期限迄に次の界へ昇らなければならない。
何故なら、期限までに越えられなければ、其処で腐り堕ち、消滅するからだ。
朋殻の片方が亡くなれば、残された時間も半減する。そして界を越えられなければ、亡くなった朋殻と共に界に呑まれて消滅するのだ。
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●執事カフェ『afternude-アフタヌード』
女性客を中心とした完全予約制の昼食を提供する店。執事に扮したコンシェルジュが対応する。回転式円筒エレベータで2階へ案内。区切られた各テラス席へ案内出来る様、扉の開く位置を調節している。3階はV.I.P専用でラウンジタイプ。キングサイズベッドも装備。特別な夜会を催す事も可能。
●ボーイズバー『Vermeil-ヴェルメイユ』
会員制が基本だが、一般客も受け入れている。店員(ボーイズ)に好きなコスチュームを選んでオーダーできる。バーカウンターまでは、きっちりとした制服での対応のみで、選べるのは酒だけ。
会員証ありだと、客にホストがつくのと同じで店内奥のラウンジルームの使用が可能。N はコスと酒だけ。R はマッサージとフェラ付き。M はもう一つ扉奥のプレイルーム使用可。
プレイルームは中央に円形のソファが置かれ、その真ん中には巨大なクッションが場所を占めている。周囲の壁にもX型の台が並んでおり、パーテーションで仕切ることも可能。道具は各種取り揃えてあります。複数カップルで使える広さ。
S は収得3名まで。優先位あり。プレイルームの更に奥の個室使用可になる。尚、一日キャスト借上げ可能。
↓ 店舗説明 (参考用) ↓
其処はあまり人に知られてはいない。優雅なバロック調の豪邸の前には見事な生け垣が左右対称に整備されている。その周囲を広い庭園が囲み、あちらこちらで季節の花が鮮やかな彩りを添えている。小鳥のさえずりをBGMに、周囲とは完全に別の世界が展開されていた。
公立公園の散策道より分かれた小路を進み、木々の繁る森を抜けて辿り着く其処は『afternude-アフタヌード』と呼ばれる完全予約制の執事カフェだった。
アールデコの門扉を潜り、正面の生け垣を通り抜け、開かれた建物の入口へ到着する。と、中から芳しい香りと共にコンシェルジュが出迎えてくれる。豪奢なエントランスを横目に純金のエレベーターで案内されるは、階上の広々としたルームテラスで、そこに行き着くまでの床は一直に赤絨毯が敷かれていた。楕円形の大理石テーブルと用意された人数分のみの椅子、そこから眺められる華やかな庭園、更に見目麗しい専属のコンシェルジュによるもてなし。どれを取っても申し分ない。
アフタヌーンティーを楽しむ為に…が目的だが、それ以外でも足を運びたくなる程魅力的な場所であった。
だが。陽が落ちて夜を迎える頃…建物は裏の顔を見せる。
丁度建物の裏側、道路に面したコンクリート造の一枚壁が、無機質で固いイメージを与えている。そのすぐ横に設けられた細い通路は下り降りる階段になっており、建物の横の勝手口並みの扉へと繋がっていた。その扉には紅く『Boys bar Vermeil-ヴェルメイユ』と刻まれており、扉の中からは賑やかなディスコ曲が流れてきていた。薄暗い廊下を進むと程なくバーカウンターが目に入る。立席のみが並ぶカウンターテーブルの奥には、別のクラシカルな扉があり、そこから従業員らしき…コスチュームを纏った青年達が接客をしていた。
扉の先は会員証が無ければ入る事は出来ない、らしい。それに、ランクも(normal)(regular)(master)(special)と分かれており、ランクが上がる程より奥の部屋が使える仕組みになっている。
入口のカウンターに腰掛け、差し出されたメニューを見た。Cast と書かれたページに並ぶブロマイドより一人、そして酒の銘柄が書かれた頁より好みのグラスを一つ、選んでオーダーする。程なくウェイターが奥の扉の中へと案内した。
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-樹戒-と呼ばれる大樹の根下、巨大な磐が存在する。
古くは神の怒りに触れて墜ちた騎士が、悪魔となって封じられているとも
世界を暴れまわって破壊した獣が、磐の奥に縫い付けられているとも。
だが、ある者がそれらを使役する術を編み出し、一冊の書にまとめ上げた。
―書にはこう記されている。
世界の始まりに生命樹 有り 世界の終わりに生命樹 在り
時間は樹幹に流れるものなり 枝葉は種の生を表すものなり
樹根が抱くは真の理なり 理は天なり
天に背きしモノには 樹戒の掟に従い 死を奪われた命を与える
神の怒り 雷轟となりて迸り 閃光は楔となりて 磐の獄へ繋ぐ戒めとならん
斯くして封じられしモノ 理より外れたモノ 名の無きモノへと科す
名の無きモノ 我、契戒の門より召喚せし
名を与え、戒雷を刻み、傀儡とし使役する言語を編み
之を召喚せし従徒《サーバント》に組み込む 我は其の術式なり
我、契約主に問う─汝、何を望むのか 何を願うのか 何を欲し 何を得んとす
汝が求めに応じ、我、最良の獲物を与えよう─
さあ我に汝が欲望を示せ
―その書物の表には何も書かれていない。だがその書を知る者は皆、こう呼んでいた。
flow words ―樹戒―の書 と。
「使い魔《サーバント》と呼ばれる種族と契約を交わし、己が望みを果たす
それが -flow words- と呼ばれる世界の理
『契戒の門』『刻の楔』等、言葉によって封印されている使い魔を解き放すには
契約主が使い魔の名を喚び、使い魔もそれに答えることが条件
使い魔は契約主に、隷従する
その証となるのが、磐牢に繋がれていた際の楔の痕
全てが満たされれば『樹戒の書』は貴方の元へ、姿を現すであろう…」
古くは神の怒りに触れて墜ちた騎士が、悪魔となって封じられているとも
世界を暴れまわって破壊した獣が、磐の奥に縫い付けられているとも。
だが、ある者がそれらを使役する術を編み出し、一冊の書にまとめ上げた。
―書にはこう記されている。
世界の始まりに生命樹 有り 世界の終わりに生命樹 在り
時間は樹幹に流れるものなり 枝葉は種の生を表すものなり
樹根が抱くは真の理なり 理は天なり
天に背きしモノには 樹戒の掟に従い 死を奪われた命を与える
神の怒り 雷轟となりて迸り 閃光は楔となりて 磐の獄へ繋ぐ戒めとならん
斯くして封じられしモノ 理より外れたモノ 名の無きモノへと科す
名の無きモノ 我、契戒の門より召喚せし
名を与え、戒雷を刻み、傀儡とし使役する言語を編み
之を召喚せし従徒《サーバント》に組み込む 我は其の術式なり
我、契約主に問う─汝、何を望むのか 何を願うのか 何を欲し 何を得んとす
汝が求めに応じ、我、最良の獲物を与えよう─
さあ我に汝が欲望を示せ
―その書物の表には何も書かれていない。だがその書を知る者は皆、こう呼んでいた。
flow words ―樹戒―の書 と。
「使い魔《サーバント》と呼ばれる種族と契約を交わし、己が望みを果たす
それが -flow word- と呼ばれる世界の理
『契戒の門』『刻の楔』等、言葉によって封印されている使い魔を解き放すには
契約主が使い魔の名を喚び、使い魔もそれに答えることが条件
使い魔は契約主に、隷従する
その証となるのが、磐牢に繋がれていた際の楔の痕
全てが満たされれば『樹戒の書』は貴方の元へ、姿を現すであろう…」
相手の言葉をそのままになぞられてしまうと、どうしても通し読みではどちらか省かざるをえないので。
一番はワンアクション毎にロルを重ねていくやり方がスムーズにしやすいのですが、それだとなかなか内容(行動)が前に進んで行かない為、この形の提案をさせていただきました。
やってみるのが一番わかりやすいんですけどね。
設定は3パターンご用意しました。
「おっ、と 。」
関浦もそれに気付き、解こうとした湊の手を掴み、後ろ手に捩じ上げた
「まだ躾がなってないものなぁ。」
独り言のように呟き、湊の首のベルトから垂れたロープに、掴んだ手首をくくりつける。そして、バチィッ、とはっきり見える形で湊にスタンガンを意識させた
「言う事を聞かないペットは、身体に覚えさせるのが一番だからな。おとなしく、前を歩け。」
―❤ロル側-
「ッたぁ!!!!!」
手を戻そうとしても大人あいてにかなうわけもなく、簡単に後ろへ持ってかれてしまう。
手の方を見ていた湊の視界のすみにいる関浦先生の手元に、電流のような光とバチっと聞き覚えのある音が聞こえた。
今にも逃げ出したい気分だが、ここは素直にしたがった方がいいと思い逃げるタイミングをうかがいながら前を歩き出す。
―●ロル側-
関浦は、大河をその場に放置し駐車場へと湊を向かわせた。自家用車に湊を監禁した後に拾いに来てもいいし、他の同趣味の教師で遊ばせてやってもいい。そういう仲間にはすぐに連絡を入れられるようにしてある
向きを間違えると手綱のようにロープを引いて、湊の行動を抑制した。無言の重圧で、怯える背中を堪能しつつ、湊を誘導する。歩調を速めさすのには、スタンガンの電磁音が役に立った
「そこの車のリアゲートを開けろ。」
目の前にある、黒のミニバン型車を指し示す。後部座席以降は黒く塗り込められていて、中を全く見る事が出来ない。関浦は湊に自ら開ける様、命令をした。
―❤ロル側-
後ろからかけられる圧におびえながら歩き、たどり着いたのは駐車場で関浦先生のであろう車の前に立たされ次の指示を受ける「何で・・・自分であければ良いじゃないですか。こんな風になってたら、開けたくてもあけれないんですけど」チャンスだと思い、遠まわしに要求を投げかける。またうまいこと言って交わされるかもしれないが、模しての縄を解かれたら一か八か、首輪をはずして逃げることができるようにする。
―●ロル側-
「甘えるな。指先で十分に開けられるだろう。」
キーロックはリモコンで既に外してあるので、実際指を掛ければ難なく開く事が出来る
要は湊に逃げる隙を与えない為だ。関浦は湊の手首を掴み、扉のフックに指を掛けさせ、リアゲートを開かせた。そして開くと同時に中へ突き転がす
●「おっ、と。」
関浦もそれに気付き、解こうとした湊の手を掴み、後ろ手に捩じ上げた。
❤「ッたぁ!!!!!」
手を戻そうとしても大人あいてにかなうわけもなく、簡単に後ろへ持ってかれてしまう。
●「まだ躾がなってないものなぁ。」
独り言のように呟き、湊の首のベルトから垂れたロープに、掴んだ手首をくくりつける。そして、バチィッ、とはっきり見える形で湊にスタンガンを意識させた。
❤手の方を見ていた湊の視界のすみにいる関浦先生の手元に、電流のような光とバチっと聞き覚えのある音が聞こえた。
●「言う事を聞かないペットは、身体に覚えさせるのが一番だからな。おとなしく、前を歩け。」
❤今にも逃げ出したい気分だが、ここは素直にしたがった方がいいと思い逃げるタイミングをうかがいながら前を歩き出す。
●関浦は、大河をその場に放置し駐車場へと湊を向かわせた。自家用車に湊を監禁した後に拾いに来てもいいし、他の同趣味の教師で遊ばせてやってもいい。そういう仲間にはすぐに連絡を入れられるようにしてある。
向きを間違えると手綱のようにロープを引いて、湊の行動を抑制した。無言の重圧で、怯える背中を堪能しつつ、湊を誘導する。歩調を速めさすのには、スタンガンの電磁音が役に立った。
❤後ろからかけられる圧におびえながら歩き、たどり着いたのは駐車場だった。関浦先生のであろう車の前に立たされ、次の指示を受ける。
●「そこの車のリアゲートを開けろ。」
目の前にある、黒のミニバン型の車を指し示す。後部座席以降は黒く塗り込められていて、中を全く見る事が出来ない。関浦は湊に自ら開ける様、命令をした。
❤「何で・・・自分であければ良いじゃないですか。こんな風になってたら、開けたくてもあけれないんですけど」
チャンスだと思い、遠まわしに要求を投げかける。またうまいこと言って交わされるかもしれないが、もし手の縄を解かれたら一か八か、首輪をはずして逃げることができるようにする。
●「甘えるな。指先で十分に開けられるだろう。」
キーロックはリモコンで既に外してあるので、実際指を掛ければ難なく開く事が出来る。
要は湊に逃げる隙を与えない為だ。関浦は湊の手首を掴み、扉のフックに指を掛けさせ、リアゲートを開かせた。そして開くと同時に中へ突き転がす。
「どうしたんだ? 随分大人しいが?」
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。あごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、関浦はマスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスクを湊に取り付け、後頭部の紐をきつく結びつけた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛けた。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
─────────────────
―❤ロル側-
目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。
が、さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で焦って首を振ってかぶせれないようにしたが、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった
「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
───────────────
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。❤湊は目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。●関浦は湊のあごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、マスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
❤さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で、湊は焦ってかぶせられないように首を振った。が、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった。
●このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスク後頭部の紐をきつく結び、湊の頭に着け終えた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛ける。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
❤「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。◆湊は目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。●関浦は湊のあごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、マスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
◆さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で、湊は焦ってかぶせられないように首を振った。が、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった。
●このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスク後頭部の紐をきつく結び、湊の頭に着け終えた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛ける。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
◆「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。【湊は目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。】関浦は湊のあごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、マスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
【さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で、湊は焦ってかぶせられないように首を振った。が、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった。】
このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスク後頭部の紐をきつく結び、湊の頭に着け終えた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛ける。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
【「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。】
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。◆湊は目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。■関浦は湊のあごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、マスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
◆さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で、湊は焦ってかぶせられないように首を振った。が、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった。
■このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスク後頭部の紐をきつく結び、湊の頭に着け終えた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛ける。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
◆「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。◆湊は目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。●関浦は湊のあごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、マスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
◆さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で、湊は焦ってかぶせられないように首を振った。が、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった。
●このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスク後頭部の紐をきつく結び、湊の頭に着け終えた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛ける。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
◆「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。◆湊は目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。●関浦は湊のあごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、マスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で、湊は焦ってかぶせられないように首を振った。が、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった。
このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスク後頭部の紐をきつく結び、湊の頭に着け終えた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛ける。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。湊は目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。関浦は湊のあごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、マスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で、湊は焦ってかぶせられないように首を振った。が、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった。
このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスク後頭部の紐をきつく結び、湊の頭に着け終えた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛ける。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。あごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、関浦はマスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスクを湊に取り付け、後頭部の紐をきつく結びつけた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛けた。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
─────────────────
目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。
が、さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で焦って首を振ってかぶせれないようにしたが、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった
「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
───────────────
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。あごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、関浦はマスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスクを湊に取り付け、後頭部の紐をきつく結びつけた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛けた。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
────────────────────────
目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。
が、さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で焦って首を振ってかぶせれないようにしたが、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった
「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
────────────────────────
湊の遠吠えを、嘲笑って関浦は聞き流す。強引に両腕を掴み、力付くで湊を車から引きずり降ろした。
リアゲートの下には、湊の死角に隠しておいた台車が、湊の身体を受け止める様にセットされている。勿論関浦は、湊をそこへ落とし込んだ。
「お前の為に誂(あつら)えたケージだ。これから芸をみっちり仕込んでやるから、楽しみにしておけよ。」
疑似耳にねっとりと聞かせてやる。湊の怯えた顔が見れないのは残念だが、愛玩奴隷の運動場…ならぬ、淫道場に着けば、たっぷりその可愛い悲鳴が楽しめるのだ。
焦る必要もない。ククッと関浦は喉奥で笑い、再度湊をスタンガンで眠らせた。
──────────────────────
──────────────────────
わざと、弱っている湊へいたぶるように優しい言葉をかける。湊は目を合わせないようにしながら、うるさいなぁ。。と心の中でつぶやくいた。関浦は湊のあごに手を掛け、無理やり顔を上へ向かせると、マスクを湊の面へ乗せた。
「好きなだけ減らず口を叩けるように、口は開けておいてやるからなぁ。」
さすがにマスクのようなものをつけられたことは予想外で、湊は焦ってかぶせられないように首を振った。が、それもむなしく、安易にマスクをつけられてしまった。
このフェイスマスクは少々特別な作りをしていた。覆面レスラーが使う様な…頭部と眼面を覆うものだが、眼の部分は蓋が出来る。また、耳の部分も厚手に作られていて、且つ内側の突起がイヤホン機能を有する構造になっているので、外部の音は遮断されても卑猥な台詞やイヤラシイ水音は、否応無く聞かせることが出来る。
関浦はマスク後頭部の紐をきつく結び、湊の頭に着け終えた。首輪も専用の物に取替え、紐の先を首輪の中にしまい、鍵を掛ける。
これでもう湊は自力でマスクを取る事が出来ない。
「なんだよ。。これ、ふざけんなよっ!こんなのつけんな!!」
周りの音が聞こえなくなり、不安になっているのをごまかすように大声で騒いだ。
湊の遠吠えを、嘲笑って関浦は聞き流す。強引に両腕を掴み、力付くで湊を車から引きずり降ろした。
リアゲートの下には、湊の死角に隠しておいた台車が、湊の身体を受け止める様にセットされている。勿論関浦は、湊をそこへ落とし込んだ。
「お前の為に誂えたケージだ。これから芸をみっちり仕込んでやるから、楽しみにしておけよ。」
疑似耳にねっとりと聞かせてやる。湊の怯えた顔が見れないのは残念だが、愛玩奴隷の運動場…ならぬ、淫道場に着けば、たっぷりその可愛い悲鳴が楽しめるのだ。
焦る必要もない。ククッと関浦は喉奥で笑い、再度湊をスタンガンで眠らせた。
キーロックはリモコンで既に外してあるので、実際指を掛ければ難なく開く事が出来る。
要は湊に逃げる隙を与えない為だ。関浦は湊の手首を掴み、扉のフックに指を掛けさせ、リアゲートを開かせた。そして開くと同時に中へ突き転がす。
関浦は湊が体制を立て直す前に、完全に中へ放り込むとそのまま閉めて鍵を掛けた。生憎と、車内後部は内側から鍵を解除できないように仕立ててある。ある程度の防音措置も施してあるので、多少騒がれてもそう簡単には外に音が漏れない。
一人にまりと笑みを浮かべ、ゆっくりと関浦は運転席へ乗り込んだ。
───────────────────────────────
自分の少しの抵抗も虚しく、そのまま車内へと突き飛ばされた。
一瞬の出来事で驚いている間に車のドアを閉められてしまう
急いでドアにてを伸ばそうとしても上手くこらだを起こすことができずに、そうこうしている間に鍵までも閉められてしまった
「っくそ!!!何でこんな事になるんだよ。。」
ブツブツと不満をこぼしなから、何度も脱出することを試みた。しかし、声を出していくら騒いでも、ベルトを外して手を自由に動くようにさせようとしても、鍵を開けようとしても、まるでそうする事を全て見透かされているかのように、対策がしてあった。逆に、ずっと動いたり声を出したりしていたため、無駄に体力を消耗してしまった。
________________________________
暴れて疲れて、湊が大人しくなったのは、小型の車内カメラで良く分かった。関浦はモニターでチェックを済ませ、少々乱暴に運転を始める。当然だが、後部車内にシートベルトや手すりといった、気の利いた物は存在しない。車体が揺れれば揺れただけ、その衝撃は湊の身体を直撃する。
「猿轡くらい、噛ませておけば良かったかな。」
ククッと、喉の奥で嘲笑を噛み殺し、黒いミニバンは郊外の怪しげなホテル街へと消えていく。
────────────────────
キーロックはリモコンで既に外してあるので、実際指を掛ければ難なく開く事が出来る。
要は湊に逃げる隙を与えない為だ。関浦は湊の手首を掴み、扉のフックに指を掛けさせ、リアゲートを開かせた。そして開くと同時に中へ突き転がす。
湊は、少しの抵抗も虚しく、そのまま車内へと突き飛ばされた。
そして、一瞬の出来事で驚いている間に車のドアを閉められてしまう。
関浦は湊が体制を立て直す前に、完全に中へ放り込むとそのまま閉めて鍵を掛けた。生憎と、車内後部は内側から鍵を解除できないように仕立ててある。ある程度の防音措置も施してあるので、多少騒がれてもそう簡単には外に音が漏れない。
一人にまりと笑みを浮かべ、ゆっくりと関浦は運転席へ乗り込んだ。
急いでドアにてを伸ばそうとしても上手く体を起こすことができずに、そうこうしている間に鍵までも閉められてしまった
「っくそ!!!何でこんな事になるんだよ。。」
ブツブツと不満をこぼしなから、何度も脱出することを試みた。しかし、声を出していくら騒いでも、ベルトを外して手を自由に動くようにさせようとしても、鍵を開けようとしても、まるでそうする事を全て見透かされているかのように、対策がしてあった。逆に、ずっと動いたり声を出したりしていたため、無駄に体力を消耗してしまった。
暴れて疲れて、湊が大人しくなったのは、小型の車内カメラで良く分かった。関浦はモニターでチェックを済ませ、少々乱暴に運転を始める。当然だが、後部車内にシートベルトや手すりといった、気の利いた物は存在しない。車体が揺れれば揺れただけ、その衝撃は湊の身体を直撃する。
「猿轡くらい、噛ませておけば良かったかな。」
ククッと、喉の奥で嘲笑を噛み殺し、黒いミニバンは郊外の怪しげなホテル街へと消えていく。
「おっ、と。」
関浦もそれに気付き、解こうとした湊の手を掴み、後ろ手に捩じ上げた。
「ッたぁ!!!!!」
手を戻そうとしても大人あいてにかなうわけもなく、簡単に後ろへ持ってかれてしまう。
「まだ躾がなってないものなぁ。」
独り言のように呟き、湊の首のベルトから垂れたロープに、掴んだ手首をくくりつける。そして、バチィッ、とはっきり見える形で湊にスタンガンを意識させた。
手の方を見ていた湊の視界のすみにいる関浦先生の手元に、電流のような光とバチっと聞き覚えのある音が聞こえた。
「言う事を聞かないペットは、身体に覚えさせるのが一番だからな。おとなしく、前を歩け。」
今にも逃げ出したい気分だが、ここは素直にしたがった方がいいと思い逃げるタイミングをうかがいながら前を歩き出す。
関浦は、大河をその場に放置し駐車場へと湊を向かわせた。自家用車に湊を監禁した後に拾いに来てもいいし、他の同趣味の教師で遊ばせてやってもいい。そういう仲間にはすぐに連絡を入れられるようにしてある。
向きを間違えると手綱のようにロープを引いて、湊の行動を抑制した。無言の重圧で、怯える背中を堪能しつつ、湊を誘導する。歩調を速めさすのには、スタンガンの電磁音が役に立った。
後ろからかけられる圧におびえながら歩き、たどり着いたのは駐車場だった。関浦先生のであろう車の前に立たされ、次の指示を受ける。
「そこの車のリアゲートを開けろ。」
目の前にある、黒のミニバン型の車を指し示す。後部座席以降は黒く塗り込められていて、中を全く見る事が出来ない。関浦は湊に自ら開ける様、命令をした。
「何で・・・自分であければ良いじゃないですか。こんな風になってたら、開けたくてもあけれないんですけど」
チャンスだと思い、遠まわしに要求を投げかける。またうまいこと言って交わされるかもしれないが、もし手の縄を解かれたら一か八か、首輪をはずして逃げることができるようにする。
「甘えるな。指先で十分に開けられるだろう。」
キーロックはリモコンで既に外してあるので、実際指を掛ければ難なく開く事が出来る。
要は湊に逃げる隙を与えない為だ。関浦は湊の手首を掴み、扉のフックに指を掛けさせ、リアゲートを開かせた。そして開くと同時に中へ突き転がす。
関浦もそれに気付き、解こうとした湊の手を掴み、後ろ手に捩じ上げた。
「まだ躾がなってないものなぁ。」
独り言のように呟き、湊の首のベルトから垂れたロープに、掴んだ手首をくくりつける。そして、バチィッ、とはっきり見える形で湊にスタンガンを意識させた。
「言う事を聞かないペットは、身体に覚えさせるのが一番だからな。おとなしく、前を歩け。」
◆◇◆◇◆
「ッたぁ!!!!!」
手を戻そうとしても大人あいてにかなうわけもなく、簡単に後ろへ持ってかれてしまう。
手の方を見ていた湊の視界のすみにいる関浦先生の手元に、電流のような光とバチっと聞き覚えのある音が聞こえた。
今にも逃げ出したい気分だが、ここは素直にしたがった方がいいと思い逃げるタイミングをうかがいながら前を歩き出す。
◆◇◆◇◆
関浦は、大河をその場に放置し駐車場へと湊を向かわせた。自家用車に湊を監禁した後に拾いに来てもいいし、他の同趣味の教師で遊ばせてやってもいい。そういう仲間にはすぐに連絡を入れられるようにしてある。
向きを間違えると手綱のようにロープを引いて、湊の行動を抑制した。無言の重圧で、怯える背中を堪能しつつ、湊を誘導する。歩調を速めさすのには、スタンガンの電磁音が役に立った。
「そこの車のリアゲートを開けろ。」
目の前にある、黒のミニバン型車を指し示す。後部座席以降は黒く塗り込められていて、中を全く見る事が出来ない。関浦は湊に自ら開ける様、命令をした。
◆◇◆◇◆
後ろからかけられる圧におびえながら歩き、たどり着いたのは駐車場で関浦先生のであろう車の前に立たされ次の指示を受ける「何で・・・自分であければ良いじゃないですか。こんな風になってたら、開けたくてもあけれないんですけど」チャンスだと思い、遠まわしに要求を投げかける。またうまいこと言って交わされるかもしれないが、模しての縄を解かれたら一か八か、首輪をはずして逃げることができるようにする。
◆◇◆◇◆
「甘えるな。指先で十分に開けられるだろう。」
キーロックはリモコンで既に外してあるので、実際指を掛ければ難なく開く事が出来る。
要は湊に逃げる隙を与えない為だ。関浦は湊の手首を掴み、扉のフックに指を掛けさせ、リアゲートを開かせた。そして開くと同時に中へ突き転がす。
関浦もそれに気付き、解こうとした湊の手を掴み、後ろ手に捩じ上げた。
「ッたぁ!!!!!」
手を戻そうとしても大人あいてにかなうわけもなく、簡単に後ろへ持ってかれてしまう。
「まだ躾がなってないものなぁ。」
独り言のように呟き、湊の首のベルトから垂れたロープに、掴んだ手首をくくりつける。そして、バチィッ、とはっきり見える形で湊にスタンガンを意識させた。
手の方を見ていた湊の視界のすみにいる関浦先生の手元に、電流のような光とバチっと聞き覚えのある音が聞こえた。
「言う事を聞かないペットは、身体に覚えさせるのが一番だからな。おとなしく、前を歩け。」
今にも逃げ出したい気分だが、ここは素直にしたがった方がいいと思い逃げるタイミングをうかがいながら前を歩き出す。
関浦は、大河をその場に放置し駐車場へと湊を向かわせた。自家用車に湊を監禁した後に拾いに来てもいいし、他の同趣味の教師で遊ばせてやってもいい。そういう仲間にはすぐに連絡を入れられるようにしてある。
向きを間違えると手綱のようにロープを引いて、湊の行動を抑制した。無言の重圧で、怯える背中を堪能しつつ、湊を誘導する。歩調を速めさすのには、スタンガンの電磁音が役に立った。
後ろからかけられる圧におびえながら歩き、たどり着いたのは駐車場だった。関浦先生のであろう車の前に立たされ、次の指示を受ける。
「そこの車のリアゲートを開けろ。」
目の前にある、黒のミニバン型の車を指し示す。後部座席以降は黒く塗り込められていて、中を全く見る事が出来ない。関浦は湊に自ら開ける様、命令をした。
「何で・・・自分であければ良いじゃないですか。こんな風になってたら、開けたくてもあけれないんですけど」
チャンスだと思い、遠まわしに要求を投げかける。またうまいこと言って交わされるかもしれないが、もし手の縄を解かれたら一か八か、首輪をはずして逃げることができるようにする。
「甘えるな。指先で十分に開けられるだろう。」
キーロックはリモコンで既に外してあるので、実際指を掛ければ難なく開く事が出来る。
要は湊に逃げる隙を与えない為だ。関浦は湊の手首を掴み、扉のフックに指を掛けさせ、リアゲートを開かせた。そして開くと同時に中へ突き転がす。
関浦もそれに気付き、解こうとした湊の手を掴み、後ろ手に捩じ上げた。
「ッたぁ!!!!!」
手を戻そうとしても大人あいてにかなうわけもなく、簡単に後ろへ持ってかれてしまう。
「まだ躾がなってないものなぁ。」
独り言のように呟き、湊の首のベルトから垂れたロープに、掴んだ手首をくくりつける。そして、バチィッ、とはっきり見える形で湊にスタンガンを意識させた。
手の方を見ていた湊の視界のすみにいる関浦先生の手元に、電流のような光とバチっと聞き覚えのある音が聞こえた。
「言う事を聞かないペットは、身体に覚えさせるのが一番だからな。おとなしく、前を歩け。」
今にも逃げ出したい気分だが、ここは素直にしたがった方がいいと思い逃げるタイミングをうかがいながら前を歩き出す。
関浦は、大河をその場に放置し駐車場へと湊を向かわせた。自家用車に湊を監禁した後に拾いに来てもいいし、他の同趣味の教師で遊ばせてやってもいい。そういう仲間にはすぐに連絡を入れられるようにしてある。
向きを間違えると手綱のようにロープを引いて、湊の行動を抑制した。無言の重圧で、怯える背中を堪能しつつ、湊を誘導する。歩調を速めさすのには、スタンガンの電磁音が役に立った。
後ろからかけられる圧におびえながら歩き、たどり着いたのは駐車場だった。関浦先生のであろう車の前に立たされ、次の指示を受ける。
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目の前にある、黒のミニバン型の車を指し示す。後部座席以降は黒く塗り込められていて、中を全く見る事が出来ない。関浦は湊に自ら開ける様、命令をした。
「何で・・・自分であければ良いじゃないですか。こんな風になってたら、開けたくてもあけれないんですけど」
チャンスだと思い、遠まわしに要求を投げかける。またうまいこと言って交わされるかもしれないが、もし手の縄を解かれたら一か八か、首輪をはずして逃げることができるようにする。
「甘えるな。指先で十分に開けられるだろう。」
キーロックはリモコンで既に外してあるので、実際指を掛ければ難なく開く事が出来る。
要は湊に逃げる隙を与えない為だ。関浦は湊の手首を掴み、扉のフックに指を掛けさせ、リアゲートを開かせた。そして開くと同時に中へ突き転がす。
湊は、少しの抵抗も虚しく、そのまま車内へと突き飛ばされた。
そして、一瞬の出来事で驚いている間に車のドアを閉められてしまう。
関浦は湊が体制を立て直す前に、完全に中へ放り込むとそのまま閉めて鍵を掛けた。生憎と、車内後部は内側から鍵を解除できないように仕立ててある。ある程度の防音措置も施してあるので、多少騒がれてもそう簡単には外に音が漏れない。
一人にまりと笑みを浮かべ、ゆっくりと関浦は運転席へ乗り込んだ。
「首輪代わりだ。後でちゃんとしたヤツに掛け替えてやるからな。」
二重に回して遊びが少ないように締める。そして持ち出したロープを首のベルトに結わえ付けた。
我に返った湊が先生の方へよろうとしても、かけられた首輪が邪魔をして自分の思った通りに動けずに舌打ちをする。
「何でこんなこと…教師のくせに……!!」
キッと威嚇のつもりで関浦先生を睨みつけ、ほどこうとしてベルトに手をかける。
「おっ、と。」
関浦もそれに気付き、解こうとした湊の手を掴み、後ろ手に捩じ上げた。
「ッたぁ!!!!!」
手を戻そうとしても大人あいてにかなうわけもなく、簡単に後ろへ持ってかれてしまう。
「まだ躾がなってないものなぁ。」
独り言のように呟き、湊の首のベルトから垂れたロープに、掴んだ手首をくくりつける。そして、バチィッ、とはっきり見える形で湊にスタンガンを意識させた。
手の方を見ていた湊の視界のすみにいる関浦先生の手元に、電流のような光とバチっと聞き覚えのある音が聞こえた。
「言う事を聞かないペットは、身体に覚えさせるのが一番だからな。おとなしく、前を歩け。」
今にも逃げ出したい気分だが、ここは素直にしたがった方がいいと思い逃げるタイミングをうかがいながら前を歩き出す。
関浦は、大河をその場に放置し駐車場へと湊を向かわせた。自家用車に湊を監禁した後に拾いに来てもいいし、他の同趣味の教師で遊ばせてやってもいい。そういう仲間にはすぐに連絡を入れられるようにしてある。
向きを間違えると手綱のようにロープを引いて、湊の行動を抑制した。無言の重圧で、怯える背中を堪能しつつ、湊を誘導する。歩調を速めさすのには、スタンガンの電磁音が役に立った。
後ろからかけられる圧におびえながら歩き、たどり着いたのは駐車場だった。関浦先生のであろう車の前に立たされ、次の指示を受ける。
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投稿先 設定画・コンセプトアート・MAP
探偵事務所間取り より
石造りの頑丈な建物は庭園の壁の一部と同化していて、それ自体が別棟になっていることに気づき難い。外からも屋敷内からも入る事は出来るものの、表向きに置かれているのは国の歴史や領地の風土、クノック家の歴史など、他でも見られるものばかりだった。四方の壁を覆うように配置された本棚は、重厚な装飾が施されていて、大腿あたりが一番下段の棚になっていた。その下はすべて幕板が嵌められ、一定間隔で仕切られている。その一隅には読書用の机が置かれ、足元は机に合わせたラグが敷かれている。更にラグの下、隠された扉を開ければ地下への階段が存在した。
サイルは、梯子の立て掛けてある壁棚に向かうと、とある棚の上に置かれているハンドルを手に取った。そうして今度は棚に据え付けられているオルゴール箱の穴にハンドルの金具を差し込む。決まった回数、左右左…と交互に回していき、最後真っすぐにして穴の中へすべて押し込むと、その棚の一番端の幕板の部分を手前に引き上げた。仕掛けを動かす前は何も無いただの空洞だったのが、今は奥へ続く通路が伸びている。少し身を屈めて中へ入り、ランタンに明かりを灯して奥へと進んだ。
少し下っていくと目の前にこじんまりとした木製の扉が現れる。開くと更にもう一つ、似た扉があり、それを開けると中央に様々な器具が置かれた小部屋が現れた。衣玖ッもの薬瓶、鉱石、メモ書きされた紙切れの束、なお水道も通っていて、部屋の様相から実験室として使われていたのはすぐに分かった。
隣には備品用の倉庫があり、倉庫奥の壁の一部にキゾン王国の紋章とクノック家の紋章が描かれた重みのあるタペストリーが掛けられている。捲るとそこにも扉が隠れていて鍵が付いていた。サイルは前もって見つけていた扉の鍵を開き、坑道のような地下通路を奥へ奥へと進んでいく。途中、実験動物を閉じ込めていたのだろう檻を横目に更に進めば、また扉が設けられていて、3つ程潜り抜けた先、空気の流れと共に微かに人の声が聞こえてきた。もうすぐ鉱山の旧坑道に出る。
サイルは、梯子の立て掛けてある壁棚に向かうと、とある棚の上に置かれているハンドルを手に取った。そうして今度は棚に据え付けられているオルゴール箱の穴にハンドルの金具を差し込む。決まった回数、左右左…と交互に回していき、最後真っすぐにして穴の中へすべて押し込むと、その棚の一番端の幕板の部分を手前に引き上げた。仕掛けを動かす前は何も無いただの空洞だったのが、今は奥へ続く通路が伸びている。少し身を屈めて中へ入り、ランタンに明かりを灯して奥へと進んだ。
少し下っていくと目の前にこじんまりとした木製の扉が現れる。開くと更にもう一つ、似た扉があり、それを開けると中央に様々な器具が置かれた小部屋が現れた。衣玖ッもの薬瓶、鉱石、メモ書きされた紙切れの束、なお水道も通っていて、部屋の様相から実験室として使われていたのはすぐに分かった。
隣には備品用の倉庫があり、倉庫奥の壁の一部にキゾン王国の紋章とクノック家の紋章が描かれた重みのあるタペストリーが掛けられている。捲るとそこにも扉が隠れていて鍵が付いていた。サイルは前もって見つけていた扉の鍵を開き、坑道のような地下通路を奥へ奥へと進んでいく。
~ 下部 補足部分 ~
途中、実験動物を閉じ込めていたのだろう檻を横目に更に進めば、また扉が設けられていて、3つ程潜り抜けた先、空気の流れと共に微かに人の声が聞こえてきた。もうすぐ鉱山の旧坑道に出る。
鉱山に設けられた縦抗の内、今は換気用として残されている古い縦坑の傍に出口はあった。すぐ隣にある倉庫代わりのガラクタ置き場に紛れるように、ひっそりと隠されている。サイルはその出口手前で腰を下ろし、近づく足音に耳を傾けた。
サイルは、梯子の立て掛けてある壁棚に向かうと、とある棚の上に置かれているハンドルを手に取った。そうして今度は棚に据え付けられているオルゴール箱の穴にハンドルの金具を差し込む。決まった回数、左右左…と交互に回していき、最後真っすぐにして穴の中へすべて押し込むと、その棚の一番端の幕板の部分を手前に引き上げた。仕掛けを動かす前は何も無いただの空洞だったのが、今は奥へ続く通路が伸びている。少し身を屈めて中へ入り、ランタンに明かりを灯して奥へと進んだ。
少し下っていくと目の前にこじんまりとした木製の扉が現れる。開くと更にもう一つ、似た扉があり、それを開けると中央に様々な器具が置かれた小部屋が現れた。衣玖ッもの薬瓶、鉱石、メモ書きされた紙切れの束、なお水道も通っていて、部屋の様相から実験室として使われていたのはすぐに分かった。
隣には備品用の倉庫があり、倉庫奥の壁の一部にキゾン王国の紋章とクノック家の紋章が描かれた重みのあるタペストリーが掛けられている。捲るとそこにも扉が隠れていて鍵が付いていた。サイルは前もって見つけていた扉の鍵を開き、
女性客を中心とした完全予約制の昼食を提供する店。執事に扮したコンシェルジュが対応する。回転式円筒エレベータで2階へ案内。区切られた各テラス席へ案内出来る様、扉の開く位置を調節している。3階はV.I.P専用でラウンジタイプ。キングサイズベッドも装備。特別な夜会を催す事も可能。
●ボーイズバー『Vermeil-ヴェルメイユ』
会員制が基本だが、一般客も受け入れている。店員(ボーイズ)に好きなコスチュームを選んでオーダーできる。バーカウンターまでは、きっちりとした制服での対応のみで、選べるのは酒だけ。
会員証ありだと、客にホストがつくのと同じで店内奥のラウンジルームの使用が可能。N はコスと酒だけ。R はマッサージとフェラ付き。M はもう一つ扉奥のプレイルーム使用可。
プレイルームは中央に円形のソファが置かれ、その真ん中には巨大なクッションが場所を占めている。周囲の壁にもX型の台が並んでおり、パーテーションで仕切ることも可能。道具は各種取り揃えてあります。複数カップルで使える広さ。
S は収得3名まで。優先位あり。プレイルームの更に奥の個室使用可になる。尚、一日キャスト借上げ可能。
公立公園の散策道より分かれた小路を進み、木々の繁る森を抜けて辿り着く其処は『afternude-アフタヌード』と呼ばれる完全予約制の執事カフェだった。
アールデコの門扉を潜り、正面の生け垣を通り抜け、開かれた建物の入口へ到着する。と、中から芳しい香りと共にコンシェルジュが出迎えてくれる。豪奢なエントランスを横目に純金のエレベーターで案内されるは、階上の広々としたルームテラスで、そこに行き着くまでの床は一直に赤絨毯が敷かれていた。楕円形の大理石テーブルと用意された人数分のみの椅子、そこから眺められる華やかな庭園、更に見目麗しい専属のコンシェルジュによるもてなし。どれを取っても申し分ない。
アフタヌーンティーを楽しむ為に…が目的だが、それ以外でも足を運びたくなる程魅力的な場所であった。
だが。陽が落ちて夜を迎える頃…建物は裏の顔を見せる。
丁度建物の裏側、道路に面したコンクリート造の一枚壁が、無機質で固いイメージを与えている。そのすぐ横に設けられた細い通路は下り降りる階段になっており、建物の横の勝手口並みの扉へと繋がっていた。その扉には紅く『Boys bar Vermeil-ヴェルメイユ』と刻まれており、扉の中からは賑やかなディスコ曲が流れてきていた。薄暗い廊下を進むと程なくバーカウンターが目に入る。立席のみが並ぶカウンターテーブルの奥には、別のクラシカルな扉があり、そこから従業員らしき…コスチュームを纏った青年達が接客をしていた。
扉の先は会員証が無ければ入る事は出来ない、らしい。それに、ランクも(normal)(regular)(master)(special)と分かれており、ランクが上がる程より奥の部屋が使える仕組みになっている。
入口のカウンターに腰掛け、差し出されたメニューを見た。Cast と書かれたページに並ぶブロマイドより一人、そして酒の銘柄が書かれた頁より好みのグラスを一つ、選んでオーダーする。程なくウェイターが奥の扉の中へと案内した。
久遠院探偵事務所 在籍。真性ヴァンパイアの久遠院 未陽(くおんいん みはる)の騎士。元はヴァンピール。先代の未陽の執事クロノス(人狼)に噛まれて感染し、人狼の能力を会得。爪牙とは、狗報会(イヌ化妖怪の集まり)の雪山宿雪崩事件により親密になった。久遠院家より例の事件の下調べを指示されて動いている。
黒髪のストレートで短髪。瞳は普段は黒いが、能力最大値時は、紫虹彩の獣眸に変化。
きちっと身なりを整えている場合は、サイドを後ろに流す感じで緩く前髪の束を下ろしている。
オフ時はどちらかというとボサボサ。手櫛で慣らす程度。それでも素材か良いので、様になる感じ。
体格は、細マッチョまではいかぬものの、余分な脂肪や筋肉は無い感じ。一般よりは身長がある。
見た目ではヴァンピールという事も、人狼という事もわからない。何処にでもいそうなただのイケメン。
吸血行為…吸針血管という、舌の毛細血管が変化してできた特殊な蚊の針状になった血管を、対象者の血管に刺して吸い取る。その為、傍目には接吻としか映らない状態で吸血ができる。なお、その際の針先から出る分泌液には催眠効果があり、対象者を大人しくさせるのにも効果がある。
久遠院探偵事務所 在籍。真性ヴァンパイアの久遠院 未陽(くおんいん みはる)の騎士。元はヴァンピール。先代の未陽の執事クロノス(人狼)に噛まれて感染し、人狼の能力を会得。爪牙とは、狗報会(イヌ化妖怪の集まり)の雪山宿雪崩事件により親密になった。久遠院家より例の事件の下調べを指示されて動いている。
黒髪のストレートで短髪。瞳は普段は黒いが、能力最大値時は、紫虹彩の獣眸に変化。
きちっと身なりを整えている場合は、サイドを後ろに流す感じで緩く前髪の束を下ろしている。
オフ時はどちらかというとボサボサ。手櫛で慣らす程度。それでも素材か良いので、様になる感じ。
体格は、細マッチョまではいかぬものの、余分な脂肪や筋肉は無い感じ。一般よりは身長がある。
見た目ではヴァンピールという事も、人狼という事もわからない。何処にでもいそうなただのイケメン。
吸血行為…吸針血管という、舌の毛細血管が変化してできた特殊な蚊の針状になった血管を、対象者の血管に刺して吸い取る。その為、傍目には接吻としか映らない状態で吸血ができる。なお、その際の舌上に出る分泌液には催眠効果があり、対象者を大人しくさせるのにも効果がある。
久遠院探偵事務所 在籍。真性ヴァンパイアの久遠院 未陽(くおんいん みはる)の騎士。元はヴァンピール。先代の未陽の執事クロノス(人狼)に噛まれて感染し、人狼の能力を会得。爪牙とは、狗報会(イヌ化妖怪の集まり)の雪山宿雪崩事件により親密になった。久遠院家より例の事件の下調べを指示されて動いている。
黒髪のストレートで短髪。瞳は普段は黒いが、能力最大値時は、紫虹彩の獣眸に変化。
きちっと身なりを整えている場合は、サイドを後ろに流す感じで緩く前髪の束を下ろしている。
オフ時はどちらかというとボサボサ。手櫛で慣らす程度。それでも素材か良いので、様になる感じ。
体格は、細マッチョまではいかぬものの、余分な脂肪や筋肉は無い感じ。一般よりは身長がある。
見た目ではヴァンピールという事も、人狼という事もわからない。何処にでもいそうなただのイケメン。
久遠院探偵事務所 在籍。真性ヴァンパイアの久遠院 未陽(くおんいん みはる)の騎士。元はヴァンピール。先代の未陽の執事クロノス(人狼)に噛まれて感染し、人狼の能力を会得。爪牙とは、狗報会(イヌ化妖怪の集まり)の雪山宿雪崩事件により親密になった。久遠院家より例の事件の下調べを指示されて動いている。
黒髪のストレートで短髪。瞳は普段は黒いが、能力最大値時は、紫虹彩の獣眸に変化。
きちっと身なりを整えている場合は、サイドを後ろに流す感じで緩く前髪の束を下ろしている。
オフ時はどちらかというとボサボサ。手櫛で慣らす程度。それでも素材か良いので、様になる感じ。
瑞希昂《みずき あきら》…未陽の事務所に転がり込んでいる居候の大学生。後に感染で人狼になる。狼化した時は、見た目甲斐犬っぽい。
久遠院探偵事務所 在籍。真性ヴァンパイアの久遠院 未陽(くおんいん みはる)の騎士。元はヴァンピール。先代の未陽の執事クロノス(人狼)に噛まれて感染し、人狼の能力を会得。爪牙とは、狗報会(イヌ化妖怪の集まり)の雪山宿雪崩事件により親密になった。この段階ではまだ大学生。
※以後オリチャで登場させるなら、30代か?
「フハハハハ・・・漸く、本当に本気になった訳だ。」
歯の根が合わない程、小刻みに顎が震える。上手く力を掛けられない肉体を無理やり奮い立たせ、逃げ腰ながら立ち向かう体勢を取ろうとした。
だが。未陽の姿が一瞬陽炎のように揺らぐと、もう既に昂は彼に囚われていた。
「ン…っ」
今度は未陽の血針が昂の舌に刺さる。途端に痺れが全身に流れ完全に彼の動きを封じた。瞼を開いていることも、息をすることももどかしく、深い眠りが昂を誘う。
失われる筋力と意識に抗っていたが、程なく彼は闇の向こう側へと堕ちていった。
「昂君、君はまだ人間として生きていけるんだ。」
「フハハハハ・・・漸く、本当に本気になった訳だ。」
歯の根が合わない程、小刻みに顎が震える。上手く力を掛けられない肉体を無理やり奮い立たせ、逃げ腰ながら立ち向かう体勢を取ろうとした。
だが。未陽の姿が一瞬陽炎のように揺らぐと、もう既に昂は彼に囚われていた。
「ン…っ」
今度は未陽の血針が昂の舌に刺さる。途端に痺れが全身に流れ完全に彼の動きを封じた。瞼を開いていることも、息をすることももどかしく、深い眠りが昂を誘う。
失われる筋力と意識に抗うものの、
「昂君、君はまだ人間として生きていけるんだ。」
頭上から降ってくる声に、ハッとして未陽は飛び退いた。次の瞬間には重い衝撃波が路面を抉り、窪み具合が未陽のいた場所への加圧の強さを物語っている。
「どうしてっ!!」
未陽が言葉を紡ぐより早く、昂の拳が襲ってくる。
紙一重で交わすものの、なかなか昂を捉える隙がない。
防戦一方な未陽は次第に追い詰められた。
「っ!!」
飛んできた礫が未陽の頬を薄く裂く。滲む血を嗅いで昂は嘲笑うように言った。
「真血、だものな。あんたは。」
その言葉に未陽は目を見開いた。昂の眸は猫獣の様に縦に長く窄められて、虹彩が紫色の光を放っている。
もはやそれは人間が持つ眼とは言い難い。
「混…血、なのか。」
未陽は悲しげに昂を見た。その昂の尋常ならぬ能力の源が何なのか、気付いてしまったからだ。
「ああ、そうだよ。一族に護られてぬくぬくと生きてきたあなたに、俺の…親父の…お袋の苦しみなど、解るものか!!」
激昂を叩き付けてくる昂の覇気に、未陽は身を怯ませた。その隙を逃さず昂は細く鋭い指を未陽の喉元に絡ませ、握る。首を締め付けられて苦しさに喘ぐ未陽を、嬉しそうに昂は眸を細め見つめた。
近づく昂の顔を何も出来ずに未陽は受け入れざるを得ず、優越に浸る昂はじっくり味わう様に口唇を食らい、抉じ開ける。酸欠に眩む未陽を凌駕して、逃げる舌に己のそれを絡ませた。重ね合わせた未陽の舌に、昂の吸針血管が突き刺さる。
「っ‼」
痛みよりも、本能的なものが未陽の中で目を覚ます。グッと込められた力で、未陽は昂の拘束を跳ね退けた。
未陽の瞳も縦に細く窄められる。猫獣の瞳だった。
「フハハ…!!漸く本気を出したって処かっ。」
飛び退って、未陽は昂と距離を取った。力をまだ解放している訳ではない。それでも身体能力は、劇的に飛躍する。
先程まで交わすのが精一杯であった攻撃も、今は楽々受け流せる。
「止めてくれっ!!昂くんっ!!」
もう一度だけ、もう少しだけ、説得を未陽は昂に試みた。同族同士で争っても不毛なだけ…と、彼だってわかっている筈だ。
けれど焦りを見せるどころか嬉しそうに口角を歪め、容赦なく攻撃を繰り出してくる。
未陽は手荒い手段になるが、昂を気絶させるつもりで、渾身の一撃を突いた。
「な…っ!?」
頭上から降ってくる声に、ハッとして未陽は飛び退いた。次の瞬間には重い衝撃波が路面を抉り、窪み具合が未陽のいた場所への加圧の強さを物語っている。
「どうしてっ!!」
未陽が言葉を紡ぐより早く、昂の拳が襲ってくる。
紙一重で交わすものの、なかなか昂を捉える隙がない。
防戦一方な未陽は次第に追い詰められた。
「っ!!」
飛んできた礫が未陽の頬を薄く裂く。滲む血を嗅いで昂は嘲笑うように言った。
「真血《グッドブラッド》、だものな。あんたは。」
その言葉に未陽は目を見開いた。昂の眸は猫獣の様に縦に長く窄められて、虹彩が紫色の光を放っている。
もはやそれは人間が持つ眼とは言い難い。
「混…血、なのか。」
未陽は悲しげに昂を見た。その昂の尋常ならぬ能力の源が何なのか、気付いてしまったからだ。
「ああ、そうだよ。一族に護られてぬくぬくと生きてきたあなたに、俺の…親父の…お袋の苦しみなど、解るものか!!」
激昂を叩き付けてくる昂の覇気に、未陽は身を怯ませた。その隙を逃さず昂は細く鋭い指を未陽の喉元に絡ませ、握る。
重ね合わせた未陽の舌に、昂の吸針血管が突き刺さる。
未陽の瞳も縦に細く窄められる。猫獣の瞳だった。
「フハハ…!!漸く本気を出したって処かっ。」
飛び退《ずさ》って、未陽は昂と距離を取った。力をまだ解放している訳ではない。それでも身体能力は、劇的に飛躍する。
先程まで交わすのが精一杯であった攻撃も、今は楽々受け流せる。
「止めてくれっ!!昂くんっ!!」
もう一度だけ、もう少しだけ、説得を未陽は昂に試みた。同族同士で争っても不毛なだけ…と、
けれど焦りを見せるどころか、嬉しそうに
未陽は手荒い手段になるが、昂を気絶させるつもりで、渾身の一撃を突いた。
「な…っ!?」
驚愕したのは未陽の方だった。昂は未陽の攻撃を受け止め、尚且つ突いた腕を
「捕まえ…た。」
ニヤリと
風もないのに、髪が逆立っていく錯覚に陥り、昂は
気迫に押し潰され、息も声も出ない。
「血を飲まないあなたに、俺は倒せないですよ。」
先程とは違う。今度は本気で未陽の全ての血を奪いに、その唇に食らい付こうとした。
瑞希昂《みずき あきら》…未陽の事務所に転がり込んでいる居候の大学生。後に感染で人狼になる。狼化した時は、見た目甲斐犬っぽい。
頭上から降ってくる声に、ハッとして未陽は飛び退いた。次の瞬間には重い衝撃波が路面を抉り、窪み具合が未陽のいた場所への加圧の強さを物語っている。
「どうしてっ!!」
未陽が言葉を紡ぐより早く、昂の拳が襲ってくる。
紙一重で交わすものの、なかなか昂を捉える隙がない。
防戦一方な未陽は次第に追い詰められた。
「っ!!」
飛んできた礫が未陽の頬を薄く裂く。滲む血を嗅いで昂は嘲笑うように言った。
「真血《グッドブラッド》、だものな。あんたは。」
その言葉に未陽は目を見開いた。昂の眸は猫獣の様に縦に長く窄められて、虹彩が紫色の光を放っている。
もはやそれは人間が持つ眼とは言い難い。
「混…血、なのか。」
未陽は悲しげに昂を見た。その昂の尋常ならぬ能力の源が何なのか、気付いてしまったからだ。
「ああ、そうだよ。一族に護られてぬくぬくと生きてきたあなたに、俺の…親父の…お袋の苦しみなど、解るものか!!」
激昂を叩き付けてくる昂の覇気に、未陽は身を怯ませた。その隙を逃さず昂は細く鋭い指を未陽の喉元に絡ませ、握る。
「何言って…!?」
想像だにしていなかったのだろう。男同士のキスという現実に彼はたじろいだ。だが昂は躊躇いも無く、男の口唇に顔を近づけた。昂と視線が絡んだままの彼は、体が竦んでしまって、身じろぐ事さえ不可能に近い。昂はそのまま彼の口腔を塞ぐ様に唇で覆った。
「……っ!!………!?!!」
一瞬火花が彼の眼から飛び出たように、白目を剥いて彼は意識を失う。なし崩しに倒れる彼を、昂は足元に見下した。介抱する気は毛頭無い。何をされたかも、昂に会った事すら彼は覚えていないだろう。
瑞希昂《みずき あきら》…未陽の事務所に転がり込んでいる居候の大学生。後に感染で人狼になる。狼化した時は、見た目甲斐犬っぽい。
そして、昂くんのは舌の毛細血管が変化して、蚊の針状になった。というものです。
吸った血液の性質がわからなきゃ、変なの摂取したらそれこそ自身の命にかかわりますからねー
こちらこそ。返事返すのが遅くなってしまって申し訳ないです^^;
瑞希昂《みずき あきら》…未陽の事務所に転がり込んでいる居候の大学生。後に感染で人狼になる。狼化した時は、見た目甲斐犬っぽい。
室内はそこまで広くはないが、玲は此処を住居兼事務所としているため、人が最低限暮らせるだけの設備は備わっている。
まずはサークルの現状についてですが。
「BLで自分好みのストーリーをしたい」という欲望から立てたサークルですので。活動休止…というよりも、今まで申し込んでくる人がいなかった、のが現状です。
なので、ある意味北山様が初メンバーということになります。
私自身は現在オリチャを6本掛け持ちしておりますし、サークル紹介文に記載したように半月に一度はお返します。更新が年末の12月を除き、1か月以上途切れる事はございません。
他のスレッドを「メモ書き仕様」と書きましたが、別に見て頂いても差支えはございません。
ただ、違反報告されると面倒…という理由から記載した次第です。(メモであることに違いはないので)
回答は以上の形となりますが、未だ不明瞭な点がございましたら遠慮せずに申し出下さい。
ご検討の参考になれば幸いです。
まずはサークルの現状についてですが。
「BLで自分好みのストーリーをしたい」という欲望から立てたサークルですので。活動休止…というよりも、今まで申し込んでくる人がいなかった、のが現状です。
なので、ある意味北山様が初メンバーということになります。
私自身は現在オリチャを6本掛け持ちしておりますし、サークル紹介文に記載したように半月に一度はお返します。更新が年末の12月を除き、1か月以上途切れる事はございません。
他のスレッドを「メモ書き仕様」と書きましたが、別に見て頂いても差支えはございません。
ただ、違反報告されると面倒…という理由から記載した次第です。(メモであることに違いはないので)
回答は以上の形となりますが、未だ不明瞭な点がございましたら遠慮せずに申し出下さい。
「BLで自分好みのストーリーをしたい」という欲望から立てたサークルですので。活動休止…というよりも、今まで申し込んでくる人がいなかった、のが現状です。
なので、ある意味北山様が初メンバーということになります。
私自身は現在オリチャを6本掛け持ちしておりますし、サークル紹介文に記載したように半月に一度はお返します。更新が年末の12月を除き、1か月以上途切れる事はございません。
他のスレッドを「メモ書き仕様」と書きましたが、別に見て頂いても差支えはございません。
ただ、違反報告されると面倒…という理由から記載した次第です。(メモであることに違いはないので)
回答は以上の形となりますが、未だ不明瞭な点がございましたら遠慮せずに申し出下さい。
活動休止、というよりも今まで申し込んでくる人がいなかった、のが現状です。
他のサークルでオリチャは掛け持ちしていますが、基本NLなので、
敢えて残す意味はないけれど、まだ他への保管ができてない等あるので置いてる。という代物です。
活動休止、というよりも「BLで自分好みのストーリーをしたい」という欲望から立てたサークルですので、
確かに他のサークルでの掛け持ちオリチャをしています。
となるとほぼ不可能←という現状打破の為に
そもそもBL限定のサークルに申し込んでくる人が
お手数おかけしますが、ご回答お願いいたします。